このブログでは朝ドラちむどんどんの放送直後に内容とか感想をまとめてアップしているんだけど。
実はちむどんどんのすぐ前に放送されている「芋たこなんきん」の人物描写の優れていることに圧倒されっぱなし。
過去の作品ながら、、日常を描いているたわいもない話なのに、設定された登場人物たちの心の動きの描き方が、ドラマを見るたびに感心する説得力で迫ってくる。
最初の15分で感動しちゃうと、次のちむどんどんがどうしても色褪せちゃうのが私的には微妙に感じてしまう。
しかし、今日のドラマを改めて見たけど、今週から始まったストーリー展開はデリケートでナイーブなもの。
脚本家羽原大介が本格的に実力を発揮し始めているのではと。
今日の物語では昨日の流れを受けて暢子と和彦が一触即発のキスシーン。
そこへ誰かが登場するんだろうと想像したが、愛ちゃんではなかった。
入ってきたのは三郎さん。
年の功だから、今何が行われようとしていたのか瞬時に判断。
その後の神対応が見もの。
そしてここからはじまるストーリー展開が驚くほどの奥深さ。
愛ちゃんは実は暢子と和彦が2人きりの時、奥でうたた寝していた設定。
これが曲者。
どうやら暢子と和彦の関係をしっかり把握しているような。
沖縄では、父賢三の民謡歌手の先生と言われる人が訪ねてきていた。
そして沖縄に仕事で里帰りした智と歌子の関係。
それらのデリケートで、それでいて熱い物語が絶妙に絡み合う。
目次
暢子と和彦
ひらめきと行動力は抜群な和彦。
しかし、デリカシーがないこと、さらには意外と鈍感な部分もあったりしてね。
暢子と言えば、とてつもなく鈍感。
この2人がお似合いかと言えば、そうかなとも思うけど。
物語の設定で、たまたま2人がお互いのことを意識して好きだと言う気持ちが抑え切れない。
2人とも物語の最初の方から登場していたかなりな古顔。
ちなみにこちらの写真は、この時暢子を演じていた稲垣来泉ちゃんのサイトから。
そういえば、この頃の和彦は父親の影響を受け始めていた頃だね。
ライフワークとして沖縄の取材に目覚め始めた頃。
暢子はとにかく食べること料理をする事が全てだったと思う。
物語の設定ではその辺のところは24歳になった今もかわらずって感じかな?
愛
彼女を演じているのが飯豊まりえ。
最近売れっ子の女優さんで、あちこちのドラマでしょっちゅう見かけるね。
愛は胸の物語で明らかになったのは、自分の立ち位置と暢子と和彦が本当はお似合いなんだろうなって思ってる。
どうやら昨日のエピソードの最後の方で描かれたあまゆでの暢子と和彦の1連の流れのことをほぼ正確に把握しているような雰囲気。
直接見てはいないけれども少なくとも声はしっかり聞いていただろう。
昨日のキスシーンの後今日は冒頭からいきなり物語に登場してきたのが三郎さんだったので、内心愛ちゃんでなくて良かったと思った私はバカか?
これが愛ちゃんだったらとんでもないことになる。
三郎さんでよかったのかも。
気配りと行動力指導力ともに圧倒的な存在感で三郎さんがいるわけで、彼に事情を察してもらった事はこの先物語展開に大きく関わってきそうな雰囲気。
智の沖縄
沖縄の農家と契約するために里帰りしていた智。
歌子のところにもしっかりとご挨拶。
しかし彼の目的は、仕事もさることながら暢子との結婚を母親優子にきちんと許してもらうこと。
こともあろうにその時の様子をしっかり横で聞いている歌子。
仕事人としての智は情熱もあってかなりのやり手だと思うけど、彼は思い込んだら暢子や賢秀とよく似た部分がある。
勢いで突っ走ってしまうタイプ。
そして、悲しいかな修正が効かない。
でも今日のエピソードの中で、愛との絡みの中で周りの人間関係にいくつかのパターンがあることを少しずつ学ぶような雰囲気。
賢三の過去から学ぶ歌子
歌子は良子や姪の晴海と暮らしていて、最近は体調も順調そうな感じ。
ずっと家で過ごしているからね。
智の衝撃の報告からショックを受けて立ち直れない時に、比嘉家を訪ねてきたのは父賢三の民謡歌手の先生と名乗る上原照賢さん。
彼が沖縄民謡を1曲披露していた。
圧倒される歌子。
父親の影響もあるんだろうか歌子は沖縄民謡にも造詣が深い。
彼女の優れた特徴として、音楽への感受性。
もちろん歌や三線も見事なものだが、表現者である前にまず感じる部分でも一流なことが芸術家の特徴ではなかろうか。
智への恋心が打ち砕かれた今、彼女が目指すべき自分の道は民謡歌手として頑張ってみること。
今日知り合った上原先生の名護の民謡教室の連絡先を確認できているような。
なるほどそんな展開かと思わせるような。
俳優たちの演技に支えられたストーリー展開。
このドラマの1番の魅力は私は沖縄弁だと信じているが。
この辺から、少しずつデリケートな人物描写が始まるのは願ってもないこと。