くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

再確認 アバターの描き出す世界

 

映画「アバター」を初めて見たのはテレビだったと思う。

Wowowで放送したのを録画して何度も見た記憶が。

調べてみるとこの映画は2009年封切りなので13年前の作品

あの当時でも画期的な方法を用いて撮影されたのは、知っていた。

今回改めて4DX3Dで劇場公開されると言うことで改めて見直すことに。

普通この手の案内があっても私が映画館に足を運ぶ事は無い。

ただ、今回は違った。

実は「アバター2」が2ヶ月後に公開を控えている。

そんなこともあって、さらにジェームズキャメロン自身のコメントがネットで公開されていた。

アバターは映画館で、しかも4DX3Dで見なければ映画を見たとは言えない。

この言葉に激しく反応。

そこまで言うなら、これは行ってこの目で確認するしかないだろうと。

そしてしっかり見終わった後なのでコメントできる。

実は、白状すると今回は4DX3Dには違いないけど、字幕版だったのでちょっと気が引ける部分があった。

字幕で見るのではどうしてもそちらに目がいって肝心の画像から注意がそれてしまう。

結論から言えば、それは取り越し苦労。

字幕版で充分鑑賞できたと思う。

後で述べるがこの映画は私がいい映画だと認定する一番素晴らしい要素が盛り込まれていたから

大いに話題になったポスター

目次

「さとふる」でふるさと納税!

再確認 アバターの世界観

魂の木のふもとで 恋愛映画の要素も

アバターが描く世界観はSF映画なのでかなりわかりやすくはなっている。

みんなが注意を引くのは、アバターと呼ばれる生命体がいて、それを地球人が脳の活動をリンクさせてコントロールするというもの。

つまり、青い色の巨人たちは、パンドラと呼ばれる惑星のもともとの住民と、人間が作り上げたアバターの2種類が入ることになる。

アバターのほうは人間が気持ちを移乗してコントロールしているので、スイッチが切れると活動は止まることになる。

サムワーシントン この頃、売れっ子でいろんな映画に出てた

しかし、物語上大切にしなければならないのはパンドラなる惑星の目に見えない生命の働き。

物語上は『魂の木』と呼ばれる不思議な存在がある。

この木はパンドラのもともとの住民たちの心の支えであり、彼らから見るとそこへ割って入ってきた人類はエイリアンと言うことになる。

物語は実際のところ、侵略者としての人間の悪業非道が描かれる。

物語の設定で描かれる様々な動植物が全く経験したものないものばかりなので、面食らってしまうけれど、大切なのはその裏側にある精神的な原理。

そこをしっかり認識するかしないかで物語の面白さは格段に変わってくるのだ。

サムワーシントンはこの時ターミネーターでも準主役を演じていた

侵略者としての人間は、つまり、今地球上に生きている我々そのものを指しているだろう。

キャメロンが描きたかったのは“形は無いけれど、精神的に大切な物をないがしろにすれば、未来はろくなものではない”ってことを示したかったんだろうと思う笑

まれに見る撮影方法

モーションキャプチャーでAI制御

この撮影方法だと、ベースになっているのはもともとの俳優の演技。

これがあるゆえに、映画の可能性は飛躍的に広がった。

アリータバトルエンジェル こちらもモーションキャプチャーで撮影された

映画の世界はどんどん進化していて常識的な過去のこだわりを引きずっていたのでは楽しむこともままならない。

先入観も何もかもなくして、あるがままに物語を見ていけば十分に楽しめる。

これからの芸術形態として、映画の果たす役割はとても大きいと改めて納得。

俳優たち

スティーヴン・ラング 悪役がバッチリ決まっていた😅

アバターは悪役がはっきりと区別されているので非常にわかりやすい。

しかし、映画である以上は多少ストーリーに捻りが加えられる。

ミシェル・ロドリゲス 彼女は人間側だったが最後は寝返ってアバター側に

この映画は驚くことに、他の映画で主役級の俳優を惜しげもなく使っている。

シガニーウィーバーが科学者の役柄で登場

俳優たちで、まともにそのままのビジュアルで役柄を演じられたのは、悪役のスティーヴン・ラングとかミシェル・ロドリゲスくらいなもの。

外はアバターになっちゃうので、実際は演技しているだろうけど映像には直接は現れてこない。

こういった撮影方式はやっぱり俳優たちにも少なからず影響は大きいと言える。

表情の細部に至るまでがAIで再現されるのだ。

簡単には、理解できないことではある。

私が考える良い映画とは

第一にあげたいのはセリフが少ないこと‼️

私は良い映画について私なりの取り決めを持っている。

  • 物語のコンセプトがしっかりしていること
  • 脚本がわかりやすいこと
  • セリフが少ないこと

特に3番目は極めて大切な点。

長々とセリフを聞かされるのは、これはめんどくさいだけで、1つも楽しくない。

日本の映画は特にセリフが多くて、それでストーリーを説明しようとする傾向が強い。

セリフではなく、表情とか動きで見せるべきだと考える。

そのための役者なわけで、セリフを長々覚えるならナレーションでも何とかならない事は無い。

今回のアバターは物語を見ていて驚くほどセリフは少なめだった。

字幕で見ていたので、映像そっちのけで字幕を追っかけるのでは全くシャレにならない。

その点でとても評価が高いと言える。

もうすぐ続編が そしてさらにまたその続編も計画されている

アバターはどうやら全部で三部作なようだ。

今から楽しみだなと思うが、この圧倒される映像美に騙されることなく、このベーシックな世界観をまずはしっかり理解して、それから見るのが良いだろうと思う。