今日の舞いあがれの主人公は貴司君。
幼なじみ3人組の物語となっていた。
五島まで、貴司君を探しにやってきた舞と久留美ちゃん。
舞の推察は見事に的中。
五島の大瀬埼灯台に貴司君を発見。
どうやら、会社を辞めてからすぐにこちらのほうに赴いて、三日間ここで過ごしていたと語っていたね。
素朴な疑問で、食事とかトイレとか、寝る場所とかどうしていたんだろうと思わないでもなかったけど。
しかし、幼なじみ2人がわざわざ自分を探しにやってきてくれた事は貴司君にとっては、行き詰まった心を解放してくれるきっかけになったような。
自分が味わってきた地獄のような日々を振り返って少しずつ語り始める彼。
やはり、仕事で味わった苦痛は耐え難いものだったようだ。
さらには自分が拠り所としていたデラシネがなくなってしまったこと。
そのことで自分がどうすべきか分からなくなり、会社へは全くいけなくなってしまったと。
今日のエピソードで、貴司君は自分探しの旅を始めるような設定。
そしてドラマの後半に登場してきた祥子ばんば。
このおばあちゃんの果たす役割はとてつもなく大きい。
貴司君復活の最後の仕上げがばんばのアドバイスで完成。
同行していた久留美ちゃんも幼なじみの様子に触発されて、自分自身もはるか昔に分かれた母親に会いに行こうと決心。
今週は、どうやらこのまま五島で物語が展開しそう。
目次
発見 貴司君
舞の洞察力はかなりなもの。
舞って子供の頃から周りの人たちの気持ちを読むことにたけていたと思う。
それが度をすぎて、自分自身に跳ね返ってきた過去の経緯がある。
しょっちゅう熱を出すひ弱な女の子だったけど、それは周りのことをあまりにも気にしすぎていたからだったよね。
しかし、今回はその時の鋭いカンが見事に貴司君を探し当てた。
貴司君は自分が元気なことをアピールするが、それはちょっと無理してる感が強いね。
三日間、この場所にいてずっと景色を眺めていたと告白。
東京での会社勤めがよほど応えていたんだろうな。
貴司君 久留美ちゃん 舞
貴司君は会社勤めでは、ストレスとの戦いに終始していた。
営業成績がいつも最下位で、他のやつにできることがなんで自分には?
そう思うといてもたってもいられなくなる。
そして、先輩や上司からはののしられ、心を凍らせて日々過ごしていた。
デラシネにいることで、凍った心を溶かすことができたらしい。
しかし、デラシネで時間が持てたまでは良かったけど、ついにこの店も閉店。
逃げ場がなくなった貴司君はおっちゃんになぜ?と尋ねても
『お迎えが来たからや😌』とあっさりはぐらかされてしまう。
その時に言われたことが、貴司君は今、言葉が頭の中に詰まっていて出てこなくなっているから、短歌を読むことでそれが解消されるようになるとアドバイスされていた。
そういえば、彼は家にいても、仕事の忙しい両親のために心配をかけまいと心を開いていなかった。
彼にとっての唯一のオアシスは八木のおっちゃんだけ。
祥子ばんば
幼なじみ3人組の話はひとしきり続いた後、晩御飯を食べて泊まる場所は祥子ばんばの所と決まったようだ。
晩御飯を食べながらの会話は、ドラマの中で驚くほど説得力を持っていた。
歯に絹着せぬ発言で舞をドギマギさせるばんば。
貴司君の話を聞きながら
要するに、「逃げ出してきたとね」
それを認めたら心が楽になったと貴司君。
そして、海を眺めていたら、自分は今まで見たこともない景色が広がっていて、もっと見続けていたいと思ったらしい。
そして、ばんばの極めつけ発言。
あんたは変わりもんたいね。
変わりもんらしく、堂々と生きればよか😅
生きていく上で、自分を知っていることが何よりの強さに。
ばんば特有の励まし方。
聞いていた舞も久留美ちゃんも思わず納得せざるをえない。
祥子ばんばはどこまでいってもかっこいいのだ😤
五島でのひととき
貴司君は短歌を読みながら、自分探しの旅を始めるような雰囲気。
星たちの光あつめて
見えてきたこの道をいく
明日の僕は
彼が初めて読んだ歌。
直で健気で、なんとなく応援したくなる。
この歌い方は、ジャンルこそまるで違うけど、中原中也の感性が少しにおったかもしれない。
自分探しの旅はなかなか味わい深いものだが、見つからない場合も想定しなきゃいけないんだよね。
世の中の大勢が見つからずにそのままズルズルと生きていく場合が多いと思う。
私の個人的な感想だが、若者なら誰もが通る道だけど、見つからなくても気にする必要は無い。
世の中では、何かを成し遂げる人間の方が圧倒的に少数派なので。
その他大勢は、なんとなくぼんやり生きて気がついたら年老いていたってのが普通じゃなかろうか。
しかし、それはそれでいいと思うと、人生は思いのほか楽ちんになるんじゃないかと。
物語の中では、東大阪の浩太とめぐみが2人揃って五島にきそうな雰囲気でもあった。