隠された事実が次々に明るみにされる。
初代モモケンの遺作となった「妖術七変化隠れ里の決闘」。
世間に伝わっている裏話は 実はさらに裏があって、虚無さんからは衝撃の事実が告げられる。
初代モモケンと2代目の現在のモモケンに確執があった事は何度か語られてきたが、実はそのことに対して伝わっていることとは全く逆の真実が隠されていた。
今のモモケンが親子共演を断って、大部屋俳優が敵役に抜擢されたことになっているが、実は共演を断ったのは初代モモケン。
息子、団五郎の進言を無視して大部屋俳優を起用。
それが、伴虚無蔵さん。
彼は、今のモモケンと年齢が近いこともあって初代からずいぶん可愛がってもらったと語っていた。
かなりユニークな種明かしで物語の展開に大輪の花を添える感じ。
さらには虚無さん自身がオーディションに参加することで文四郎には稽古をつけられない旨もきちんと説明。
それぞれが秘めた想いを抱いて新たな隠れ里の家等の制作に臨む。
目次
虚無さんが文四郎に教えない理由
今日の物語の冒頭で語られていた虚無さんが文四郎に教えない理由は単純明快。
虚無さん自身が今度のオーディションに参加するから。
お互い競い合って出演を獲得するとなれば、自分の手の内を見せるわけにもいかないだろう。
当然至極なことだよね。
しかし、わざわざ虚無さんが今回のオーディションに参加しようと決めたのにはそれなりの理由があったのだ。
モモケン親子
初代モモケンはテレビを重要視する息子団五郎よく思っていなかった。
それは息子の時代劇に対する態度。
映画の時代は終わってこれからはテレビの時代と、映画制作を軽く見る傾向があったため。
映画こそが、時代劇俳優として最も値打ちのあるものと信じて疑わなかった初代は、そんな息子への当てつけの意味も込めて自分自身の相手役に大部や俳優を起用した。
激しく怒って父親に詰め寄る2代目。
なんであんな大部屋俳優を🙅🏻
それに対する父親の痛烈な一言
お前より良い俳優だから😤
絶句する2代目モモケン。
ここで親子の間柄は徹底的に修復不能になったのかもしれない。
ここで選ばれた大部屋俳優伴虚無蔵さんはまだ若手ながらも、初代モモケンにずいぶん可愛がってもらったようだ。
虚無さんの述懐
虚無さんは過去の記憶を詳しく語っていた。
黍之烝の敵役とのことで物語の設定では寺子屋の先生の役柄。
ところが小野寺左近を演じるにあたり、虚無さんはセリフがとにかく苦手。
あの映画がヒットしなかったのはひとえに自分のセリフの悪さが原因だろうと。
モゴモゴして何を言ってるか分からないので、映画はカットに次ぐカットでストーリーもクソもなくなってしまったと。
もう一つの見せ場「殺陣」は申し分なかったが、敵役としてセリフがほとんどない状態ではストーリーがつながっていかないよな。
その自分のふがいなさこそが映画がヒットしなかった理由だと虚無さんは述懐。
それ以降、セリフの苦手を克服するために普段から時代劇言葉で話すことを心がけているという。
文四郎と同じように、かなりの努力家なことが見てとれる。
ひなたの応援歌
何とかして文四郎を応援したいひなた。
剣術の相手を申し出てはみたものの、子供のお遊びの延長でしかない技術ではとても相手になどならない。
専門職と立ち会わせしちゃってかなうわけないのにな。
簡単に返り討ちにされてしまう。
そこで思いついたのは、オーディションの前日には気合を入れるために必ず回転焼きを買いに来るはずだと目星をつける。
それまでに頑張って自ら回転焼きを焼けるように努力し続ける。
ひなたらしい真心表現。
大月家の食事と文四郎君には不思議な縁があって、どうやら鋭い読みだったかもしれないね。
さて、狙い通り回転焼きを買いにやってきた文四郎君だが、肝心のひなたがうまく気持ちを伝えられない。
そこに絶妙のタイミングで助け舟を出するい。
そして文四郎君のために自ら回転焼きを焼く技術を習得したとネタバラシを。
こうしてそれぞれが相手のことを思いやる、このドラマ特有の展開に。
オーディションの当日、殺陣を披露する形で試験は行われた。
2人1組で、1人は黍之烝役、もう1人が左近役で立ち会う。
そしてなんと文四郎の相手は虚無さん。
さすがに物語だよね。
絵に描いたような展開で、物語は来週に受け継がれることに。
実は、ネットで公開されている来週の予告編を見たところが、これを見ただけで打ちのめされるほどの衝撃を。
ネタバラシしちゃったら気の毒なのであえて口をつぐむけど。
いよいよすごい話になってきそうだわ。