物語は3代続くヒロインの最後のひなた編。
彼女を主人公に据えて、かつて様々な疑問とともに描かれてきた伏線が回収されるような流れだ。
ひなたはあれだけ心を通わせていた文四郎と別れざるを得なかった。
それはお互いが相手を思えば思うほど相手に負担になってしまう。
それぞれの捉え方と言ってしまえばそれまでだけど、2人の思いはすれ違ったまま一緒になることにはならなかった。
失恋の痛手から何とかして立ち直ろうとするひなた。
仕事に没頭することで、進むべき道を切り開こうとする。
そんな中、物語の中で中心的な役割を果たしてきた英語が再び脚光を。
さて、時代劇の斜陽化はとどまるところを知らず、ひなたの仕事場の映画村も来場者数減少に悩んでいた。
お化け屋敷を提案することで回復する兆しは見えたものの、全体としての減少傾向に歯止めがかからず。
外人観光客相手のツアーを企画するが、どうしても英会話がネックに。
そんな中親友の小夜子ちゃんが結婚の報告。
彼女にぞっこんだった弟桃太郎はショックを受ける。
様々なエピソードが交錯する中、物語は怒涛の展開で進むことに
目次
好きなだけでは…
ひなたと文四郎は知り合ってからおよそ7年かけてお互いの愛を育んできた。
相手のことが好きで大好きでたまらないくせに、ときにはけんかや憎まれ口を叩くことも。
文四郎は毎日仕事に頑張れば、やがては自分の立場も周りに受け入れられて出世できるものと考えてはいたが、現実はそれほど甘くは無い。
かつての黍之烝シリーズの時に役付きをもらっただけで、それ以降は鳴かず飛ばず。
いつまでたっても芽が出ないことにいい加減うんざりしていたところが、ひなたからは献身的なラブコールとともに自分の夢を追い続けるようにと励まされる。
しかし、残念ながら文四郎のモチベーションはここまで。
お化け屋敷の亡霊の役柄がせいぜいなところでは、とてもこの先に希望が持てるはずもなく。
ひなたに役者を辞めると宣言。
そして一緒に東京に来てほしいと提案。
夢をあきらめる文四郎を受け入れられないひなた。
2人はお互いが大好き同士であればこそ一緒にはいられなくなってしまうのだ。
るいと錠一郎の励まし
2人が別れてしまった事はそれとなく周りにも気づかれることに。
るいは娘の失恋に、彼女なりの言葉を投げかけてはげます。
そしてひなたの命名は、古いジャズのスタンダードナンバーから採用したと語っていた。
on the sunny side of the street
物語が始まった頃から何度も聞かされたフレーズがここへきて再び脚光を浴びることになる。
ジャズトランペッター兼ボーカルの大御所サッチモの初期の名品。
るいがひなたを励ます頃、錠一郎は失意の文四郎の元へ。
五十嵐君が選ぶ道が日向の道になるんだよとエールを送る。
そしてその時、かつての自分がどのような夢を抱いていたかを語って聞かせるのだ。
そして自分には今音楽界の第一線で活躍している友人がいるとも。
このエピソードの時に錠一郎の古い友達トミー北沢の物語が伏線回収となったね。
彼はアルバムを何枚も出すほどの実力者。
アメリカでも演奏活動をして、錠一郎の果たせなかった夢を全て実現している。
およそ人生において、失敗や挫折はつきもの。
しかし、その苦しみの先には必ず成功がある。
だからこそ人生は祝うべきものなのだと。
言葉には出さなかったけれど錠一郎は去っていく文四郎へのはなむけを授けたのだ。
映画村の仕事に没頭
失恋の痛手ですっかり体調を崩してしまったひなた。
立ち直るために、文四郎への思いを断ち切って、自分に与えられた仕事を全うするしかない。
以前にも増してひたむきに仕事に取り組むようになる。
しかし、そんな努力とは裏腹に映画村の入場者数の減少はとどまるところを知らない。
会社上層部は唯一集客できているお化け屋敷のさらなる頑張りを期待してくる。
直属の上司榊原さんはお化け屋敷に代わるような別なアイディアは無いのか?と尋ねるが、突然言われてすぐに思いつくようなことでもない。
ひなたは最近外人客が多いことに注目。
外国人相手のツアーを企画してはどうかと提案。
すぐに却下されるのだが、ひなたの感触ではやってみる価値はありそうと。
そのためには経費を節減するためにも英会話のできる案内係を自前で用意するしかない。
実はここが大問題で、ひなたが自ら英会話教室に通って短期間で習得しようと目論んではみたが。
結果は虎の子の結婚資金を使い果たしただけで、短期間の英会話は残念ながら身に付く事はなかった。
様々な教材などにも手を出そうとするが、いまひとつ確かな手ごたえと呼べるものが感じられない。
中学高校とあれだけ努力してきたにもかかわらず英語なんかまるで理解できない。
この頃の学校でも授業で盛んに勉強する割には、英語を話せる人は少なかったような記憶。
再び英会話
ずいぶん昔にコマーシャルで注目された深津絵里。
その時の出で立ちが、今回の物語でもオマージュのようにパロディー化。
同じようないでたちで出てきて、思わず思い出した人も多かったのでは。
さて、るいはおよそ17年間 惰性で続けてきたラジオ英会話の勉強がしっかり身を結んでいて、店先での外人相手の英会話もごく普通にこなせている。
そのことに驚愕するひなた。
何とかして母親のように英語を取得しなければ(焦)
どうやら、この辺のエピソードを重ねて物語が最初の頃から語られる英会話の様々なエピソードとして紹介されるようだ。
小夜ちゃんが結婚すると😱
小夜子ちゃんは誰にも内緒だったけど、吉之丞と恋仲になっていた。
意外な報告にあっけにとられるいっちゃんとひなた。
しかし、問題はそれだけでは済まない。
小夜子ちゃん命で必死に頑張ってきたのがひなたの弟桃太郎。
失恋したことを受けて野球への意欲もすっかり消え失せてしまう。
さらにはこともあろうに万引きまでしてしまう有様。
ひなたと桃太郎がどうしようもない兄弟喧嘩をする様を見て、るいが止めに入るのだが、今週の最後のエピソードとして描かれたのが錠一郎のトランペット。
この先は来週描かれることになる。
まさか、トランペットがふけるようになっていたりして😳
そういえば、今大活躍しているトミー北沢にコンテストで勝った過去があるんだよね。
来週から始まる物語の種明かし
予告編は昨日の午前中の段階でネットでは克明に紹介されていた。
今日の放送で見た人も多かったと思うが。
どうやら大月家はみんなで岡山に里帰りするような雰囲気。
るいにとっては懐かしい人たちとの再会になる。
錠一郎はかつて彼を可愛がってくれたディッパーマウスブルースにも行くような雰囲気。
第20周目に相当するので、担当者たちの話を総合すれば、ここで一気に伏線回収が進むとあった。
なるほど、もう残りわずかな放送回数。
しっかり見届ける必要が。