くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ジュラシックワールド最新作から見る過去からのつながり

 

映画好きの私がどうしても見たいと思って満を持して劇場で見た作品。

多分初回作から途切れることなく見た作品なので、私自身の思い入れもかなりなもの。

さて、今回の作品はジュラシックパークからジュラシックワールドに至る1連の作品群の集大成と言える位置づけ。

ネタバレしてはいけないと知りつつ、映画館で見てきた感想はそれなりにアップできると思う。

どうしても若干のネタバレがあるのはご勘弁願いたい。

この映画が何をコンセプトに、どんなメッセージを伝えたいのか、作品の中からしっかりと受け取ることができるような作り。

集大成と言うだけあって、人間と自然、そして過去から現代に至る生き物たちといかにして関わるべきかがメッセージとして描かれていたね。

4DX3Dで鑑賞するのもお手の物

たまたま夏休み時期と言うこともあって、今まで何度も通った映画館だが、かつてないほど混んでいた。

よく見かけるポスター

目次

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過去作品の主人公

アラングラント博士とエリーサトラー博士

ちなみにこの2人はシリーズの初回作品ジュラシックパークで主役を演じている。

93年封切りの映画なので29年前になる。

およそ30年前の映画なので、現在74歳のサム・ニールもまだ40代半ば。

そして、現在55歳のローラ・ダーンはまだ20代半ばと言う若さ。

それからのことなので、相当な歴史を刻んだことになる。

およそ30年前の2人

実はこの当時からも、考古学はどんどん進化して新しい事実が次々と書き加えられることに。

この作品の原作は言わずと知れたマイケルクライトン

彼は私生活を公表しないことで有名だったが、この作品でSF世界に新たな金字塔を立てたと言える。

それまでSF作品は、アーサーCクラークとかアイザックアシモフに代表されていたと思うが、マイケルクライトンが世の中に発表されてからはSFに奥行きが大きく広がったと言えるだろう。

また、この映画の少し前ぐらいからコンピューターグラフィックは今と変わらない位に進歩。

実写とCGを巧みに組み合わせた映像は、どこまでが本物でどこまでが作り物なのか見当もつかない。

最初の作品 真ん中の恐竜は作り物

こういった演出は、この頃から映画作りにおいては主流になってきたのかも。

最新作の主人公

オーウェンとクレア

この2人が主人公になってからは、このシリーズの映画はより科学的な根拠を深めるに至った。

オーウェンはヴェロキラプトルの飼育経験を持つ。

クレアはオーウェンの仕事仲間と言える。

この2人が登場したことで、作品は最初の頃よりもより恐竜について詳しく語られる機会が多くなった。

映画が始まってすぐの頃に現れるシーン

今回の映画はこのシリーズの集大成と言えるかもしれない。

つまり、30年ほど前に出発した様々な恐竜に関わる研究が現在に至るまでどんな経過をたどってきたかが詳しく語られる。

映画で描かれるのは基本的には脱出に関わる設定がほとんど

またこの作品の最初から最後まで一貫して登場していたのはイアンマルコム博士。

彼はインデペンデンス・デイでもお馴染みの俳優だが、ちょっととぼけた数学者の役で登場。

ジェフ・ゴールドブラム69歳

考えてみれば彼が1番古い配役かもしれない。

最初の作品でもかなり重要な役どころを演じていたと思う。

この頃まだ30代 若いね

もともと生物学とか考古学には無縁の存在だったはずだが、なぜか最初の作品から物語に登場することに。

この映画の中ではなくてはならないキャラクター。

今回の作品でももちろん極めて重要な役どころを演じていた。

物語のコンセプト

メイジーロックウッド 彼女はシャーロットのクローン

この女の子、イザベラサーモンは現在16歳の高校生

物語の設定でクローン人間とのこと。

今の科学では人間をクローンとして発生させる事は十分に可能で、確か中国あたりが実際にクローン人間を作って科学界から袋叩きにあったニュースが記憶に新しい。

人格を持って生まれてくるわけで、勝手な判断で、この世の中に登場させるのは無責任極まりない行為かもしれない。

この物語のコンセプトは、見ていて感じるが、生きとし生きるものはすべて皆平等に自然界の中に存在すると言う事。

人間だけが優秀で、他の生物にはその権利はないなど傲慢な考え方を持つべきではないと言うところか。

物語は最新の恐竜研究の新しい実績がいたるところに反映されていた。

恐竜は今の爬虫類のような変温動物ではなく、冷たい地域でも生息可能なように体に羽毛を準備していたり、学習能力も極めて高く、様々な地域に生息可能な存在となっている。

人間の側の勝手な判断で生息域を犯したり、生存を脅かすようなことをしてはいけない。

重要なコンセプトとして根底にあったと思う。

日本語吹き替えにこだわる理由

日本語字幕を目で追いながら映画鑑賞をするつもりはない

映画はオリジナルの音源が1番と考える人は多いようだ。

かつての私もそうだった。

しかし、歳をとった今は全く逆の考えを持っている。

映画は楽しんでなんぼの世界なので、必死に画面の中で字幕を追っているようでは、映像も音も十分に感じ取れないと考えるように。

こちらワールドプレミアの記念写真 監督以下ずらり

映画は、生き物への賛歌として作られている。

そのコンセプトには全く異論を挟む余地はなさそう。

とりあえず今回の作品で1段落しそうな雰囲気。

しかしながら、驚くなかれ、この映画で描かれる世界では人間と恐竜は見事に共存していた。

食料危機が叫ばれる中、いろんな意味で説得力を持つのかもしれない。