週の最後になる物語は、来週始まる新たなストーリーの布石となって終わる。
舞が本当に叶えたい夢は旅客機のパイロットになること。
しかし、その夢は驚くほどの狭き門なことが今日のエピソードの中で描かれていた。
舞は浪速大学の1年生。
仮に、航空学校を目指すとして、いつからのことになるのか?
今日は、舞が自分が本当にやりたいことを両親に告げるまでの1連の流れが描かれる。
そして、舞の幼なじみ貴司君と久留美ちゃん。
彼らにもそれぞれ言葉にできないほどの苦しみが。
物語はここへきて、主人公一辺倒だけではなく舞の周りの人たちにも注目が。
この当時のご時世を考えてみると、ブラック企業とか、失業者とか様々なことが思い出される。
サラリーマンで入社してから定年まで問題なく勤められる人たちが主流派ではなくなりつつあった時代。
中途採用とか、即戦力とか、リストラとか。
思い出すワードが次々浮かぶ。
時間はかかったけど舞は意を決して周りの人たちに自分の夢を語り始める。
それは、日本国内ではほとんど前例のないことで、新たな道を切り開く困難なことでもある。
目次
なにわバードマン休部
自分が何がしたいかを考えたとき、
空を飛ぶことこそが自分がやりたいこと。
そのことに気がついたとき、旅客機のパイロットになることが自分の夢だと確信する。
遠く厳しい道のりではあるけど、一度心に決めたら後はまっしぐら。
夢実現のために真っ先にする事は、航空学校に入学することだけど、さらに準備が必要になる。
勉強のための時間、そして学費を準備すること。
アルバイトのシフトを増やして学費を稼ぐ。
そのためにはなにわバードマンの活動はどうしてもやめざるを得なかった。
じっくり話を聞いて、真っ先に応援の表明をしてくれたのは由良先輩。
舞と由良は同じパイロット同士で、通じるものがあった。
舞は由良を心から尊敬。
その先輩が応援してくれるのなら、頑張れるに違いない。
いずれ学校も辞める覚悟だろうか。
望月家の憂鬱
看護学校に通う久留美は成績が優秀なこともあって、学費免除が2年目も。
そんな中、かつてドーベルマンと言われたラグビー選手の父親はどうしても仕事が長く続かない。
今やっているガードマンの仕事も怪我をしたことであっさり退職。
ふがいない父親に憤りを隠せない久留美。
雨の中、ずぶ濡れで舞のところにやってきて質問する。
年に1度バースデーカードを送ってくれる母親に電話すべきかどうかを尋ねてみる。
しかし、舞にはとても答えられない。
久留美自身も自分がどうすべきかがわからなくて、ここまでやってきたのだ。
舞はどちらかと言えば、子供の頃から両親の愛情たっぷりの中で育ってきた。
久留美の家庭とは全く事情が異なる。
この2人は、小学校時代のウサギ小屋の飼育係を共有したことで関係が始まったね。
お互いに、通じるものがあるんだろうなと。
追い詰められた貴司君
幼なじみ3人がしょっちゅうたむろしていた秘密基地、デラシネは閉店することが決まった。
最近、ここを利用するのは貴司君だけとなってしまったが。
仕事がうまくいかない貴司君にとって、唯一の避難場所がここだった。
それがなくなってしまえば、この先どうすれば😰
果たして、どこまでのアドバイスになっているかはわからないが、貴司君には深刻な問題。
今週のエピソードでも時折描かれていたけど、彼の仕事はほとんどうまくいっていない。
この時代からよく言われていたブラック企業に勤めているような。
ちょっとでも仕事ができなかったりすると、とことん責められる。
いたたまれなくなった会社員は疲弊し、場合によっては退職することも。
病気を患う人だっていたと思う。
目指すべきは旅客機のパイロット
両親の前に座って自分が本当にやりたいのは、旅客機のパイロットになることだと宣言。
岩倉螺子製作所は、順調に仕事が入っていて、両親ともに仕事が忙しい。
本当は娘の話をじっくり聞いてやれる暇なんかないんだけれど、たっての願いとあれば、まず話を聞いてみる。
そこで出た言葉はびっくりする内容。
舞が空に特別な憧れを持っている事は周知の事実。
人力飛行機もその一環だった。
ここへきて舞の本当の夢が明らかになる。
旅客機のパイロットになる。
今週のストーリーはここで全て終了。
いきなりびっくりするような事実をつけられて、両親はどんな反応をするんだろう?
この物語は舞が将来的にパイロットになることが前提として既に発表されている。
そのための紆余曲折が描かれることには違いない。