くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

カムカムエヴリバディ1週間振り返り 岡山逃避行の顛末

 

戦争中の苦労はわかるが、本当の苦労は戦後に発生。

物語が何を描こうとしているかが、今週あたりから本格的に語られたような。

家族との軋轢から岡山の雉真家にはいられなくなった安子ちゃん。

最初は、何とか堪えて雉真でがんばっていこうと考えていたが、様子を見ていてたまりかねた勇ちゃんが思い切った決断を。

ここを出て親娘2人だけで暮らすんじゃ

そう言い含めて逃がしてやることに。

向かった先は、かつて夫稔君との思い出のある大阪。

そこで必死でがんばりながら戦後の親娘2人の生活を続けていた。

ある程度のお金は持たせてはもらえたが、自分で何かをしなければとても日々の暮らしは成り立たない。

父親から教えてもらったお菓子作りの技術がここで安子ちゃんを支えてくれた。

また、周りの人からの不思議な手助けで慎ましいながらも親娘2人だけの暮らしは明るく楽しいものに。

しかし、物語はそんなに優しい振る舞いではなかったね。

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親娘2人で初めて降り立つ

目次

夫の戦死報告から…

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母の錯乱 再婚勧告

最初はほのぼのとしたムードの家庭のドラマって感じだったけど、実際は戦前戦中戦後と苦難の連続。

主人公安子ちゃんは恋愛結婚を反対を乗り越えて成就したにもかかわらず、夫は無慈悲に戦死。

そして、残された家族からはさらに厳しい現実が突きつけられる。

雉真の奥さん美都里さんは息子可愛さのあまり、戦死報告を受け入れることができずに正体を失いつつあった。

矛先は嫁である安子ちゃん。

さらには義父千吉さんから再婚を勧められる始末。

必死に耐えている嫁を自由にしてやりたいと思う親心からの提案だったが、条件が娘るいちゃんを手放すこと。

それだけは絶対に飲めなかった安子ちゃん。

見かねた勇ちゃんの助け舟がなければ、一体どんなことになったんだろうと。

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この家を出て親娘2人で暮らすんじゃ

勇ちゃんからの提案を迷いながらも覚悟を決めて受け入れる。

日向の道を歩いて人生を輝かせる

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夫との思い出だけが支え

ルイ・アームストロングの歌が頭の中で鳴り響く。

そしてしっかり覚悟を決めることになった。

どんなに苦しくても歯を食いしばって前を向いて日向の道を歩き続ける。

その先には必ず幸せが😭

大阪へ向かった彼女は、およそ2年ほど過ごすことになるが、その間の揺るぎのないポリシーだったと言える。

誰も助けてくれへんで😓

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最初は芋飴作りから

大阪で頼った先はかつて夫が下宿していたアパート。

そこの大家さんの計らいで、物置を作業場兼住まいとして使わせてもらうことに。

最初に、印象的な言葉があった。

今はみんな生きることで精一杯

誰も助けてくれへんで

戦後すぐの時代でまだまだものが揃わない時代。

そして自営業の仕事で子持ちの若い女性となると、何かと苦労は絶えない。

しかし、そんな中でもめげることなくがんばり続ける安子ちゃん。

そして、貧しい中でもすくすくと育つるいちゃん。

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るいちゃん 可愛い😍❣️❤️

工夫しながら必死で頑張った結果、おはぎ作りも再開することができた。

そしてひいきのお客さんもたくさん。

物語は極限で暮らす親娘を描いていたが、必ず温かく助けてくれる人がそこには存在したね。

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大家さんのおばちゃんとラジオを聴くことを許してくれた小川さん

カムカム英語が導く不思議な縁

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がんばってラジオも購入

戦後間もない頃だが、ラジオの英会話教室が復活したことを家の軒先で聴くことになった安子ちゃん。

夫との楽しかった思い出が蘇る。

夫に紹介されて初めて英会話教室を勉強してみることになった。

さらには、自転車の乗り方も教えてもらった。

その思い出は再びラジオの前に座って今度は親娘で英語の勉強をしようと。

仕事で忙しい合間を縫って、2人でラジオの前に座る至福の時間。

雉真の父と再会

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義父の申し出を拒否

雉真のお父さんが突然訪ねてきたことから物語はまた大きく動き出す。

勇ちゃんに決して探さないでくれと言われていたにもかかわらず嫁と孫を探し続けていたらしい。

苦労している事は目に見えていたので、できれば、岡山に戻ってくるように説得したい。

居場所を見つけたことで、その思いは叶うことになったが、そこでも安子ちゃんは申し出を拒否する。

2人で日向の道を歩いて行くと決めたから(キッパリ)

この言い争いの場面ではるいちゃんが思わず母親を守ろうとして、ちょっと涙を誘うシーン。

事故から再び岡山へ

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るいちゃんの死体には一生残る傷跡

物語の最後で、ぼんやり自転車をこいでいて事故に遭ってしまう安子ちゃん。

いろいろ調べてみるとひき逃げにあったと書かれていた。

今なら凶悪犯罪で絶対に逮捕されるところなんだけど、この時代では叶わなかったのだろう。

安子ちゃんは左手を骨折。

るいちゃんは額に大きな傷。

このピンチを救ってくれたのは雉真のお父さんと勇ちゃん。

勇ちゃんに岡山に戻るように促されて、そこでも戻らないと言い張ってはいたものの、頭に包帯を巻いたるいちゃんを見たときに、心が変わる。

娘を守ることができなかった。

そして、このまま頑張れないこともないけど、それはやはり娘に負担を強いてしまうことなんだろうなと、素直に思えたこと。

この辺のやりとりは巧みに割愛されている。

説明をしなくてもその前後のセリフのやり取りなどで、気持ちがどんなふうに動いたかを推察する作り。

結果として岡山に戻ることを選択。

既に来週の予告編は昨日の段階でネットで発表されていたので何度か見返してみたけど、どうやらアメリカ駐留軍の軍人と出会うような雰囲気。

この物語は親子孫の3代の女性をヒロインに設定している。

安子ちゃんのヒロインでいられる時間も、どうやらそろそろバトンタッチの時期に来ているか。