テレビっ子の私は朝ドラを始め様々なドラマを見るが、最近はコマーシャル付きのものも結構見たりすることが多い。
NHKの朝ドラで有名になった女優さん達が民放にて活躍する姿は、見ていてもなかなか興味深いものが。
特にすごいと思うのが朝ドラスカーレットとかおちょやんとかに出ていた子役の
毎田暖乃。
7歳とか8歳位でテレビデビューしている彼女だが、10歳になって少し大人びた雰囲気をまとわせつつ、とある民放ドラマで とても重要な役どころを演じている。
そのドラマが
妻、小学生になる。
なんとも不思議な名前だが、読んで字の通りで、10年ほど前に亡くなった妻が小学生に乗り移って帰ってくると言う奇想天外なストーリー。
ちなみに10歳の小学生役を演じるのが毎田暖乃。
彼女が小学生のままで、40代半ばと思われる夫や子供のいる女性の想定で演技をしているのだ。
設定があまりにユニークだと思ったので、つられてドラマを見ているうちに興味が沸き起こって詳しく調べてみることに。
目次
原作は漫画だった😍
ドラマの初回を見させてもらったところがまず脚本がよくできているなと感心することしきり。
そして出演者たちがのびのび演技していること。
さらには演出が巧みで俳優たちの演技の絡み具合が絶妙だなと感じたこと。
テレビで見るドラマは最初に俳優たちの魅力で成り立っていくだろう。
演技力がその次に来ると思う。
そしてその次が物語の設定になるだろうか。
しかし最終的にものを言うのは物語そのものが面白いかどうかで決まってくる。
このドラマは設定がとにかくユニークなことで、確かに今までも心と体が入れ替わるストーリーはたくさんあったけれど、物語の中で描かれる10年前に亡くなったアラフォーの妻が小学生の体に乗り移って帰ってくる設定はありそうでない。
そこでいつものGoogle検索。
見事に原作が存在していた。
原作の漫画家が村田椰融さん
実は、かなり念入りに調べてみたが、男女の区別もわからないし、もちろん年齢も不詳。
何者なのか全くわからないが、ネットにアップしていて有名になった人で、このオリジナルの漫画はアマゾンでも書籍として購入可能。
よくよく考えてみれば、意外とベタな設定と思わないでもない。
しかし、この手の話は落としどころがかなり難しいだろうし、これを漫画から実写版にするには相当な苦労があったと推察。
まず力のある俳優たちを集めること、しかるべき脚本家と制作スタッフが違和感なくタッグを組めること。
とりあえずドラマは数回見させてもらったが、多分最近のいろんなドラマの中で1番面白く見させてもらっているかも。
10歳の少女がアラフォーを演じる😨
この子のビジュアルで美人のキャラクターは似つかわしくない。
暖乃ちゃんの持ち味は演技力と言ってしまえばそれまでだが、なんといっても彼女にしか出せない圧倒的な存在感。
私が最初に感心したのは朝ドラのおちょやん。
主人公の幼少時代と、主人公が大人になってから養女になる女の子の両方を演じていた。
このドラマの頃から演技力はかなりのものだと感心させられた。
おちょやんの前、スカーレットでも登場していたんだよね。
今回のドラマでは小学生の役どころながら、実際その胸の内はアラフォーの女性。
暖乃ちゃんは想像で演技するしかないと思うんだけど。
この辺を違和感なく、本来の年齢の女性になりきって演じられるところがこの子役の凄いところ。
お母さんを小学生に差し替えて物語を作るところが、ドラマ作りの面白さだろうか。
やっぱり見ていて、不思議なドキドキ感と納得感がごちゃまぜになっていて、見入ってしまうところがこのドラマの値打ちだろう。
出演者たちは皆朝ドラでお馴染みだったはず
登場人物たちは皆知った顔ばかりなので、私的には全く違和感ない。
本来の親子を演じている吉田羊と毎田暖乃が違和感なく存在していて、この親子の設定が今の世の中を反映しているような不思議な説得力を持っている。
仕事に疲れた離婚経験のある母親と、時々機嫌の悪くなる母親とおどおどしながら付き合わされる娘。
今の世の中を反映しているような生々しささえ感じたね。
むしろ堤真一と蒔田彩珠の関係が平凡に移った。
このクラスの俳優なら、このくらいの演技などわけなくこなせるだろうなと感じたのだが。
原作のある話なので、この先は?
原作では結構先まで進んでいるような。
実写版のドラマとなると、漫画の何話分かを1回の放送に割り当てる必要が。
テレビの放送だと、小学生に生まれ変わった妻をかつての夫と娘はすっかり認めているような。
問題はその周りの人たちだよね。
この3人だけのストーリーだったなら、さほどの面白みは無いのかもしれないが、そこは脚本家と原作の巧みさがあって、様々な人たちが絡んでくる。
特に本来の小学生白石万理華の周辺は、10年ほど周りとの付き合いがあるので、きちんとリアリティーのある描かれ方をしないと物語が成立しない。
どうやらこの辺も抜かりなく手回しがなされているようで、いくつかのストーリーが巧みに組み合わされる。
とにかく、百聞は一見にしかず。
夜10時からやるドラマなので、若干眠いのがたまにきずだが、録画にしておいて後から見返すのもありだろう。
久しぶりに次の街が楽しみに感じるのは珍しいのかも。