昨日の最終回で、全てが終わったこの物語を一体どう評価したらいいんだろう💦
私のポリシーとして、ケナすための投稿なんか決してしたくない。
何とかして良いところを見つけて褒めちぎってあげたい。
それが世の中にとっても私自身にとっても絶対に必要だと納得している部分があるので。
何とか頑張って物語全体を振り返ってみたい。
要するに沖縄やんばるの物語だったと思う。
戦争直後の頃、沖縄がどんな暮らし向きだったのかが描かれていて、最初はとても興味深く観させてもらったが。
主人公の比嘉家のみんながこんな風に暮らしているって実感として伝わってきたので。
さて、どの辺からか違和感を感じ始めたのは東京編が始まったあたりからだろうか。
毎朝必ず見るドラマなので、物語の整合性をかなり気をつけて鑑賞することにしている。
これ違うだろうと思う部分が何箇所か出てきて、それが、自分の中で理解できないまま終わってしまったっていうのが全体を通しての感想。
ただし、脚本家や制作スタッフの心意気は伝わってきたと思う。
見ていて最も魅力を感じたのは沖縄弁。
沖縄の方言がとても魅力的に感じていたことだけは一貫して変わらなかったと思う。
次のドラマも同様に見続けるはずなので、今回の作品を私なりに振り返ってみる。
目次
沖縄やんばるの物語
沖縄戦の厳しい状況は報道その他でよく知っていたけど、物語の中でどんなふうに描かれるか、とても興味深い部分が多数。
物語は1964年の東京オリンピックの年から出発したと思った。
実はこのときはまだ沖縄はアメリカ占領下。
流通している通貨はドル、そしてなんといっても車の右側通行が挙げられるだろう。
左ハンドルが当たり前だった時代。
興味深いなと思ったのは沖縄に住む人たちの暮らしぶり。
やんばるが設定だったので沖縄の住宅にも興味があったけど、あの家の前 全面が開放しているのはかなり意外だなと思う。
北海道に住んでいる私から見ると絶対にありえないことなので。
また、疑問なこともいくつか沸き上がった。
台風の時とかどうやってしのいだんだろうなと。
雨戸みたいなものを閉めれば、相当暑くなるだろうし、またあそこで住んでいた家だけど、水回りの事とかあまり描かれていなかったような気がする。
井戸ではなかったよなぁ。
様々描かれた中で、やはり最終回の一気に物語がワープする部分が一番衝撃ではなかっただろうか。
ここで、かつての配役たちが孫として登場してた。
わざわざこのためにだけ召集をかけて、撮影したんだと思うとみんな頑張って物語を作ったんだなぁと改めて実感した。
沖縄と本土
沖縄返還に至るまで政治的な駆け引きがあったのは言うまでもない。
この大仕事を成し遂げたのは時の総理大臣佐藤栄作。
そして対応したアメリカの大統領がニクソンで、この大統領がアポロ月着陸の時、月の宇宙船と会話している様子のことがうっすらと記憶に残る。
沖縄返還の時の総理大臣の会見で、報道記者たちを一切除外してテレビカメラだけでやったことが今も記憶に残る。
このためかどうかはわからないが、佐藤栄作はこの後ノーベル平和賞を受賞しているよね。
こういった歴史的な事件の立役者として評価されたのかなと思うけど。
しかし、こういった上層部にいる人たちの判断や行動は歴史には残るけど、実際に普通に暮らしている人たちがどうだったかなんて事はほとんど伝わってこないのでは。
沖縄は、沖縄なりの苦労があったとこれからも伝えていく必要が。
特に戦時中の事は思い出したくもないだろうけど、今生きている人たちの責任として伝え続けなければならないだろう。
物語の魅力は方言


物語を最初から欠かさず見ていて、私が1番評価できるのは沖縄弁。
これだけは誰の批判も採用することなく、無条件で素敵だったと思う。
しかし、考えてみればそれ以外の事ではかなりのダメ出しも発生してしまって、かろうじて沖縄弁だけが沖縄の物語なことを説得していたような気がしないでもない。
美味しい食べ物のアイテムも沖縄ならではのものは魅力的に感じたかも。
今の日本人ならなじみのゴーヤチャンプルーなど、沖縄料理と思わせるものも多数紹介されていた。
俳優たちの演技も、沖縄弁に特化していたセリフ回しは大いに好感が持てたと言える。
まとめ
聞くところによるとこのドラマは、現場の話し合いで設定やストーリーが決められる部分もあったようだ。
それはそれでそうなのかと思うけど、整合性が取れない部分はやはり批判の対象になっただろう。
制作スタッフたちは、様々なこだわりを持ってドラマを撮り終えた。
登場していた俳優たちもスタッフたちもこれからまた次の作品に向かうんだろうと思う。
見る側は一方的に提供されるものを受け入れるしかないので、これからの作品に期待するとしか言えない。