1週間のエピソードが容赦なく終了。
帯広での訓練は過酷なものとなった。
フライト訓練は、要所要所でその都度試験が行われる。
そしてそこでは、必ず合格しなければならない重責が。
もし、不合格を言い渡されたなら、そのまま退学になってしまうと言う厳しさ。
これを称してフェイルと言うそうな。
今週の物語で、この最も恐ろしい事態が起こってしまう。
舞たちのチームは2班に分かれて舞 柏木 水嶋が1つの班として受講。
最初の試験プリソロチェックで水嶋がフェイルされてしまう。
そして、物語の中で常に描かれていたのが大河内教官の存在。
彼は容赦なく学生たちをフェイルすることで有名。
生徒たちからは、鬼教官と恐れられていた。
舞は大河内教官に激しい対抗心を燃やし、見返すために必死で訓練に励む。
さらには、自分の着陸の操縦技術がイマイチなことを自ら教官に特訓を申し出る。
それは、自分自身の受講時間を削ってまで行わなければならないので、技術を習得できてもそれなりのリスクが。
無事、思うような着陸ができるようになったとき舞は久しぶりに発熱してしまう。
おそらく、動けないくらいの熱が続いたんだろう。
自ら厳しい訓練を課したがために、招いた結果。
しかし、舞には心配してくれる仲間たちもたくさんいることに改めて気がつく。
鬼だと思われていた大河内さえも心優しい部分があって、舞は自分が何のために空を飛びたいのかを改めて考えることになる。
目次
水嶋学生 フェイル
パイロットに何が求められるか、常に問われている。
一番は、なんといっても安全に飛行機を飛ばすこと。
そして、危険を回避する力がきちんと備わっている事。
この、ごく当たり前のことが水嶋学生はうまくできていなかった。
プリソロチェックのとき、管制官から上空で待機と指示を受けたにもかかわらず、その言葉を聞き逃した水嶋は、思いつきでラジャーと答え、そのまま旋回して着陸しようとしていた。
そのことを厳しく責められる。
様々な事態が起こってくるときに、どうすれば1番安全に行動することができるのか、常に注意を払っておく必要が。
いい加減な対応は注意力が散漫なことを表している。
不合格となった彼は強制的に退学させられた。
パイロットになることがどれだけ大変なことなのか、登場人物たちも物語を見ている我々も思い知った瞬間。
東大阪岩倉家では
岩倉家の長男悠人はヘッジファンドで、個人の投資家として活躍。
既に収入の点では、この物語の中の誰よりも稼げているかもしれない。
しかし、悠人の内面は、両親が最も心配しているところ。
この物語が描かれたそのすぐ後にはリーマンショックがやってくるのだ。
あの時、世の中は一気に不景気になって、株式投資などが1番被害を受けたかもしれない。
さらには、様々な就職難、そして会社では経営不振など、個人的にも思い出すことが多かったかも。
舞が目指すべきもの
水嶋がいなくなったことで大河内に対抗意識をむき出しにする舞。
パイロットとして一人前になることが、そして大コーチを見返すことこそが強制退去された水嶋の弔い合戦になったかもしれない。
教官を見返したい!一心で訓練に励む舞は納得できない、着陸の時の操縦技術を特訓してもらうように頼み込む。
本当は誰かと敵対するためにパイロットになろうとしているのではない。
大勢の人の願いや期待を背負って空を飛ぶこと。
そのことに限りない喜びを感じていた舞は水嶋がフェイルされたことで、本来の目的を忘れてしまったのかもしれない。
反発心や対抗心は、人を成長させる一因にはなるが、そこだけに固まってしまえば、楽しさも嬉しさもどこかへ消し飛んでしまう。
実はそのことに気づかせてくれたのは、他ならぬ対抗心を燃やし続けた大河内教官からだった。
発熱したことでわかった人間関係
着陸の特訓は、パイロットにとって最もストレスがかかることだっただろう。
舞は上手に着陸することができたまでは良かったが、決してうれしいとは思わなかったようだ。
その結果、子供の時以来の発熱。
心配した仲間たちは、皆気遣ってくれて、差し入れ等も。
しかし、意外に驚いた差し入れは大河内教官からのもの。
大河内教官の思いがけない優しさにはっとする舞。
そして、貴重なアドバイスも。
何のために空を飛びたいのか、もう一度よく考えてみること。
舞は今までの自分の感じ方に偏りがあったことに気がつくのだ。
まとめ
昨日、放送の舞いあがれの直後の朝イチ。
そこに吉川晃司が登場していた。
要するに、大河内教官だよね。
しかし、番組を見ていて強く感じたのは、彼は少なくとも大河内じゃなかったね。
ちょっと、やんちゃなロック歌手って感じ。
冗談を言ったり、自分がいかに目立つべきかそのことを普通に楽しんでいるような雰囲気。
さて、今週多少びっくりしたのは舞と柏木の恋バナ。
来週の予告編では、この辺も少し進展がありそうな気がしないでもない。
予告編では、まだまだ切羽詰まった状況が続きそうだが、この物語は、適度な緊張感もあって、新たなファンを開拓しているような。