予想はついたことだが、算太は大月家の皆に看取られて逝った。
最後に、るいにプレゼントを残して。
メリークリスマス🎁
死にゆく者の最後の思いが真心とともに次の世代に引き継がれる。
プレゼントは、彼の妹安子が橘再建のために死に物狂いで貯めた虎の子の貯金通帳と、自らこまめに貯めた預金。
その2つをるいに託すことに。
彼は自らの口から詳しいいきさつを語る事はなかった。
しかし、クリスマスプレゼントの中身を見れば、おおよその見当はつくというもの。
新たな事実がわかったことで錠一郎は里帰りを提案する。
物語発祥の地岡山へ。
そこには、るいのおじさん勇やその妻雪衣さん。
物語で今まで語られなかった謎の部分のピースが少しずつ埋められることになる。
ひなたと桃太郎にとっては全く知らない自分たちのルーツが今明らかになる。
目次
算太 今際の際の告白
算太が息を引き取る直前の様子が今日の冒頭で描かれていた。
彼がどんな思いで今までの人生を過ごしてきたかが、ストーリーの中からよく見て取れた。
彼の胸の内で最後まで巣食っていた後悔の念。
それは、かつて岡山で過ごした頃、終戦直後 雉真家でお世話になったときにそこのお手伝いの雪衣さんにプロポーズ。
見事に断られた過去がある。
実はこの時 雪衣さんは雉真の跡取り、勇君といい仲になっていたね。
ただ、ほとんど片思いだった彼女は、算太の申し入れに心がぐらついた事はあったようだ。
この時のエピソードでは、勇君の寝室から雪衣さんが出てくるのを算太が目撃。
自分(算太)には望みがないと思い知らされた事件だったよね。
その直後に安子の虎の子の貯金通帳を預かったんだけど、そのまま行方不明に。
出来心も何も、1連の事件の中で失意のまま起こしてしまったささやかな現実逃避。
それがことの真相のようだ。
子供の頃の記憶が次々とよみがえってくる。
安子がラジオをほしがったことで、赤螺から出来心でラジオを万引きしたことも。
そのことを今の赤螺家の家族に謝罪をする。
蘇る記憶
安子のことが可愛くて仕方のなかった算太。
ラジオの万引きとか、ダンサーになりたくて大阪には行ったものの、借金しまくりで 結局親に迷惑をかけたことなど。
自分が犯してきた過ちが次々とよみがえってくる。
彼自身の優しさと、そして女性に対してのほれっぽさ。
そのことが後々の不幸の種を育ててしまうことに。
しかし、息を引き取る直前で主な事は全て告白することができたのかも。
るいに全てを語る事はなかったけれど、
貯金通帳を渡したことで、事実解明の糸口を教えたことになるのでは。
メリークリスマス
算太はクリスマスプレゼントとして2通の貯金通帳をるいに託す。
1つは昭和59年から自分がコツコツと貯めた貯金。
もう一つが昭和24年、問題の持ち逃げした安子の貯金通帳。
その中を見れば、当時の記憶を突き合わせてなんとなく見えてくる事実関係。
息を引き取るときの様子では、とても詳しい事情を語れるほどの体力は残っていなかった算太。
しかし、言葉に出してはっきり語っていたよね。
安子はなんも悪くないんじゃ😓
みんなワシが悪い😭
妹が娘を捨てて家を出たことに対する算太の証言。
クリスマスプレゼントとしては、この証言の方がはるかに値打ちがあるように私は感じた。
岡山 雉真繊維
おそらくは、あらかじめ連絡をしてから里帰りしたんだろうと推察。
50年近い時が過ぎ去っても、記憶の中におじさんおばさんの姿ははっきりと残る。
この時迎えてくれた勇おじさんは野球に夢中なのは今も昔も変わらず。
雪衣さんは雉真家の嫁としてしっかり家を守ってきたことが伝わってくる。
子供も生まれていて、今は別なところに孫と共に暮らしていると語っていたね。
雪衣さんを誰が演じるのか、実はとても興味があった。
なるほどビジュアル的にはギリギリまで吟味したんだろうなと見てとれる。
NHKの制作スタッフのこだわりが見て取れる。
雪衣さんは確かあの当時、安子にもるいにも意外と辛辣に接していたような気がするんだよね。
彼女も当時はかなり若かったと思うので。
そのことを思えば納得できる部分も。
しかし、橘家のお墓は、彼女と勇おじさんが守ってきたのだと証言されていた。
丁寧で真心こもった対応だなと改めて感心する。
蘇る記憶(2)
るいは自分自身の記憶から過去の事実を必死で検証しようと試みる。
るいの中ではあのロバートさんと母親の関わりがどうしても気になる。
さらに、
るいは母親とロバートの抱擁シーンをリアルタイムで目撃しているのだ。
このことに対する答えが今日の放送ではまだ明らかにされていない。
それに、物語は伏線回収が主な目的に描かれるのでひなたと桃太郎の出番はほぼ無し。
さて、岡山に帰ってきたって事はここで驚くほどの伏線回収が用意されているに違いない。
ドラマを欠かさず見ている私たちにとってでさえ知られていない事実が明かされるような。
目を離せない今週の物語展開。