スワン号のパイロットを受け持つことになった舞。
しかし、もともとのパイロット由良と体格的に似ているとは言え、舞の体つきはデリケートな調整を求められるスワン号をそのまま修理して使うことにはならなかった。
今日は、舞とスワン号を結びつける最も重要なエピソードとなった回。
多分実際の数字なんだろうと思うけど、舞の身長、体重、その他が黒板に書き出されていたよね。
身長159センチで体重49キロとあったが、これが後々大変な要求を突きつけられるもとになる。
何よりもなにわバードマンの設計担当の刈谷が戻ってこないことには、スワン号を復活させる事は厳しいと思われた。
そんな中、物語の中では一旦は離脱を決めた刈谷が鶴田に説得されて、再び設計担当を受け持つことに。
なにわバードマンはメンバー間の葛藤を描きつつ、再びまた1つにまとまろうとする。
それは人力飛行機製作に駆ける若者たちの熱い思い。
舞はメンバーの1人として、自分の果たすべき役割に全力で立ち向かうことになる。
設計の刈谷から言い渡されたノルマは過酷なものだった。
2ヶ月間で達成しなければならないのは、
体重−5kg
190wで50分間ペダルをこぎ続ける体力‼️
物語は、ほんわかした舞に情熱をストレートにぶつけ続けるなにわバードマンのメンバーたちとの関わり合いが描かれる。
目次
由良と刈谷
由良の病室までやってきて、必死に謝罪をする刈谷。
俺が尾翼を大きくしてしまったのが原因たい。
それは違うと由良。
横風にあおられてパニックになった私は操縦桿を思いっきり引っ張り上げてしまった。
それが原因でスワン号をコントロール不能に💦
2人のやりとりを病室の外でそっと伺っていた舞。
物語の演出として、セリフにはならないけれどそれぞれの登場人物の胸の内が詳しく語られるような描き方はとてもうまいと感心する。
刈谷のスタンスはスワン号製作から離れる事。
それが唯一、自分が選ぶべき道だと感じていたから。
付け焼き刃で挑んで大切なメンバーを危険にさらしたくない。
それは人力飛行に駆ける刈谷本人もまた、スワン号に熱い期待を寄せる別な意味での表現方法。
由良は飛行機作りの難しさと、みんなの期待を一身に受け止める、過酷なプレッシャーをはねのけられるのは舞しかいないと確信していた。
このエピソードが、なにわバードマンを再び1つにまとめるきっかけを作る。
舞と刈谷
2人を描くエピソードが、驚くほどの説得力を持っていた
舞がさりげなく、かけた刈谷への質問。
人力飛行に関わることが怖いですか?
その質問は核心をついていて、刈谷の胸にぐさりと突き刺さる。
あまりの鋭さゆえに、刈谷自身はむしろ冷静さを取り戻して偽りのない気持ちを述べることができた。
さらには、なにわバードマンが抱えるピンチにも再び手を貸すことになった。
舞がこんなにも辛辣な質問を投げかけるキャラクターなのかと見ているこっちさえ、どきっとしてしまう。
そして、今日も感じたが、主人公の舞のセリフの少なさ。
言葉が少ないのは、決して出番が少ないとか、存在感が薄いってことではない。
むしろその逆。
舞の存在感がより強調されるような気がする。
この物語はほんわかした主人公のくせに、驚くほどの存在感で主役が周りを圧倒する。
スワン号にかける「なにわバードマン」
舞と由良の体格は、似ているとは言え、やはりそれなりの差があったようだ。
お互いの身長差は5cmほど。
さらには体重差が5kgほど。
スワン号のバランスから考えると、体重は45kgが理想とされるようだ。
しかし、わずかな差とは言え、極限で設計される機体はパイロットの微小な差も設計変更として受け入れる必要が。
実は、ここで大きな問題が発生。
設計変更に相当するので、どうしても担当の刈谷の意見を求めたいところ。
しかし、本人がいない以上、周りのメンバーが代替えするしかない。
そのことを聞いた刈谷は激怒。
勝手に機体の変更をするなんて、
大切なメンバーを危険にさらす気か‼️
このやりとりがあったからこそ、再びメンバーは1つに結集することになる。
それぞれの役割をお互いが認め合えるようになった瞬間。
さらにはお互いがスワン号に熱い願いを込めていることも確認できた。
願いは1つ。
最高の機体を作って、人力飛行の新記録を狙う。
飛んでいる機体はスワン号と思われる。
長く伸びた主翼のしなりが驚くほど美しい。
課せられたノルマ
刈谷がなにわバードマンに戻った数日後、舞への具体的なノルマが決定した。
まず、体重を5キロ落とすこと。
さらには190wで50分間こぎ続ける体力を身に付けてくれ。
ちなみに、これ2カ月間で達成しなければならない。
体力が仮に身に付けられたとして、5キロ減量できたとして、肝心の飛行技術をマスターするだけの時間があるんだろうか
しかし、刈谷はクラブに復帰するときに、高らかに宣言していた
ど素人のパイロットが操縦しても、記録を狙える安全な飛行機を作る。
なんとも心強い話。
今週の物語はいよいよ盛り上がって、明日からの展開に備える。