物語は冒頭からいきなりドライブデートの様子が描かれた。
スポーツカーには違いないけれど、ペアが二組乗ると4人乗車ってことなんで。
見ていてもかなり狭いなって印象。
どうやらこれはトミーが何かを企んでメンバーを誘ったような。
ドライブデートで物語がどんな展開になるのか。
見た感じでは、それぞれ誰が誰を好きなのか公になるようなストーリー立て。
さらにはトミ–は今度行われるトランペッターのフェスティバルにどうしてもジョーを参加させたい。
そして、ベリーは何とかしてジョーと特別な関係になりたいと思ってはみたものの、メンバー4人では思惑通りとはならないような。
るいは車に乗って風を受けるので、帽子が飛んで額の傷が見えるのではないかとヒヤヒヤ。
それぞれの思いを乗せて車は海岸通りを疾走。
目次
4人でドライブ
こちらのオープンカー、調べてみたところが
フォルクスワーゲンのカルマンギアとあった。
当時でもかなりおしゃれな車だったろうね。
ただ見た感じやっぱり2人乗りだよね。
4人乗れるような設計にはなっているけど、かなり狭いはず。
もともとポルシェとかも同じドイツの車で4人は乗れるようにはなってはいたけど、後部座席の狭さは筋金入りだったと聞いた。
スポーツカーは今とは違って室内の快適性はあまり重要視されてなかったから。
ドラマを見ていて感じたけど、トミーが運転していてさらにベリーも運転するシーンがあった。
当時運転免許は広く誰もが所有するような時代になりつつあったけど、運転できるできないは若者の間でもそれなりに自慢だったかもしれないね。
ナンパ目的で車を運転するものも多数いただろうね。
ちなみに、このドライブのメンバー招集は最初に言い出したのがトミー。
るいを誘い出すためにわざわざ竹村クリーニングまで足を運んできたらしい。
そして店の人がいる前で付き合ってほしいと申し入れしたようだ。
どこかで聞き覚えのある歌声だなと思ったら、クレイジー・キャッツの人気のナンバーだったね。
詩がとにかくユニークだったと思うけどこれ青島幸男の作なんだよね。
るいは最初は断ってはいたものの、和子さんとかの後押しで結局ドライブに行くことになったようだ。
おこちゃまなジョー
とりあえず海の見えるところまで来たところでジョーは車酔い。
意外と乗り物に弱い人は多くて車、バス、電車どれも酔いの対象になる。
経験的に見て大変だなと思ったのは船酔いかな?
こちらの方だとかなり気持ち悪くなって、横にならずにはいられないくらいひどくなる。
不思議なもので車酔いは、自分自身がハンドルを握るときには酔わないと相場が決まっている。
私自身も子供の頃はあらゆる乗り物に酔っていたが、免許を取って自ら運転するようになると乗り物酔いはほぼなくなったと言える。
ジョーが気持ちが悪くてうずくまっているところにお茶などを差し出してかいがいしく世話をするベリー。
その様子を心配そうに眺めるるいと小馬鹿にしたように笑っているトミー。
トミーの作戦
トミーは状況がよく理解できていた。
ジョーとるいがお互い恋心を抱いていて相手に影響を与えられる関係だと言うことを。
そしてベリーがジョーにいくら言い寄って見ても、ジョーが決してなびかないことも見抜いていた。
その上でベリーとるいに自分の気持ちをしっかりと伝えていた。
この先行われるトランペッターのコンテストにジョーと一緒に応募したいと。
しかし、ジョーは今出ないと言い張っているような。
ジョーがでないなら自分も出ない。
ジョーと一緒に参加してこそコンテスト入賞の値打ちが生まれると彼なりに決めていたようだ。
そのことをるいに話してみたところ、
なぜ私にそんなことを明かすのですか?とるい。
トミーはるいに告白すれば自分の思いがジョーに伝わると見抜いていた。
物語の流れではるいがコンテストに出ることを決して勧めるようにはなっていなかったが。
間違いなく話題には上っていたよね。
ベリーの思い
ジョーへ一途なベリーだが、トミーから決定的なことを告げられる。
ジョーと共鳴し合えるのはるいちゃんだけ。
他の誰が行ってもあの2人のようにはならへんで。
それはベリーに諦めろと宣言したことに等しい。
そしてるいとジョーを応援することこそ、みんなにとって有益だよと力説。
さらに、ベリーに、僕と共鳴せえへんか?
どさくさに紛れてナンパまがいの発言。
さすがのベリーはそこで“はい分りました”と言うことにはならなかった。
しかし、るいとジョーの関係を認めざるを得ないと思ったようだ。
ジョーが世界に知れるような有名なトランペッターになったならそれは私の勝ち。
彼女にとっても良い男と知り合って仲良くなる事は何にも増してステータスなことのようだ。
るいとジョー
海岸で2人並んで海を眺める。
ジョーがお母さんのことを思い出す?と尋ねると、サッチモのトランペットは聞こえてますか?と返するい。
2人とも on the sunny side of the street は特別な曲。
この曲の思い出とともにこれからも前を向いてしっかり生きていくのだと決意を新たにする。
そうなるとジョーはアメリカに行って本場の舞台でサッチモ吹き鳴らしてみたいと。
コンテストを拒否する理由がなくなってしまう。
そしてコンテストに出て優勝した時は、
サッチモちゃん 優勝したら一緒に東京に行ってくれへんか?
これはプロポーズとは違うけど、意味はほぼ一緒。
付き合ってくれと単刀直入に申し込まれたのと同じ意味を持つんだよね。
さて、そうなると次に来る話は東京か?