先週のエピソードの最後に登場していたフォンターナでかつて同僚だった矢作。
いかにもうさん臭そうな格好で、訳ありな様子で登場していたが。
週を改めて、登場した理由が語られていたね。
フォンターナを退職した後、東京の立地の良いところで、賃料のかなりお高いところで多額の借金をして独立したとのこと。
しかし、店は左前になって借金はおろか、利息さえも返せなくなったとのこと。
苦肉の策で矢作が考えた方法は、
フォンターナに再び舞い戻って退職金代わりにいくらかお金を融通してほしい。
もともと、退職とは言っても、懲戒免職に近い状態での解雇。
退職金はおろか、逆に違約金を請求されても文句言えないような状態だったにもかかわらず、
苦し紛れの作戦を取らざるを得なかった。
彼がとった方法は夜中にこっそりフォンターナに忍び込んで、事務所に忍び込む。
そこで金庫から現金とフォンターナの権利証を盗み出すこと。
これは泥棒。
たまたま、夜おそくに矢作を見かけていたオーナー房子は、警察への通報を押し止めた。
そして、ある日の夜おそく仕事終わりにフォンターナを訪れたのはヤクザまがいの借金取り立て。
フォンターナの権利証を手に1000万円で、買い取れと。
今日のエピソードではフォンターナに訪れたピンチと、暢子の婚礼衣装を試着したときの様子が描かれた。
さらには、和彦の母親重子のラスボス振りは相変わらず。
東洋新聞社に単身乗り込んで多良島編集長に結婚を反対するように申し入れを。
みえみえの行動だが、何か意図するところがありそうな。
目次
フォンターナを襲うピンチ
彼の退職後の事は、オーナーを始め二ツ橋シェフも調べ上げて知っていた。
麻布にかなり良い立地条件の店を持っていたとのこと。
オーナーのセリフで“高い箱”と呼んでいた。
この場合 店そのものの取得価格、毎月の運営費用等が莫大なことを意味する。
小売業を営む人なら、真っ先に気にするべきこと。
矢作は出発点でしくじっていたと言える。
もともとシェフとしても不完全な彼は、周りの中からも信頼は得られていなかった。
彼ができたのは人をそそのかすことぐらい。
ドラマを見ていて感じたのは、どうやら料理を感じ取る味覚だけはまともなものを持ち合わせていたなと。
しかし、思い描いたようなことにはならなかったようだ。
今回の1連の騒動も、苦肉の策で借金取りから逃げ回った挙句の果て。
ちむどんどんはほとんど悪人が登場しないことで知られるが、どうやら今回まともに悪意を持って登場してきたね🤣
オーナー房子の判断
これはいわゆる登記簿謄本と言うやつで、土地であったり建物であったりの所有権をはっきりと証明するもの。
ちなみに手続きを受け付ける役所は法務局。
全国どこでも存在するポピュラーなお役所だと思う。
市役所とは違うね。保健所とも違う。
独立した機関で、閲覧業務など様々な登記に関する事はこちらですることになる。
さて、矢作はフォンターナに泥棒に入った。
売上金の全部と権利証を持ち出していた。
当然悪用する気持ち満々。
オーナーはなぜ皆に箝口令を強いて情報公開を防いだんだろうか。
物語の最初からの流れから判断するとオーナーの性格からして、矢作を守りたかったんだろうと推察。
彼女にしてみれば随分と理不尽な退職をしたけど、弟子であることには違いなかったようだ。
それを思うと彼の将来を考えたときに、警察沙汰にして犯罪者にはしたくなかったと考えたのでは。
はっきり言って私なら容赦なく警察に突き出すけどね。
和彦の母 重子
この母親も自分の考えに凝り固まっている。
どうしても息子の結婚を止めたいがために、自分で一芝居打つことに。
わざわざ新聞社に乗り込んで、スタッフ皆がいる前で大声で結婚を反対してくれと多良島に申し入れを。
それは、多良島の説得のためではない。
周りのスタッフにこれ見よがしに内容を聞かせることによって、和彦と暢子の結婚へのモチベーションに揺さぶりをかける。
さらには、和彦がかつて愛と恋人だったこともここのスタッフたちは皆知っている。
それを承知の上で、親族が反対していると言うことを見せつけたかったのだ。
かなりセコい手とは思うけど、揺さぶりをかけるには十分な方法だったかも。
ただ、和彦の席の上に上がっていた中原中也の詩集に反応したあたりが、心の中の弱さを露呈していたかも。
彼女の世界観は驚くほど狭い。
自分が結婚してから味わった屈辱と、中原中也のデカダンスな詩の世界。
そういったことがまぜこぜになって、屈折した世界の中に住んでいる。
彼女自身の世界観は決して居心地の良いものではないってことがよくわかる。
さてこの先どんな流れになるのやら。
矢作と借金取り
この借金取りは朝ドラではお馴染みの俳優さん。
監督業務をこなす大変な才能の持ち主で、お母さんも有名な脚本家。
今回はヤクザの親分ばりにドスの効いた声で
黙ってろ😤
周りのものを震え上がらせるような迫力。
こういった借金取りというか取り立て屋はハッタリが大事だからね。
この時代、こういった人種も世の中に増えてきたような気がする。
バブルの直前くらいの時期だったから、世の中は成長が当たり前で、かなり歪みも露呈してきた頃。
うまくいかなくなって、脱落していく人も多数。
歪みの中で市民権を得始めていた商売だと言える。
暢子が求める結婚
暢子は結婚に向けて、和彦の母親に自分の仕事ぶりも見てほしいと思うように。
うまくいくかどうかは別として、自分をアピールするには理想的な方法かも。
翌日、母親重子を招待する設定になっていたが、おそらく明日あたり描かれると思う。
どうやら物語はここからさらに膨らんでいく。