導かれるようにるいとジョーの距離は縮まっていく。
そのポイントになったのは2人の古い記憶。
岡山でかつて同じ時間を共有していたはずが、およそ10年後の今も大阪で巡り会うことになった。
お互い相手のことが気になって仕方がない。
それぞれの持ち味は、相手のことを不思議な優しさで踏み込もうとする。
そして、2人の話題はいつしかジャズへ導かれることになる。
るいはサッチモちゃんと呼ばれる通り、ルイアームストロングから命名された。
彼女がしみじみ語る。
音楽はすごい😳😍
言葉を話さなくても分かり合うことができる😅
それは、図らずも両親がるいの名前に込めた切なる願いでもあった。
目次
近づく距離はドキドキ
この写真のシーンに至るまでは若干の前置きが必要。
るいは自分にとってもジョーにとっても思い出の曲の「サニーサイド」のレコードを手に入れる。
レコード屋さんでお目当てのサッチモのレコードを。
喜び勇んでレコードプレーヤーを探しに行ってみたところが、店頭で見た価格に驚愕。
33,600円と会ったね。
彼女の月給は、5000円とのことで、簡単に手の出る金額ではなさそう。
あきらめかけたその時に、彼女の後ろに立っていたのはジョー。
ちょうどいい時に現れるのがジョー。
そのままいつもの Night and day に連れて行ってもらってそこでレコードプレイヤーでサニーサイドをかけてもらう。
子供の頃、母親と一緒に聴いた曲なので、耳にも覚えが。
周りから話しかけられても、全くお構いなしに曲に集中するるい。
やっぱり、彼女は子供の頃からの訓練だろうか、ジャズが好きなんだよね。
空回りするベリー
あの手この手でジョーにアタックをするベリー。
彼のセッションを聞きに来るのはもちろんのこと、何とか2人きりの関係に持ち込みたい。
映画のチケットを差し出してそれとなく彼を誘ってみるところが。
ジョーは青春映画とか、SF作品とか、ホラー映画にもいまひとつ興味を示さない。
ベリーは押せ押せで何とかしてジョーと恋仲になりたいんだけど。
物語を見ていて感じるのはジョーはベリーには興味がないよね。
自分のファンである事はとても嬉しいけど、それ以上の関係は全く求めていない。
さて、ふられっぱなしのベリーはたまたま店にやってくるるいにも八つ当たりをしたりする。
控えめそうなふりをして、気がついたら全部もっていくタイプの嫌なやつと。
自分の思い通りにならないことに無性に腹が立つような。
ジョーのスタンス


ジョーはジャズこそが命のスタンスを崩さない。
頭の中に浮かんだモチーフを忘れないうちに楽譜に書きとめようと。
そんな中、たまたま洗濯物を届けに来てくれたるいを見つけて何気なく話しかける。
この間貸してあげた音楽関係の本はどうだった?
ジャズトランペッターのニュースを読ませてもらったとるい。
この2人はお互い好意を抱いているだけあって、ドキドキしながらも相手と近づくことが決して嫌ではない。
そんな中ジョーは不意にトランペットを吹いてみないかと思いがけないお誘いを。
すぐにお断りをするるいだったが、ジョーに手ほどきをされるままにトランペットを持ってみる。
かなりドキドキのシーンだったんだよね。
楽器を持ったことのない人が怖々楽器を持ったところで演奏できるはずもなく。
教えられた通りに左手と右手を添えてマウスピースに唇を当ててみようとするが。
その時に2人の距離がほとんどホホがくっつきそうなくらい近くなったことにるいが気がつく。
我に帰ってすぐにその場を離れるるい。
意外にも後を追いかけようとはしないジョー。
2人は、まだ始まったばかりで、親密になるにはもう少し準備なり訓練何が必要なのかも。
今日のエピソードの終わりの方で店のマスターがレコードで聞いていたゴンドラの歌。
番組の中のレコードジャケットは、この写真とはどうやら違う。
しかし、音は間違いなく佐川満男のもの。
この当時、こんな歌が発売されていたなんて、私の記憶の中にもなかったね。
佐川満男と言えば、私の記憶では「今は幸せかい」ぐらいしか思い浮かばない。
YouTubeで音を確認してみたけど、とんでもない甘ったるいいやらしい歌い方だったと思ったな。
るいが向き合う過去
るいは過去からの記憶と向き合うべき時が来たように感じていたね。
額の傷、そして母との別れ。
初恋での別れ。
記憶のもとになっているのは、やはり岡山での小さい頃の体験。
薄れかけた記憶だけど、額の傷は間違いなく自分が過去からずっと命をつないでいたことの証。
そのこととしっかり向き合うことで前へ進めるのではないかと考え始めている。
ジョーとこの先関係を深めるのであれば、いずれ額の傷のいきさつを告白する必要が。
ジョーがそのことに片桐さんのような驚きをするとは思えないので、勇気が必要なのはるいの方。
2人はこの先さらに親密度を増すだろうけど、それまでの詳しいいきさつは今週中に描かれるような気がしないでもないね。