今週は物語の中でもピークになるエピソードが描かれる。
昨日の最後で、安子ちゃんの違和感をいち早く察した稔君は彼女を大阪から送り出した後、すぐ別の急行に乗って追いかけてきたとのこと。
物語の中で詳しくは語られてはいなかったが、事情を聞き出すことになったようだ。
そして彼女が今父親から提案された砂糖会社の次男との結婚を受け入れるつもりでいること。
最後に別れなければならない自分との記念に一目会っておきたくて、大阪まで出向いてきたこと。
それらのことを全て納得した上で、勇気を振って行動を起こす。
今日のエピソードでは稔君の勇姿が大きくクローズアップ。
時代感もあるけど、この時代のちゃんとした若者はこれだけ立派な振る舞いができるんだってことが、私なりに思い知らされた気がする。
目次
橘家
なかなか帰ってこない安子ちゃんにしびれを切らしていた家族たち。
やっと帰ってきたと思ったら、なんと😳見知らぬ男が一緒。
最初に家に現れたときに、ある程度予測がついたのは多分お母さんの小しずさんだけ。
お母さんは安子ちゃんが稔君に会いに行っていたことを察していたので、今、目の前に立っている若い男性が稔君なことをすぐに理解できたはず。
しかし、父親はそうはいかなかったよね。
いったいこいつは誰なんだ?と。
橘家では跡継ぎを考えたときに、もう残っているのは安子ちゃんだけ。
父親を始め、周りの者たちの思いは概ね似たようなものだったろう。
それぞれの思い
2人の馴れ初めを丁寧に語る稔君。
自分が雉真繊維の跡取りなこと。
そして父親からの求めに応じて小さい頃から将来会社の経営者になるための勉強に勤しんできた。
昨年安子ちゃんと出会うまでは、将来的には父親が進める相手と結婚するんだろう位に思っていたと。
しかし、安子ちゃんと出会ってから世界は一変。
彼女が、甘いおいしいお菓子を食べる時みんなにっこりする。
怖い顔をしてお菓子を食べる人はおらん😌
彼女のほんわかして優しいイメージは、男にとっては取り替えの効かない癒しなんだろうなと。
そんな気持ちを切々と語って聞かせる。
これからお付き合いすることを許してほしい
これからの人生彼女と生きて行きたい
ズバリ‼️ストレートど真ん中って感じの告白。
これだけのことを決してうろたえることなく落ち着いてしっかりと伝えることができた。
橘家のおじいちゃんとおばあちゃんは、この見事な告白に大きくうなずいて同意を示す。
影でこっそり覗いていた職人たち3人も同じようにうなずいていた。
しかし、父金太の答えは全く違っていた。
安子を橘から出すわけにはいかん😤
今となっては橘菓子司には跡継ぎは安子ちゃんだけ。
それもまた切ない話だけど、この物語の時代背景を考えると、このままお菓子の店が続けられる可能性は限りなく低い。
たとえ砂糖会社と結託してみたところで、砂糖を自由に手に入れることにはならないはず。
さらには、お菓子そのものが贅沢品として規制の対象になるらしいとも。
カムカムエヴリバディではこの辺の歴史的なことをそれほど深刻には描いていないが、もう昭和15年16年となれば戦争に向かってまっしぐらな時代。
国民そのものが、ほぼ戦争以外には目もくれない状況になっていたのだ。
雉真家
稔君は雉真家では安子ちゃんとの関係を全く説明できていない。
本当はもっと時間をかけて丁寧な説明をするつもりだったんだろうが、今回安子ちゃんの大胆な行動で、周りの人たち全員の後押しをしたことになる。
突然帰った雉真家ではいつもと変わらぬ歓迎ぶり。
今日ドラマを見ていて感じたんだけど、ゆうさんの母親振りもなかなか板についたもの。
彼女の岡山弁かなりうまいよね。
ディティールがほとんど違和感なく聞き取れるから。
セリフの一つ一つがよく吟味されていて、細かい言い回しなど番組スタッフのこだわりが見て取れた。
とりあえず、雉真家での発表は明日以降のエピソードになる可能性が。
稔君と勇君
この2人はそれぞれ持ち味も立ち位置も全く違っている。
家を継ぐために周りの期待を一身に背負ってひたすら頑張る稔君に対して、勇君は自由自在。
何をやるのも許されているような雰囲気。
今日の最後のエピソードで勇君からも爆弾発言が。
ワシは安子のことが好きなんや🥰
このことは稔君は初耳。
キャッチボールの最中のボールを取り損なうくらい焦っていたよね。
今日はそこで物語は終わったんだけど、実は勇君が安子ちゃんのことが好きなことを外に見抜いていた人がいた。
それは安子ちゃんの仲良し きぬちゃん
彼女はこの物語の設定では恋愛関係にとても敏感。
そして、安子ちゃんの心からの理解者でもある。
稔君が安子ちゃんと同じ気持ちでいてくれたことを一緒に喜んでくれたと同時に、素朴な疑問を投げかけていたよね。
もう1人の雉真君とはどうなるの?
質問された意味をまるで理解しない安子ちゃん。
つまり、勇君の恋心を初めから彼女は知っていた。
そのことを聞いても反応のない安子ちゃんなので、それ以上聞くのをやめたのだ。
明日でこのエピソードに決着がつく。