残り20話となったちむどんどん。
開店してみたが、およそ2ヶ月ほどで店は閑古鳥が鳴く状態に。
赤字経営を長期間続けるわけにはいかない。
どうやら、店は支払いを済ませると、ほぼ後がないような状態。
暢子は身重の体を引きずりながら、何とかして客足を戻そうと努力。
店の前で、チラシ配りを始める。
しかし、それで客足が戻るなら苦労は無い。
やがて心労から、食欲もなくなり、周りのものは妊娠末期の様子に悪影響が起こることを心配。
今日の物語では、『ちむどんどん』がピンチに陥ってそれを打開すべく必死に努力する様子が描かれる。
と同時にもう一つのストーリー、千葉の猪野養豚場での賢秀の様子。
先週の末ごろに明らかになった猪野家の清恵にはどうやら黒歴史が。
そのことについて決定的な事実が明らかに。
それは彼女にとっては思い出したくもないつらく苦しい体験。
彼女は20歳の頃、結婚していた過去が。
その時の男が先週出てきた涌井。
物語は、新たな試練をどのように乗り越えるかが重大なテーマ。
目次
客足を戻すための必死な努力
客商売では意外とありそうな話。
『ちむどんどん』はほぼ開店休業状態。
当然のことながら、必要経費だけは容赦なく出ていく。
必死で電卓を弾いてみたところで、事態が改善するわけもなく。
暢子がとった行動は、とにかくひたすらお客さんにアピールすること。
何とかして注目してほしい。
その一心で行動をするが、事態が改善する事はなかった。
暢子の気持ちとしては店だけは何とかして続けたい。
長年の夢だった開店まではこぎつけたが、そこから先の事態は全く想定外だったのだろう。
赤字転落の事実
お金の計算をし始めると切なくなるのは誰も同じ。
特に入ってきたお金で資金繰りをするとなると、これは典型的な自転車操業。
回り続けなければ、いずれ立っていられなくなってそのままこけてしまう。
今月がんばって乗り切っても来月には“矢作に払う給料が捻出できない”。
出ていくお金だけは容赦ないのだ。
智は自分の仕入れに関するお金は後でもいいぞとは言ってくれるが。
身内同士の借金はできれば避けるべきだよね。
経営がこれだけ傾くにはおそらく相応の理由があるはず。
今日はまだエピソードが始まったばかりなので全体の流れがどんなものなのか、その説明に終始。
暢子の周りの人たち、とりわけ歌子、智、和彦は優しく接してくれる。
とにかく、お腹のせり出し具合を見てももう産休に入らなければならない位の状態。
ここでは無理はおろか仕事すら危ういような気がするが、暢子はここが踏ん張りどころと前向きな姿勢を変えようとはしない。
二ツ橋昔の答えは必要経費の見直し程度。
仕入れ単価をもう少し下げられないかとか、お金の管理ではほとんど目新しい指摘はされなかった。
しかし、ここでぐっと踏みとどまって一旦立ち止まることも必要と力説。
たいていの失敗する人はそこを止まることができずに倒れてどこかに衝突するまで突き進んでしまう。
そういえば暢子の周りの人たちは皆、経営に失敗して地獄を味わってきた経験が。
二ツ橋シェフも過去に血の出るような経験を。
それはオーナー房子も同じ。
経営を軌道に乗せる事はそれぐらい厳しく苦しい。
衝突する前に一旦立ち止まる勇気を持てるかどうかでこの先の成功が決まる。
矢作のスタンス
矢作のスタンスはずっと変わっていない。
給料が減額されたり払うのが遅れたりしたら即刻やめるとの申し入れ。
しかし今日、矢作と暢子のやりとりでしみじみ語っていた。
俺は自分の店が傾きかけた時、
すべて周りのせいにしてスタッフに当たり散らした。
その点、お前は偉い。
きちんと謝罪することができている。
矢作の暢子に対する最大の賛辞なのかもしれない。
この店はもう長くは無い。
矢作はかつて店の経営の経験があるから、そこら辺はシビアにわかっているような。
後は、暢子が勇気を振って賢明な判断ができるかどうか。
賢秀と清恵
清恵はかつて涌井と夫婦関係にあった。
しかし、DVなども相当ひどかったんだろう。
父親が見つけてきっぱり手を切って後腐れのないようにしたはずだったが、今回は離婚して寂しい思いをしたから慰謝料払えと怒鳴り込んできた。
もちろん理不尽な言いがかり。
清恵の過去に寝耳に水の賢秀。
しかし、父親は涌井ときっちりケリをつけたと語っていたね。
このエピソードは、賢秀の気持ち次第だと言える。
彼がどれだけ寛大な大きな心で清恵を受け入れることができるのか。
遠くない将来結論は出るだろう。
これ以上のストーリー展開はありえないと思うのでこの2人がお互いを励ましあってこれからの人生を築き上げるでまとまっていくような気がする。
さて、今週波乱の展開となったちむどんどん。
この後、どんなオチに導かれるだろうか。