くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

清原伽耶の時代劇 今だから振り返ることができる

 

清原伽耶は、今回の朝ドラを終えてその知名度は飛躍的に伸びた。

もう何年も前から彼女には注目していたが、今回改めてその魅力がどんなところにあるのかを考察してみたい。

これは2年以上も前に私がブログでアップした記事。

今ならば新しい情報も加えて、さらに深掘りすることが可能になったと思う。

特に大切だと思うのは、俳優にしても女優にしても時代劇ができて一人前と私は思っている。

さらには、時代劇に抜擢されるためにはそれなりの信頼が周りにないと思い通りにはならない。

そんなことを踏まえてまだ17歳の彼女が演じた時代劇を振り返りたい。

「蛍草 菜々の剣」

周りにはそうそうたるメンバーの俳優たち。

そんな中で見ず知らずの女の子が主人公なんてどんなドラマなんだろう?

しかし、見れば納得。

女優としての彼女の値打ちがよくわかると言うもの。

なるほど、久しく見なかった本格的な女優さんかも。

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番組ポスター

目次

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作家  葉室麟

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葉室麟わずか66歳で死去

調べてみるとこの方が原作。

葉室さんは50歳を過ぎてから本格的に作家活動を始めたとあった。

若い頃から様々な文学に親しんだんだろう。

特に時代劇の作品が多いが、私の中の印象では、時代劇は素人が付け焼き刃で挑んでも全く歯がたたないと思う。 

難しい点はいろいろあるが、まず第一に

  • 正確な時代考証ができること
  • 時代劇に即したセリフ回しに熟知していること
  • 歴史に興味を持っていること
  • 物語を生み出すクリエイティブさがあること

少なくともこれだけのものがあらかじめ備わっていなければ、何も生み出すことにはならない。

葉室さんの有名な作品と言えばこちらになる。

ja.m.wikipedia.org

蜩ノ記 は、私も映画で鑑賞したことがあって、非常に奥行きのある時代劇の印象だった。

 主役をを演じた岡田准一、役所広司の重厚な演技を見るにつけやはり時代劇は値打ちがあるなと感心することしきり。

この作品を書いた頃の葉室さんは50代後半から60代にかけて。

この作品で直木賞を受賞している。

今回の“蛍草菜々の剣”は女性を主人公にした時代劇。

それも16歳の少女が主人公。

いかにもと思ってしまう。

女優清原伽耶

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ともに朝ドラ出演 これ見たらみんな納得

女優清原伽耶さんは朝ドラで女優デビューしている。

最初の作品は“あさが来た”

この作品で女中の役をやっていた。

しかも、旦那様のお妾さんの候補として 雇われた事情があって、少女には少し重たい役柄だったが、熱演して高評価。

彼女の出たエピソードはこの朝ドラのスピンオフドラマとしても別口で作られることに。

巷で言われているのは“NHKの秘蔵っ子”

確かに大事にされている感がある。

北海道を題材にした“なつぞら”でもなつの妹“千遥”を演じている

心に傷を負ってそこからなかなか抜け出せないでいる複雑な心境の役柄をまだ10代の彼女が情感たっぷりに演じていたよね。

そして、あちこちで注目を浴びることになって、彼女の様々なこだわりも紹介されることに。

女優として驚くほどのストイックさが紹介されていた。

“なつぞら”では、長年生き別れになっていた、兄咲太郎や姉なつの声を演技をする前に聞いてしまったのではリアリティーがなくなるとのことで、直前まで広瀬すずなどと会わないように配慮してもらっていたと聞く。

つまり、演技の中で初めて声を聞いてその印象をもとに演じたいと。

このようなこだわりは、朝ドラレベルでやることではない。

映画を撮影するときはこれぐらいのこだわりを持つ監督や俳優は多いのだが。

役柄に取り組むストイックさが今の彼女を1番よく表しているかも。

時代劇の面白さ

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魅力はいくつかあるけれどとりあえずは衣装とセリフ回しに注目

時代劇は日本のものに限ったことでは無いのだが、とりあえずここでは日本の時代劇を語りたい。

時代劇の1番の魅力は、その“いでたち”にあると言える。

俳優たちが来ている衣装。

周りの様々なセット、小道具たち。

次に挙げられるのが、出演している俳優たちのセリフ回しである。

これによって時代が分かる。

このような脚本をこしらえるためには、なんといっても経験値がものを言う。

実際に、1度2度やってみなければわからないことだらけ。

さて今回拝見した時代劇は全部で7回シリーズ。

ドラマの最後にエンドロールが流れるのだが、そのバックで女性の鼻歌とおぼしきメロディーが流れる。

調べてみたところこれは清原伽耶さん本人の歌声とのこと。

上手い下手はよくわからないが、ドラマの主役を演じていることへのサービスだろうか。

 NHKの粋な配慮を感じる。

数は少ないが時代劇の中にも見ごたえのある素晴らしい作品はたくさん。

いくつか記憶に残っているものもあるが、最近見た映画の中では、“関ヶ原”が面白かったような気がする。

思うのだが、時代劇を作るときにはいくつもの約束事があって、気の抜けない撮影が続く気がする。

どんな映画でも手抜きもごまかしも許されないとは思うが、時代劇は特にその度合いが強いのではないか。

しかし、苦労して出来上がっている分、時代劇にははずれの作品は少ないのかも。 

まとめ

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振り返ってみると脇役たちもすごい

物語な以上、俳優たちの役どころはしっかりと分類される。

今回の時代劇で大いに注目すべきは脇役たち。

主人公の相手役の汚名を着せられた武士は町田啓太が演じていた。

彼は今の晴天を衝けで、土方歳三を演じている。

イケメン枠の俳優と思いきや、時代劇をこなせる凄腕の役者さん。

そして敵役を演じていたのは北村有起哉

最近特に私が評価する俳優。

このドラマはもちろん、他に芳根京子が主演した半径5メートルにもなんとゲイの役柄で出演していたね。

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役者としてはほとんど職人芸の領域

朝ドラの中ではエールにも登場していたと思ったね。

これらの著名な俳優たちを向こうに回して主役となる女優なんだからおそらくどれだけ周りから信頼が暑かったのかが推察できると言うもの。

これからも活躍はさらなる進化を遂げるに違いない。