年内最後の放送となったカムカムエヴリバディ。
年明けの1月3日から始まるらしいが、きちんと年明けのエピソードも紹介されていたね。
さて、るい編から登場してきた弁護士の卵片桐さん。
彼とるいのほのぼのとしたエピソードが描かれるが、思いがけない形でるいは現実に引き戻される。
ほのかな恋心を抱きつつお互い好意を持って近づくことができたが、るいには過去から引きずった様々なトラウマが。
最たるものは額の大きな傷跡。
こともあろうにデートの真っ最中、イタズラな風が吹いて、額の傷をあからさまにしてしまう。
驚きの表情を隠せない片桐さん。
まるで裸でも見られたかのように恥じいるるい。
今日はそこからさらにもう一つ新しい種明かしのエピソードが。
ついに宇宙人の正体が判明することに。
目次
片桐さん
お互い惹かれ合っている事はやりとりでなんとなく理解できる。
2人の話題はやっぱり読んでいた本。
Oヘンリーの短編 「善女のパン」
わざわざあらすじを詳しく語って聞かせてあげるるい。
聞き終わってから思わず拍手をする片桐さん。
お互い相手のことを深く知ろうと好奇心が湧いていることが見てとれるよね。
この2人のやりとりを遠くからそっと眺めていたギャラリーが。
店先と茶の間まではほんのわずかな距離。
会話の内容だって、おそらく筒抜けだろうにね。
片桐さんはそんな店内の様子をあらかじめ察知したのではないかと思われる。
やはり弁護士らしく先々のことまでしっかりと頭に入っていて、どんな選択肢があるのかを把握しているようだ。
デートのお誘いはおしゃれ
今度のの洗濯ものはブレザーみたいな感じのもの。
いつも通りにポケットの中をチェック。
実はその中に映画の鑑賞チケットが忍ばせてあった。
そしてその裏に下書きが。
今度一緒に映画でも見に行きませんか?
片桐
これはれっきとしたデートのお誘い。
プライバシーが保たれているとは思えない店内でデリケートな話をしようと思えばこういったやりとりもあるんだなと。
昔はこんな風なデートの誘い方があったんだなぁと改めて感心。
実はこのチケットの表面にあった映画の料金が130円と。
昭和37年当時だと、封切り映画の料金は130円だったんだね。
ちなみにワイシャツのクリーニング料金が40円だった。
そしてドラマの中でちょくちょく出ていた100円札。
100円玉や500円玉が出てくるのはずっと後の時代になってから。
そういったことが当時の世の中の様子として物語から理解できる。
デートのお誘いを受けたことでるいは大阪に出てきたときに購入したあのストライプのワンピースを再び着ることになる。
最初の面接の時に、額を見せろと言われてそれがとてもできなくて引き下がった。
このワンピースは一張羅なのはよくわかるが、あまり縁起の良い服とも思えないんだけどね。
映画デート(椿三十郎を鑑賞)
当時の映画館で映画を見ている様子が描かれていた。
昔のタイプの映画館で今のようなシネコンとはまるで訳が違う。
どこの映画館もそうだったと思うが、一旦中に入ってしまえば、映画が複数回上映している時も入れ替えなしで存分に見ることができた。
ロードショーなどは、1本しか上映していないけれど、映画館の中に居座って2度3度見るお客もいたはず。
今の映画館ではそれはできないね。
1回上映が終わるたびに観客は外に出されてしまうので。
昔の映画館あるあるだと、前の人の頭が邪魔で首をかしげたり様々な体勢で苦労して見ていたんだよね。
座席の間隔もかなり狭くて、前の人の席に膝がくっつくくらい。
黒澤明の椿三十郎を2人で見たような。
この映画は今見ても傑作だと思う。
理屈抜きに面白いのでね。
映画好きにはたまらないレトロ作品だと言える。
失意
映画館を出た後で映画にすっかり感動した2人。
意気投合してどこかで食事をしようと言う話に。
その時に残酷な風が吹いてしまうのだ。
思わずワンピースの裾が風にあおられそうになった時、本当は見せたくなかった額の傷を見せてしまうことになってしまった。
大きな傷跡を見て固まってしまう片桐さん。
決して見せたくない自分の過去を知られてしまったと凍りついてしまうるい。
うろたえながらも食事をする場所をなんとか探しに行こうとする片桐さんだったが、
その場で、私はこれで失礼しますとるい。
自分の不幸を呪ってしまったかもしれない。
あの善女のパンに出てきたミスマーサよりも私の方が不幸だと感じないでもなかった。
1人になって向かった先はステージのある喫茶店。
そのままクリーニング店に帰ってしまうには、がっかり感が強すぎたのかもしれないね。
お茶を飲みながら、少し落ち着こうと言うことに。
宇宙人の正体
照明が暗くなった中でジャズの演奏が始まる。
5人編成のバンドだから、カルテットと言って良いのかも。
その中心でかっこよくトランペットを吹いていたのが、なんとあの宇宙人。
驚きを隠しきれないるい。
周りを見るとどうやらこのトランペット吹きがお目当てらしい妙齢のお嬢さんたちがたくさん。
今日そこで物語が終わったけど、1週間の休みに入るので、次回の予告編がしっかり語られていた。
サッチモさんとか、大月錠一郎とか新しい固有名詞がたくさん。
そして、片桐さんとはどうなっちゃうのかな?
なんとなく新しい出会いにシフトするような雰囲気でもある。