盛り上がりを見せるちむどんどん。
昨日、これ以上ないなってくらい荒れた内容のストーリー展開。
暢子は自分自身の料理人としてのプライドにかけて
和彦君と大喧嘩。
本来、一番最初に考えなければならないことをすっかり見落としていたことにまるで気がついていない。
今日はその続きを受けて賢秀のエピソードも念入りに描かれていた。
詐欺師我那覇にやっぱりお金を用立てていた。
昨日話していた15万円は思った通り沖縄のお母ちゃん優子が何とかしてくれたみたい。
詳しいいきさつが、子供の頃の再現エピソードを交えて丁寧に語られていた。
子役時代の賢秀。演じていたのは浅川大治。
子役なのにここまで演じられるんだと感心して見ていた。
泣きながらテビチを食べるシーン。
こういった演技を見せてもらえただけで、視聴者としては大いに納得できた。
脚本家のストーリー展開も概ね見当がつくので暢子が新しい事実に気がついて、めでたく方向転換できそうな雰囲気も、わかりやすい。
物語の中で再現として描かれる過去のいきさつ。
新たなの俳優さん達も加えて、丁寧な描かれ方。
目次
賢秀…


紅茶豆腐の顛末が今日詳しく語られていた。
見るからにインチキそうな商品で、しかも街頭でバナナの叩き売りのようなテキ屋商売。
誰の目にも、胡散臭いものに見えて当たり前。
売り上げアップを図るためのテレビコマーシャルは、我那覇一流の詐欺。
そこで、賢秀から15万円を巻き上げる。
おだてられると見境なく信用してしまう賢秀の致命的な弱点を巧みに突いたもの。
さらには、物語の中でもう一つの種明かし。
賢秀の用立てた15万円は沖縄のお母ちゃんに用意してもらったもの。
良子にあれだけ厳しく釘を刺されていたにもかかわらず、優子は賢秀にお金を送ってしまっていた。
物語の中で暢子にも紅茶豆腐の事務所を案内していたけれど、そこは思った通りもぬけの殻。
見事に騙されていたよね。
この愚かな性格は、ほとんど病気。
母親優子の賢秀に対する甘さもほぼ病気。
全く進歩がない。
これは見ている人も物語の中の周りの人もおそらく呆れ返ってしまったのでは。
思い出(沖縄時代)
沖縄時代の思い出が再現ドラマとして描かれていた。
子役の浅川大治。
お父ちゃんになだめられて涙を流しながら足テビチを食べるシーン。
演技力に思わず納得させられる。
物語を作る上で感心するのは、過去の思い出のシーンを描いているけど、わざわざ当時の俳優を招集して新たにエピソードとして撮影し直している熱意。
回想シーンでなく、実際に撮影するところにこの作品の値打ちがあるんだろうなと感心する。
オーナー房子とヨシさん親子の思い出
オーナー房子とヨシさん親子が、戦後の鶴見でどんなふうに出会ったかが詳しく語られた
この時代は、闇市時代ともいわれるが、結論から言えば無法な時代とも言える。
食べ物も何もなく、もちろん住むところもない。
若い親子が生き残っていくにはあまりにも辛く厳しい時代。
房子とヨシさんはこの時代からの付き合い。
房子はこの時、鶴見の大空襲でたった1人の身内の妹を失っていた。
1人でおでんの屋台で商売をしていた頃。
おでんの屋台は房子のルーツだったことが判明。
ヨシさんは房子から商売の仕方その他を学んだと語っていたね。
戦後の厳しい時代、みんな生きていくことに必死で、明日食べるものの心配が全てだった時代。
とりあえず今を生きてみれば、明日があるのではと。
彼女は現在35歳の女優さん。
民放の今田美桜が主演しているドラマにも登場していた。
確か子供2人抱えた母親役で、仕事と家庭の両立で必死に頑張るキャラクターだったと思う。
NHKに採用されるぐらいだから、それなりの実力が伴っていないと厳しい部分もあるはず。
これが暢子の進む道
おでん作りを基礎から見直すことに方針転換し暢子。
様々な人たちのアドバイスが生きてくる。
三郎さんが、中で迷ってしまったらとりあえず入り口まで戻ってみるとアドバイス。
暢子は朝おでんの仕込みをしながら考えてみる。
昨日和彦に言われた言葉がよみがえってくる。
たとえ地味でも平凡でも、そこに求めるものがあるのではと。
それは、珍しいもの、食べたことないものではなく、当たり前に食べられて、ほっとするもの。
昨日まで、頑張ってきたことに今日答えが明確に示される。
やはり、おでんの屋台なんだから、当たり前のおでんが提供できること。
そして、今週のエピソードは明日すべて決着が。
確か売り上げが黒字にならなければ、暢子はクビにされる可能性が。
1週間で結果を出すにはちょっと厳しい気がしないでもない。
商売の何たるかを学ぶにはちょうど良い機会だったことには間違いない。