物語が描かれるのは1939年から1941年までの様子。
つまり昭和14年から16年まで。
太平洋戦争に突入するまでの様子が描かれることになるが、この時期すでに日本は中国で広大な戦線を展開していた。
世の中も戦争一色に染まりつつあるころ。
稔君と安子ちゃんは先週の最後からの続きで、順調に文通を続けられている。
お互い顔と顔を合わせることもなく、文章のみで関係を深めていくような。
今のようなSNSもライブチャットも何もない時代。
おかえりモネのときとはまるで違っているのだ。
物語は、2人の微笑ましいやりとりと、それぞれの周りの人たちの様子が報告の形で描かれる。
戦前の昭和の様子が、物語のあちこちにちらちらと垣間見えて、番組制作スタッフたちの渾身のこだわりが感じられる。
目次
May I write a letter to you? I will write a letter you will write.
先週の最後の切ない甘酸っぱいシーンから物語が続いている。
安子ちゃんがうろ覚えの自転車で必死に駅まで駆け込んで英語で話しかけたシーン。
稔君が英語で答えていた。
手紙を書いてもいい?
もちろん!僕も必ず書くよ。君もね❣️
訳せばこんな感じだったと思う。
今のご時世ならありえないほどの純情可憐な場面だったと。
少し調べてみると主役の上白石萌音は明大の国際日本語学科を卒業しているらしい。
彼女の英語はネイティブも叶わないほど流暢で達者だと聞いた。
彼女はオーディションで受かっているので、その辺も大いに合格に貢献したのではと推察。
物語の中ではたどたどしい英語で問いかけていたが、そう遠くない将来彼女の流暢な英語が聞けると思う。
2人は文通を通じてお互いの近況報告をしながら、心の結びつきを強くしていった。
この辺の描き方はとてもベタな手法。
前回の物語に比べれば驚くほどわかりやすく直接響いてくるように設定されているね。
駆け足で過ぎていく季節
季節感が語られていたと思う。
9月は新小豆が出る時期で、橘家ではおばあちゃんが毎年恒例でお汁粉を作るらしい。
おかわりして食べる安子ちゃん。
まだまだ14歳の少女。
恋に目覚める年頃だが、基本は食い気の方が先でしょ🤣
今はほとんどスーパーにとって変わられたけど、老舗のお菓子屋さんは季節の行事の時は特需があってかなり忙しくなるような。
そういった時代感も物語の中にきちんと描かれている。
ドラマは基本的には俳優たちの演技や周りの小道具などによる状況設定でその値打ちがわかると言うもの。
NHKの朝ドラの時代考証は驚くほど綿密に行われていることが納得させられる。
戦争の足音


日本が中国で戦線を拡大しつつある頃、欧米とも当然のことながら敵対関係に。
イギリスやアメリカは明らかに敵国との認識。
その結果英語は敵性外国語として厳しく制限されることになった。
今まで聞けていた朝6時半からの英会話教室は中止。
その直後にやっている英会話講座だけは継続しているような様子。
国民には英語に関わる情報は流してはいけないとの暗黙の了解があったようだ。
その良い例も外で紹介されていた。
それはおじいちゃんが愛用しているタバコだが、当初チェリーの名前で売られていたものが途中から桜に変わっていたね。


戦争の足音は徐々に近づいてきて、やがて昭和16年(今週の最後に描かれるだろうエピソード)には太平洋戦争が始まってしまうのだ。
真珠湾攻撃の頃と思う。
今まで様々な朝ドラで戦争のことが描かれてきたが、今回の朝ドラでもその辺のところは詳しく描かれるに違いない。
文通
この2人が文通している事は、お母さんはどうやらきちんと認識しているようだ。
そして仲の良い友達きぬちゃん。
おそらく彼女も事情はよく知っているに違いない。
今日のエピソードの最後で紹介された手紙は、全て英文だったね。
それはサッチモのこの当時のヒット曲の英文の歌詞がそのまま手紙に。
調べてみるときちんと日本語訳が紹介されていたのでこちらにアップ。
ルイ·アームストロング - 明るい表通りで
コー トをつかみ、帽子を取ったなら
悩みはひとまず置いといて、ドアをあけよう
明るい表通りをあるけば
何もかも良くなるさ
君と出会い何もかも変わったんだ
幸せな曲でステップを踏み鳴らして
明るい表通りをあるけば
全てがうまくいく
今まで暗い道ばかり歩いてきたんだ
でも今は恐くない
たとえ1セントも持っていなくとも
気分はロックフェラーみたいな金持ちさ
明るい表通りをあるけば
足元の塵もいつか金に変わるんだ
(インストゥルメンタルブレーク)
今まで暗い道ばかり歩いてきたんだ
でも今は恐くない
たとえ1セントも持っていなくとも
気分はロックフェラーみたいな金持ちさ
明るい表通りをあるけば
足元の塵もいつか金に変わるんだ
明るい表通りをあるけば
明るい表通りをあるけば
この内容を見ると、2人の気持ちがよく表現されていて、まさに物語にぴったりな感じ。
2人で明るい日向の道を歩きたいんだね😌