1週間の締めくくりとなった金曜日の舞いあがれ。
幼なじみ3人組のそれぞれの未来が語られる。
皆、人には言えないけれど、それぞれ心の葛藤と苦しみを抱いていた。
今日はそのことに対する回答とさらには謝罪と感謝。
舞いあがれの大きなテーマ、人との関わり方についてのポリシーが明確に表現されたような。
人間は、1人では生きていけないと言いつつ、さらに協力しあわなきゃいけないと知ってはいるが、大抵の場合ひとりで抱え込んで悶々とする。
主人公は間違いなく舞だけど、友達たち、そして両親の世代にも様々な物語が。
そして、来週の予告編も僅かながら紹介。
どうやら航空学校には無事入学できたような雰囲気。
新しい仲間たちが登場することで物語の内容も一新されるような。
様々な経験を積み上げることによって、いよいよ夢実現が叶う時。
目次
久留美ちゃんの場合
望月家では父佳晴をめぐる問題が大きかったことが明らかに。
ラグビー選手として怪我をして戦線離脱した彼はその後自暴自棄な生活をするようになったらしい。
久留美ちゃんの母親は看護師をしていて、夫が怪我をした時、全力で支えようと決意したようだ。
しかし、夫は妻の気持ちに応えようとはしなかったようだ。
仕方なく娘を連れて実家に帰ろうと申し入れしたらしい。
この時、事件が起こった。
娘久留美は母親とは行かずに父親と残ると言い張ったのだ。
そのまま母親は1人で暮らすざるを得なかった。
その時の詳しいいきさつが、今日の物語で語られた。
このいきさつは聞いていて切なくなる。
家族3人の中には誰1人悪者はいないのだ。
父は自分の夢を絶たれたことで自暴自棄になっているが、決して家族のために責任放棄しているわけではない。
しかし、どうしても頑張るだけのモチベーションに到達しない。
周りのものは何とかしてそんな佳晴を支えようとして、結局それがうまくいかない。
この時代、ありがちな話だったかもしれない。
真心が必ず報われて形になるってことが、本当はとても大変なことだと思い知らされる瞬間。
貴司君の場合
五島から大阪へ戻った貴司君。
こちらも3人家族だが、両親の反応はそれぞれ違ったね
母雪乃は感情を爆発させいきなり息子を殴りつける。
どんなに心配したかわかっとんのか💥
そんな母親を優しくたしなめる父親。
とりあえず座って話をしてみ。
母親のあまりの剣幕に思わず色を失った貴司君だが、父親にさとされて少しずつ口を開く。
しんどい事は少しは解消された。
でも、自分が本当に何をやりたいのかわからへん。
これから全国旅しながら少しずつ考えてみようと思う。
そんな内容の発言を。
もちろん、両親がはい分りましたと言うわけもないが、しかし息子の気持ちはどうやら伝わったような。
よくわからんが、答えが出たら話してくれや。
ここも理解のある父親でよかった。
両親ともに息子を追い詰めるようでは息子は家には寄り付かなかったかもしれない。
夫婦はでもこんな感じでバランスが取れているのかもしれないと思う。
舞
舞は一太君達の前で自分の夢について語っていた。
そして、とんでもない勘違い“貴司君は婚約者だ”と言われたことについては笑って否定。
結婚するつもりはないこと、
そして、ジェット機のパイロットになる夢を熱く語る。
思わずびっくりする一太と豪さん。
一太君は造船所で働きたい気持ちがありそうな。
ものを作ったりする手先に関わる仕事は、怪我にさえ注意すればやりがいもあるし、周りから感謝もされやすい。
この時代、いろんな人たちが職業選択で様々な努力をするように。
一旦勤めても、一生その仕事を続けられる状況が少数派になりつつあった頃だと思う。
転職や、方針転換など当たり前のように行われるようになった時代だと。
それは今でも同じ。
世の中はびっくりするほど複雑多岐に枝分かれし始めた。
父浩太と母めぐみ
浩太はめぐみを連れ出してしまったことを祥子ばんばに謝罪していた。
このやりとりはちょっと涙ぐんでしまう。
めぐみを連れて行ったことでばんばはその後、長い間一人暮らしを余儀なくされることになる。
当然のことながら、寂しい思いをしてきただろうに。
しかし、祥子ばんばの返す言葉にも違った意味で優しさが。
めぐみはすぐに投げ出して帰ってくると思っちょった。
帰ってこなかったところを見ると、幸せに暮らしていたんだなと。
そして娘を幸せにしてくれたことに感謝の気持ちを。
今日のドラマの中で一番優れていた部分だったと。
物語はばんばの船で大阪に戻る岩倉家の様子が描かれて、今週は全て終了。
来週の予告編はわずかに流れたが、どうやら航空学校には入学したような雰囲気。
どうやら、メンバーも一新するような雰囲気でいよいよ本格的に舞のパイロット編が描かれることになる。