先週のエピソードで卒業後の就職内定を自ら断った暢子。
断ってはみたものの、卒業して働かねばならない焦りの中でなかなか思うような活動もできないでいた。
早く働いて、母親を楽にさせたいと。
結果が出ない事はストレスとなって重くのしかかる。
どうしても暗く沈みがちになる暢子。
そんな中、彼女の持ち味を生かせるような依頼が舞い込むのだ。
今日描かれたのは比嘉家の兄妹4人のそれぞれについてのエピソード。
賢秀は道いやだ真面目にコツコツ働くことを諦めたような。
歌子は朝早く学校に行って音楽室でピアノに触ったり1人歌を歌うことも。
良子は石川博夫への恋心がいよいよ募る。
物語は、やんばるを舞台にした一風変わったコメディーに仕上がる。
目次
暢子の憂鬱
就職内定を自分の気持ちのままに即答で断ってしまった。
行動に理性の歯止めが効かないのが暢子の特徴かも。
そしてその特徴は兄の賢秀にも共通。
4人の兄妹の中で暢子と賢秀は周りに忖度しない一風変わった正義感を持ち合わせる。
物語のとても大切なポイントだとは思うけど、自分のとった行動がその後しがらみの中で自分を苦しめることになる。
暢子は早く働いて母親を楽させたかったが、就職が決まらないことには気持ちは働きたい働けない間の中で、悩まざるをえなくなった。
少しずつ、憂鬱になり、それは周りにも伝わるところ。
暢子の撮影中の様子とかが共演者のコメントも織り交ぜて興味深い内容で語られていたね。
番組の中で暢子の写真が紹介されていたが、レストランのシェフの衣装を身に付けた写真が興味深く拝見。
どうやら沖縄ロケでは、レストランの厨房で働くような役どころも登場するようだ。
これはどこのネタバレ情報にもなかったので、かなりなレア。
危うい賢秀
賢秀は物語で描かれる通り、軽はずみで生一本な性格だが、彼なりに家に貢献したいと考えている部分も。
定職につかず働かないでいることが、周りから非難が集まることも多少なりとも心苦しく考える。
この物語ではこんなおちゃらけた役柄だけど、『ひよっこ』では茨城出身の実直な警察官を演じていた。
どうやら彼は様々な役柄を自在にこなせる器用さを持ち合わせている。
今回のドラマでも彼のクズっぷりが非難が集まるほど演技がうまいことの証明。
役者としては冥利に尽きるのでは。
憎まれ役はそれなりに憎まれてこそ、値打ちがあることの証明みたいなもの
良子と歌子
上白石萌歌がアカペラの歌声を惜しげもなく披露している。
彼女の歌声に好感度を持つ人も多いと思う。
決してテクニカルな部分を強調することなく、どちらかと言えば控えめでフラットな歌い方。
最近の賑やかな歌声とは全く逆の方向。
私のような世代だと彼女のような歌声こそが耳に心地よい。
この後2人の音楽のレッスンシーンも描かれるんだろう。
どうやら別な楽しみが1つ増えそうな雰囲気。
推測だけど歌子は家が貧しいことで思うような音楽アイテムを揃えることができない。
そこを下地先生がバックアップするようなストーリーが描かれるのでは。
さて長女の良子は同僚の石川先生が気になって仕方がない。
しかし、今日のエピソードでは、なんとなく恋敵とは言わないけれど、同じ同僚の里美の存在が気にかかる。
演じている松田るかもスカーレットの時とは全く別なキャラクターで、彼女の器用さがよく出ているような気がする。
今日のエピソード内では川口春奈はつぎ当てのシャツは着ていなかった。
年頃の娘が、貧乏故に周とは違うものを着たり、持ったりっていうことがどれぐらい切ないことなのか。
この時代は、日本国民全員の中流化が言われ始めた頃。
皆、周りの人と同じものを持ったり食べたりっていうことが安心感として市民権を得始めていた。
と同時に貧しいことが劣等感として強く意識され始めた頃でもある。
沖縄の場合なおのことそういったことが強かったかも。
本当は、貧しさの中で耐えきってこそ人生の値打ちがより増していくんだと言ってあげたいけどね。
暢子の思い
暢子は沖縄北部産業祭のヤング大会に助っ人を頼まれた。
それは彼女の料理の腕前を当て込んでのもの。
家では子供の頃から料理当番で毎日台所で仕事をする暢子。
特に沖縄そばなど地元の料理などは父親譲りの腕前で家族みんなに喜んでもらう。
どうやらその腕前を披露する時が来たらしいが、実は予告編の中でも大変な事態が起こっていたと思ったなぁ。
沖縄そばは出汁を聞かせたうどんのような食べ物だが、その出汁をこぼしてしまうようなシーンがあったと思った。
それでもめげずに頑張る様子が描かれていたよね。
今週のエピソードは始まったばかり。
どんな展開になるんだろう?