舞いあがれの進行速度に驚くばかり。
物語の流れから推察すれば、今週後半に記録飛行の様子が描かれても良かったと思うんだけど、まだ週半ば。
今日のエピソードで記録飛行の全貌が明らかになる。
目標とした女性パイロットの人力飛行世界記録15、44kmには遠く及ばない結果。
しかし、わずか2ヶ月しか与えられない準備期間で、まったくの素人が挑んだ記録としては、賞賛に値する素晴らしい結果なのでは。
離陸してから湖面に着水するまでの一部始終がへ詳しくやりとりされていた。
スワン号は物語によると、水面上空3mを維持して飛ぶようだ。
最初の設定で詳しく語られていたパイロットの脚力180w60分間の意味が実際の映像とともに何となく理解できるような。
注目していたのは、主役を演じた福原遥が実際に湖面を飛んだかどうか。
そこはやはり女優には厳しかったんだろう、別なパイロットが操縦をしていたと思う。
コクピット内の舞は福原遥本人。
映像を合成することで撮影されていた。
しかし、朝ドラレベルの物語でここまでのこだわりは驚異と言える。
舞が成し遂げた記録。
10分間飛翔。
到達距離3、5km。
世界記録には遠く及ばなかったが、メンバーたちの期待に見事に応えられた。
目次
離陸 スワン号
目指すべき目標は、15、44kmを超えて新記録を達成すること。
これがどれほど大変なことなのかを実感して知っている人はほぼいない。
なにわバードマンの機体スワン号はイカロス大会に書類で落とされていた。
つまり本来ならば、その段階でへ琵琶湖を飛ぶ事は叶わなかった。
しかし、人力飛行機にかけるメンバーたちの願いは、パイロットが大怪我で離脱するアクシデントに見舞われながらも新しいパイロットを選出し、さらには機体の改良を重ねてわずか2ヶ月という短期間ながら準備完了。
記録飛行のために計画された今回のイベント。
わずかな準備期間でパイロットとして大抜擢された舞。
メンバーたちのすべての思いを背負っている。
琵琶湖上にて
実際に福原遥が操縦をしていたわけではない。
映像を見ていると、コックピットから見える外の景色は明らかに合成されたもの。
しかし、そのことにケチをつける人はいないだろう。
物語としては、十分なストーリーとして描かれたはず。
見ていて感じたけれど、スワン号のコクピットには、状況を把握するような装置は何もない。
窓から見える景色以外には何もないけれど、その景色も正直なところかなり怪しいかも。
ひたすら頼りにするのは、ボートで追いかけてくれる刈谷と由良の無線による指示。
パイロットは操縦するための装置は持っていても、操縦がどんなふうに必要なのかを判断するすべがない。
人力飛行機とはよく言ったもの。
やっぱり人間は空を飛ぶようにはできていない。
コクピット
パイロットがコクピット内で真っ先に感じるのは暑さ。
そういえば、今週に入ってからのエピソードの中に、コクピット内は風が入らなくて蒸し風呂だという表現が。
今回は、それに触れたエピソードも紹介。
コクピット内の下側に通気口が設けられている。
制作スタッフたちの舞への思いやり。
視界の悪さは外からの無線の指示に頼るしかない。
今回の飛行では、そこにアクシデントがあって途中で通信不能の事態に。
別な話だが、初めて大西洋を1人で横断したパイロットは操縦席から外の様子を確認するのに潜望鏡のような装置を使って覗いていた。
スワン号にも自分で外の様子を確認する方法はほぼないと言える。
舞の果たせた責任
10分間ペダルをこぎ続けて到達距離は3、5km。
素人にはありえないような長距離だと言える。
パイロットは2ヶ月前は全くの素人だったので。
この準備期間で達成された記録としては画期的。
みんなの期待を一身に受けてその重圧に負けることなく、責任を果たせたはず。
もし、舞に求められるとすれば、やはりパイロットとしての操縦経験はもっと豊富に欲しかった。
しかしその経験は由良といえども、そう多くは保有していなかった。
今いるなにわバードマンのメンバーで、琵琶湖を飛ぶことができたのは舞だけなのだから。
なにわバードマンの夏
なにわバードマンの夏は、みんなの願いによってここまで継続することができた。
引き上げられた後、舞は記録を達成できなかったことをひたすら謝っていた。
しかし、メンバーの感想は全く違っていたね。
スワン号をここまで活躍させてくれたこと。
そのことに感謝の言葉が。
舞だから達成できたのかもしれない。
仮に由良が飛んだとしても結果にどれほどの差があっただろうか。
こうしてなにわバードマンの夏は1段落することに。
しかし、物語はこの後の展開が待ち受けている。
「舞いあがれ」はまだ始まったばかりだよね。