今週に入ってから物語は家族の絆がより詳しく描かれるように。
この当時の沖縄の代名詞だったんだろうか?
貧しさ、貧乏
全員とは言わないけれど、みんな生活することに手一杯で、それでいて子育てもしなければならない。
戦争が終わって、20年近く経ってはみても沖縄の人たちの暮らしがそれほど改善したわけではなさそう。
全国どこでも似たようなものだと思いつつ、アメリカが主導した日本の復興は必ずしも平等にはならなかったのかもしれない。
私が強く感じるのは沖縄は、一般的な復興からは取り残されていたのかもしれないと。
こんな発言はある意味失礼かなと思いつつ、今描かれる物語の切なさは間違いなく貧しさ故のもの。
主人公を始め比嘉家の家族はどう立ち向かっていくのかな?
目次
運動会の顛末
まさかのアクシデントでビリになった暢子。
歌子も彼女なりに頑張って順位こそいつもと同じだったけれど、かなり努力をして、競技に臨んでいた。
そして昨日のエピソードでせっかくの新品のズックと体操着をボロボロにされた良子と賢秀。
ちなみに良子は本当は運動会を休むつもりだったけれど、母親の苦労や自分自身への叱咤激励で、お母さんが洗ってくれた体操着は着ることなく、今まで使っていたボロボロの汚れた古いものを着て参加。
それを着れば、かなり恥ずかしいことになるのはわかっていたけれど、自分としてはそんなことに反応するようなことでは逆に両親に恥ずかしいと考えたのでは。
そして極めつけは賢秀。
買ってもらった新しいズックは使用不能な状態。
スタートラインに立った段階で、彼自身の発案で裸足で走ることに。
それはあたかもローマオリンピックのマラソンで金メダルを取ったアベベのよう。
賢秀が裸足で走ることで智と和彦も同調。
3人のアベベで走ることに。
賢秀は見事に優勝。
智が2位、和彦が3位と言う結果に。
いじめっ子の島袋君がビリに。
比嘉家の兄弟
母親の苦労を知っている子供たちは、決してわがままなど言う事は無い。
自分たちの欲しいものしてほしいことも我慢が続く。
ちなみにラジオで相撲放送を聞いていたが、まだ当時人気の大鵬は前頭4枚目くらいで紹介されていた。
この後一気に出世して横綱まで上り詰める。
また、家族全員で食事をしている様子も描かれていたが、沖縄の郷土料理
イカスミ汁
イカスミ料理で有名なのはパスタなので、あの味ならなんとなく思い出せる。
イカスミはその真っ黒な色とは裏腹にかなりコクのある旨味のある食べ物に変身するね。
ちなみに和彦はこれだけは無理と語っていたが、果たして食べたのかどうか。
いつの時代にもいじめっ子はいた
実は、島袋くんを演じていた彼は、NHKではお馴染みの子だよね。
今は解散しているけどこのグループで歌っていた。
ちなみに画面下にいる小さな女の子が前回の朝ドラカムカムエヴィリバディでチビひなたを演じていた新津ちせ。
NHKでは御用達のような。
実はこの島袋君の心ないからかいが原因で喧嘩が起こってしまう。
彼は、役者として憎まれ役をきっちり演じきっていた。
いかにも憎たらしそうな雰囲気で脚本通りの雰囲気を。
このエピソードの顛末は喧嘩両成敗と言うことで注意を受けていたね。
喧嘩になったいきさつは賢秀が母親を馬鹿にされたことに我慢できずに手を挙げてしまったから。
さらには暢子も喧嘩に加担。
比嘉家は家族の絆がとても強い。
母親を侮辱されることがどうしても我慢できなかったのだ。
貧しさとの戦い
お母さんは男と同じ肉体労働をしているので、体力はとっくに限界を超えている。
さらにはお金の支払いがどうしても滞ってしまうので、学校では給食1 PTA会費の納入をそれとなく催促される。
3女の歌子が学校でまた熱を出してしまった。
歌子を背中におぶって帰る途中、親戚からも借金の催促が。
いたたまれない状態で日々暮らし続けるとストレスが際限なく溜まっていく。
そんな中、家で料理の最中お母さん優子はその場に崩れ落ちるように倒れてしまうのだ。
今日のエピソードはそこで終了。
明日と明後日で今週の物語に決着つくが、この1週間で描かれたのは、「貧しさ」に尽きるだろう。
貧乏なのはいつの時代でも切ないもの。
お金で窮屈な思いをするのは味わったものでなければわからないかも。
世の中は、日本の場合戦後は今も昔もアメリカナイズされている。
消費することが美徳のように思われ続けて半世紀以上も過ごしてきた。
物語の時代も貧しさを描ききることがポリシーのように感じる。
比嘉家の貧しさはこの先解消されることがあるんだろうか。