大阪生活も少し時間がたった設定。
どうやら初給料も出たような。
クリーニング店の店員として働くるいはその持ち前の真面目さから、店のご夫婦の信頼も厚く、またたまたま縁のあったジャズ喫茶から大口の注文も取れることに。
さりげない日常を描きながら、ふとした中での人との出会いやそれぞれの人たちの胸の内がセリフや演技を通して語られる。
カムカムエヴリバディはここへきて描き方に巧みな情報提供が盛り込まれて、じっくり見れば見るほど、内容の濃さに驚いてしまう。
給料をもらってみても使い道の思い浮かばないるい。
特に欲しいものもなく、行きたいところもなく、食べ物も不自由していない。
自分が何をしたいのかも実はあまりよくわかっていなかったりして。
今日はクリーニング店のおばさんからもらった給料を貯金すると話したところ、かなりきつく叱られてしまった。
若い娘らしくない😤
おばさんなりの優しさから出た言葉。
今日のエピソードはそこから展開。
目次
ジョーは大月錠一郎
物語はおばさんに叱られたるいが何かお金を使うために街へくり出したところから始まる。
何が欲しいかもよくわかっていないので、とりあえずぶらぶら歩いていれば興味を引きそうなことに出会うかもと。
そんな時ばったり出会ったのがジョー。
彼は物語の中心的な役割を果たしていると思うので、いたる所ひょいと顔を出すキャラクター。
かなりアバウトな性格な割には人の心の奥底を敏感に読み取る不思議な力が。
るいはその彼とやりとりを交わした後、とうとう本音を語ってしまうことに。
若い娘らしく自分のために何かお金を使いなさい。
実はここできちんと言われたことを話したことがこの物語の後になってから、ジョーの心優しいコメントとして帰ってくることになる。
ジョーは本名を大月錠一郎といって、今度ジャズフェスティバルに参加するような話。
その様子がドラマの後半の方でポスターを指差しながら教えてもらった。


役者オダギリジョーはどんな役柄を演じても存在感はたっぷり。
彼がいるだけで、物語は1つの世界が作り出せるほど見ているものにアピール。
これからのカムカムエヴリバディでどんな役割を果たしていくのか何となく想像できそうな感じ。
Night and day で根掘り葉掘り😒
結局何にお金を使うかで、色々と悩んだあげくジョーからの提案はコーヒーでも飲もうかと言うことに。
Night and day では営業時間外でも若い男女が多数集まる。
店はジャズ喫茶として営業しているが様々な催し物を企画して、お客さんがたくさん集まるようなイベントも。
お客さんといえども店に来る若者たちはいってみれば、人寄せパンダの役割も果たしていただろう。
その中でもとりわけベリーと呼ばれる若い女性は、自らジョーの追っかけを宣言するほどの熱心なジャズファン
さて他にも三々五々メンバーが揃ってきたがトミーことトミー北沢はジョーと同じトランペッターで、ちょっと軽いノリのイケメン。
彼にも当然のごとく、追っかけファンが多数。
そのファンから逃れるようにNight and day にやってきたとのこと。
ジョーとるいの分だけアイスコーヒーが注文通り提供される。
この当時の喫茶店と言えば夏場はアイスコーヒーかレモンスカッシュとそばは決まっていたかも。
私も昭和40年代だが、関東近郊の喫茶店ではよく注文したメニューだったかもしれない。
あの当時はせいぜい200円弱位で飲めたような気がしたけどな。
さてこの店でいつもはくることのないクリーニング店員のるいはみんなに根掘り葉掘り大阪までやってきた理由を聞かれてしまう。
実は、るいにとって1番触れられたくない部分が過去のこと。
雉真と決別するために大阪までわざわざ出向いてきたのだ。
特に母親との思い出はトラウマになるくらい辛い記憶として今でも残る。
ルイ・アームストロングから自分が名付けられている事は、すぐに母親と結びつく思い出なので、るいは思い出したくなかった。
カンのいい周りのジャズメンたちはルイ・アームストロングから名付けられたのではと勘ぐってくるが、当の本人は違います‼️ときっぱり。
そしてそそくさとその場を離れてしまう。
ここでコーヒーの代金を払おうとしたが、マスターがいつもお世話になっているからとおごってくれて。
母との思い出


ルイアームストロングが歌う
on the sunny side of the street
この曲は幼い頃の記憶と被って、はっきりと覚えている。
喫茶店に行ってはレコードを聴いていた過去がよみがえってくる。
あの時の岡山の喫茶店ディッパーマウスブルースは今どうなっているだろうか。
およそ20年は経ったからね。
錠一郎はるいがお気に入り?
ジョーは惚けたふりをしていてるいにはきちんと注意を払っていた。
どうやら彼はるいのことが気にいっていて、しかも何かにつけて気になってしょうがない存在。
おそらく彼とは真逆の性格で、物事をテキパキこなす合理的なるいはとても魅力的に移ったに違いない。
彼女にならってインスタントコーヒーを同じように入れようとしたが、やっぱりるいの味は再現できなかったとのこと。
物語の最後の方で語られていた彼の優しさ。
クリーニング店のおばさんから叱られたことに対して彼なりの愛情あふれる考察が語られたね。
おばさんは戦争経験者で、若い頃着るものも食べるものも何の娯楽もなく暮らしてきた。
若い娘が、何の楽しみもない人生を送るなんてありえないことだと。
戦争経験と言う言葉に激しく反応するるい。
自分の考えではそこまで気持ちが及ばなかった。
そして今更のようにジョーの懐の深さに心がなびいて行くのを感じざるを得なかった。
クリーニング店のおじさんおばさん
戦争経験者の2人にとって、どんな過去があるのかは詳しくは語られていない。
彼ら夫婦にとってるいはまさに娘そのもの。
若い娘はどんなふうにするのが1番幸せなのかをいつも考えてくれている。
そうした思いはときにはきつい言葉となって出ることもある。


ひょっとしたらこれから語られるのかもしれない。
このご夫婦の戦争体験なんかね。
大阪編ではとても重要な役どころの2人。
これからも目が離せないと思う。