2週目が終了した朝ドラちむどんどん。
俳優たちも刷新されてこれからが本格的にストーリー展開。
今週は主人公の二女暢子を中心に比嘉家の家族それぞれが描かれた。
お母さんと、長男と3姉妹で5人の大所帯。
貧しくともみんなそれぞれ役割分担しつつ、毎日朗らかに暮らす。
今週は特に子供たちを始め、家族それぞれの様子が描かれることに。
お母さんはご縁があって共同売店で働く。。
売店の仕事をしながら、家計を切り盛り。
忙しい日々を送っている。
この物語には、出来の悪い登場人物も1人混ざる。
それが長男の賢秀。
自己主張が強いのと、屈折した上昇志向でなかなか定職に就くことができない。
何かと問題を起こすことが多く、妹たちからダメ出しされることも。
3姉妹はと言えば長女の良子は学校の先生としてみんなからの信頼も厚く、そろそろお年頃。
三女の歌子は相変わらずの引っ込み思案だが、どうやら音楽にとても興味があるらしく、とある先生との出会いによって彼女にふさわしい道が開けそうな雰囲気。
高校3年生になった暢子は自分の進路をどうすべきか思案しなければいけない時期。
一旦は地元の企業に内定をもらったが、ちょっとした事件に巻き込まれて内定が取り消される羽目に。
様々な人たちとのやりとりの中で暢子は自分が本当に何をしたいのか真剣に悩みを深めることになった。
今週は家族のそれぞれの胸の内が詳しく語られる物語。
目次
比嘉家1971年
1971年は沖縄が翌年のアメリカからの返還を迎えた転換期に相当。
この時まで沖縄では流通する貨幣はドル。
そして車は右側通行が当たり前だった。
翌年の5月1日以降日本流に統一されることになる。
比嘉家は7年ほど前に一家の大黒柱賢三が突然亡くなったことを受けて家族が路頭に迷いかけたが、紆余曲折を経て、現在に至っている。
家計を支えているのはなんといってもお母さんだが、賢秀と良子が社会人になったので、多少なりとも家計の助けをするように思われた。
しかしながら、子供たちはそれぞれの世代で特有の夢や希望やまた悩みを抱いている。
成人した賢秀と良子は妹達とはちょっと違った悩みを抱えることに。
賢秀と良子
賢秀は性格が災いしてだろうか、定職に就くことができない。
特に、対人関係のトラブルが多く身辺は喧嘩が絶えないような状態。
特に学生時代はボクシング部に所属していたので、格闘技の心得もあることから、何かにつけて暴力に訴えるようなところも。
さらには、彼特有のプライドもあって仕事で人に頭を下げることができにくい。
結果としては働いても長続きせず、プー太郎な日々を送っていた。
対する良子は小学校の先生として生徒たちからも慕われ、周りからの信頼も厚い。
本人は目標だった先生になることができて、大いに誇らしい人生のはずだったが、学生時代のサークル仲間と再会したことで、年頃の娘にありがちな恋の悩みも抱くことに。
良子は母親に嘘をついて、再会した彼氏らとデートをすることに。
そして、彼女には背伸びするような場所に出入りすることになる。
その結果、自分自身の貧しさを恥ずかしいと思ってしまう自分に気がついてしまう。
そのことを母親に心から詫びる。
母優子は良子が年頃の娘なことをよく理解していた。
そして娘が内緒で服やハイヒールを買ったことを咎めないばかりか、「可愛いね😍」と賞賛する。
比嘉家のお母さんのこのおおらかさこそが子供たちにとっては何よりの心強い味方。
学校や職場で少々嫌なことがあったとしても、このお母さんがいればこそ家庭の温かみで癒されることになる。
良子は母親の真っ正直な生き方を誇りに思うと同時に、自分のさもしい心根を恥ずかしく思ってしまったのだ。
歌子の音楽修行
高校生になった歌子は音楽の先生にどうやら目をつけられた。
先生を演じているのが片桐はいり。
まったくのお笑いのノリで演じているが、存在感はバッチリだね。
上白石萌歌が様々なシチュエーションで歌声を披露している。
吹き替えなしの彼女の歌声というのがとてもユニーク。
さらには、控えめな歌い方ながら彼女の歌声は耳にとても心地良いのだ。
アカペラで堂々と幸せ感たっぷりで歌うあたりは彼女の並々ならぬ才能を感じる。
彼女の音楽的な才能は物語の中では父親譲りとされているようだ。
体が弱くてすぐ熱を出す印象だけど、歌子は自分以外の人が何を考え、何を感じているかすぐに感じ取ることのできる独特のナイーブさを持ち合わせている。
来週以降、至るところで語られるような気がする。
暢子の進む道
暢子は高校卒業の後は地元の有力企業に内定をもらっていた。
しかし、兄賢秀がそこの社長の息子とトラブルを起こしたことで内定を取り消されてしまう。
その結果、自ら会社に赴いて頭を下げるのだが、そこではぞんざいな扱いしか受けられなかった。
この時代の女性は会社員といっても雑用とかお茶汲みとかそういった仕事に終始する。
おおよそやりがいとかがんばりがいなんてこととはほど遠かったのかも。
暢子は自ら内定を取り消したことで自分の進むべき道は自分で決めると。
お母さんにとっては昔の自分を見ているようだと娘に語っていた。
お母さんもすぐカッとなる性格だったらしい。
しかし、物語はこれから暢子の進むべき道がしっかりと用意されているらしい。
来週の予告編を確認させてもらったが、どうやら暢子のポテンシャルが生かされるようなストーリーになっている。