いよいよ物語は最終週に突入。
設定は1985年、つまり昭和60年ってこと。
沖縄に移住してから1年後ということに。
沖縄で始まった新生活は暢子たちにとって満足のいくものだった。
物語はここで沖縄ロケで全てが完結するようなストーリー。
沖縄で描かれる物語の最も大きなテーマは、
家族の絆、地元の食べ物。
夢に向かって進もうとする人々の熱意。
その熱意に呼応するかのように周りの人たちが助けてくれる。
ゆいまーる
物語の中で善一さんが語っていた。
さらりと描かれた日常ながら、登場人物たちのそれぞれが詳しく説明される。
暢子たちの一粒種健彦はやんばるの自然の中ですくすくと成長。
すっかり沖縄の野生児を満喫している。
どうやら和彦も自分の仕事で原稿を書く毎日。
智は歌子と結婚。
どうやら、智の実家に同居しているような雰囲気。
砂川豆腐店だよね。
そして良子夫婦も時々は比嘉家で家族とともに食事会。
東京のちむどんどんは矢作夫婦がしっかりと継承。
相変わらずの繁盛店。
賢秀には男の子が誕生 賢太
清恵とともに息子が可愛くて仕方がない。
そんな中、暢子はレストラン開設を思いつく。
そして、フォンターナのオーナー房子がついに沖縄にやってくる。
目次
1985年の物語
1985年、昭和60年は思い出すと私は今の場所で生活を始めて少しずつ慣れてきた頃。
木材加工の会社勤めだったが、この頃すでに、斜陽化の波は始まっていて、私の職域でもちょうどピークだった頃と記憶。
この後、木材業界は徐々に寂れていくことになる。
今から13年前2009年に倒産しているのだが。
今となってはすべては思い出の中。
さて、ちむどんどんの物語は沖縄移住の後1年が経過したとの設定。
つまり、それぞれが沖縄の暮らしに慣れてきた頃と言えるだろう。
時代背景はともかく、暢子は仕事をしている風ではないね。
毎日畑の世話をして帰ってから料理をする。
そして、周りの人たちにも料理を振る舞う。
和彦は昼間は主に取材などをしていて、夜に原稿書き。
たまに三線を奏でることも。
物語の中では「椰子の実」をひいていた。
健彦は毎日友達と海や野山を駆けまわる。
健康極まりない生活だよね。
この家族3人を支えているのが母親の優子をはじめ、地元の仲間たち。
やんばるの食材
やんばるの辺地元の食材は驚くほど豊富。
昔から伝わるものが多数あって、それらを使った料理ももちろんそれ以上多く存在。
ドラマを見ていても様々な食材や料理が並んでいた。
暢子は畑に行って世話をすることが楽しくて仕方がない。
特に夏場はシーズンだから毎日のように収穫できるだろう。
かなり本格的な家庭菜園と呼べる。
北海道に住む私でさえ夏の間は野菜を購入することがほぼなくなるので。
食事会
この食事会は毎週日曜に開いているらしい。
暢子が地元の食材を利用して様々な昔ながらの料理を復活。
実は、おばぁたちも料理がある事は知っていても、なかなか自分が作ることにはなっていないような。
改めておいしさを再発見するが、どうやって子供たちに伝えていくか。
スーパーで食材を買って作るような流れでは無いのは物語を見ていてもよくわかる。
そうなると、誰かが作ったものをそこまで出かけていって食べられれば言うことないよね。
『やんばるちむどんどん』への道のり
自分の家でも家族の食事会を開く暢子たち。
そこで、ハタと思いつく。
レストランを作ってみんなに料理を食べてもらえれば、さらに望みが叶うことに。
しかし、レストラン建設はとても敷居が高い。
そんな時、優子がぽつりと話す。
やんばるの比嘉家の建物は、亡くなった賢三が、1人で建てたものだった。
もちろん何年もかかったようだ。
そのことを聞いて暢子は決心できた。
つまり、自分で建てればいいわけで、それならば材料さえ調達できれば家は出来上がることに。
ご丁寧にイラストだけはしっかり出来上がっていたね。
もともと料理人として、レストランのオーナーとして料理を提供してお客さんの支持を得ることにかけてははかなりの実力者。
一旦開店することができれば必ず繁盛店にできると思ったのだろう。
そういったことを周りのみんなに告白したら、早速リアカーで材料が届けられる。
この辺が沖縄らしさだろう。
ただ、撮影用に集められた材料は細かな派材ばっかり。
それなりの建物を準備しようと思えば、骨組みになる巨大な柱なども必要になってくる。
まぁそういったものは買えばいいわけで。
1985年頃の木材関係の価格を思い出してみたけど、まだ高沸するには至っていなかったと思う。
今ではかなり厳しいかもしれないが。。
ウッドショックと言って必要な木材は手に入らないのが今現在。
出身者の私が言うのもなんだが、木材業界は政治的には常にかやの外で追いやられていたと思う。
味方になってくれる政治家はほぼいなかったし、行政もはっきり言えば素人集団なので、少なくとも木材産業の実情をきちんと把握して、未来に向けて運営できる人はほぼいなかったと言える。
貴重な自然の産物なのだ。
無計画な資本主義経済の中では衰退するのは当たり前だろう。
今はその付け届けがしっかり回った状態。
さて、物語は最後の週が始まった。
どうなるんだろう?