物語は、18歳になった舞がどんなふうに夢に向かっていくのかが詳しく描かれる。
1週間見終えて真っ先に感じた事は、いよいよ空に関わっていくんだと言う感慨。
舞は「なにわバードマン」なる人力飛行機のクラブに所属することになる。
この物語の特徴として、最初は不器用ながらも、一度スイッチが入ると、持ち前の粘り強さと憧れに対する集中力を発揮、少しずつ自分の居場所を確立していく主人公がとても魅力的に描かれる。
実は今週1週間のエピソードで気をつけて見ていたけど、主人公を演じる福原遥のセリフは思いのほか少なかったと思う。
周りの周りの様々な俳優女優たちの名演技や長ゼリフなどがずいぶん目だったような気が。
それでいて、主人公の影が薄いかというとそんなこともない。
岩倉舞は間違いなく主人公で、周りの人たちは彼女によって励まされ元気をもらえているような。
さて、専門的な人力飛行機のエピソードが加わると物語は驚くほどの信憑性を持つことに。
また、名前は変えているけれど、人力飛行機のテレビでのエピソードも巧みに引用。
撮影には、実際の飛行クラブの協力も得て、驚くほどリアルに映像化。
目次
浪速大学航空学部 なにわバードマン人力飛行機クラブ
大学生になった舞は空への夢を叶えるために航空学部に入学。
五島からの帰りに乗った飛行機が彼女の運命を決定したと言える。
しかしながら、かなりベタな設定。
そして、物語はそれだけでは済まない。
大学の春先の名物は各サークルの勧誘活動。
そこで人力飛行機を作る「なにわバードマン」に遭遇。
個性的な先輩たちが多数在籍。
撮影中も、それぞれの出演者たちに設定された出身地方の方言がふんだんに使われていた。
私が 一番反応するのが、方言の使い回し。
放送が終わった後の朝イチでも大絶賛の声が多数。
彼らが夢を叶えるために取り組んでいるのが人力飛行機の製作になる。
スワン号
この機体の歴史が、昨日のエピソードで空山先輩から語られていた。
2年前に設計した機体のいいとこ取りで作られたらしい。
とにかく、人力で飛ばなければならないので軽量化が至上命令。
軽くするためには、機体そのものを発泡スチロール製で作る。
もちろん骨組みなどは必要な強度が得られるように計算はするけど。
実は、肝いりのこの機体は書類審査でコンテストに参加できなくなった。
そこで、サークルは方針転換。
8月末に記録を目標としたチャレンジをすることを決定。
さらに、出来上がった機体の試験飛行を6月の第二日曜と決定する。
その時に重大な事故が起こってしまうのだ。
物語とは言え、人力飛行機の主役が舞に引き寄せられていく。
ギリギリの設計で成り立っている計画は、パイロットの代わりがいない。
残された手は、由良と体格が似ている舞が一番可能性のある人選になる。
舞と先輩たち
皆、人力飛行に対する憧れは強烈なものが。
設計する者、パイロット、全体を統括する運営責任者。
皆が役割を果たしつつ、計画は進行。
機体設計者として無謀な挑戦は承服できなかった。
しかし、メンバーの何人かは計画を諦めることができない。
破損した機体を復活させるのもギリギリの状態なので、パイロットが変わることによる設計変更はおよそ対応できない。
由良に体格の近い舞がパイロットを務められれば、それが1番だが。
しかし、今週の最後のエピソードでは、1回生にはあまりに荷が重いと皆が反対するような感じ。
予定では…
本当は試験飛行できちんと離陸して操縦できる様子を確認したかった。
しかし、実際の飛行は紙一重のバランスの上に成り立っているようだ。
離陸した後大きく左に傾いた機体をコントロールすることができずに地面に激突。
その時、パイロット由良は左足骨折の大怪我を負うことに。
しかし、描かれた登場人物たちのキャラクターはしっかりと伝わってくる
物語の優秀性を称賛したいなとつくづく思ったね。
舞の果たすべき役割
最後の終わり方で、どうやらパイロットに舞がなるような雰囲気。
子供の頃、すぐ熱が出て周りをやきもきさせた舞はどこへやら。
今は活発に何でもこなせる普通の娘さんになっていた。
しかし、パイロット目指すとなれば、あらかじめ備わった体力とか、後は体重だよね。
私の個人的な印象としては、ボクサーの減量とか、後は競馬ジョッキーとかと同じような自己管理が求められると思う。
とにかく、ダイエットと筋力アップ。
来週はそういったことが中心に描かれるのでは。
気になるのは、果たして琵琶湖を飛ぶような状況が描かれるのかどうかってことだよね。