1週間の締めくくりとなるエピソード。
物語の中心は、やはり朝陽君。
彼の心の中に分け入って行く展開になっている。
ぱっと見た感じでは、わがままで自分勝手な朝陽君
あれでは周りのものとうまくやっていけないだろうなと思う人も多いのでは。
しかし、そうは言っても、生きていく上で他の人と関わりを持つのが世の中の習わし。
朝陽君の心の声を少しずつ吐き出させるように、仕向けたのは舞と貴司。
取り上げられたのは星空の話し。
興味のあること、大好きなことからアプローチするのが近道だと感じた瞬間でもある。
さて、朝陽君は舞と貴司の働きかけで、少しずつ五島の暮らしにも慣れていく様子。
そして、来週へつながるエピソード。
舞の実家のIWAKURAで父浩太が救急車で搬送されたらしい。
目次
星空クラブ
朝陽君が星空を好きなことを突き止めた舞。
みじょカフェで、近くで星空が綺麗なところはどこかと尋ねてみると。
それは海岸線だと。
普通、星空を眺めたときに、周りに人工的な灯りがないのが1番良い条件とされる。
たいていは高い山の上とかに、望遠鏡が作られる場合が多い。
私が子供の頃(今から半世紀以上も前になる)だと、夜空を見上げれば星空もそうだが、天の川などがはっきり見えたと記憶。
星座がどんなものなのかも知らなかったけれど、空には数え切れないほどの星があることに驚いたと思う。
五島は海岸線等は人工的な灯りがないので、星空は間違いなくきれいだろう。
さくらさんの彼氏は、その星空を愛でて星空クラブを作ったらしい。
朝陽君
彼には、自分でも表現しきれない、心の闇が。
自分でやりたいこともさることながら、誰かからいじめられるかと思うと二の足を踏んでしまう。
彼の母親美知留は息子の気持ちを推し量ることができずにいた。
そして、癇癪を起こしてわめき散らす息子を見るにつけ自分のせいだと自己嫌悪に。
いろんな人から、様々なことを提案されてきたに違いない。
そのたびに思い通りにいかずに、苦しみと不安を助長させてきた。
今回も同じ結果になるのではと心配する母親。
舞と貴司はそんな親子の心情に寄り添い、朝陽君の心の中に直接アプローチ。
今までの経験とは全く違っただろう2人の存在が、息子の心を徐々に開かせるような感じ。
調べてみると朝陽君を演じているのは、子役の又野暁仁
彼は、同じ朝ドラのスカーレットのときのチビ武志
子役ながら、NHK御用達で様々なドラマで活躍
心を溶かすもの
母親と子供2人だけでは、子供の心の闇は解明されないままだったに違いない。
舞と貴司がいたおかげで朝陽君は自分の胸の内を質問されるがままに分析できるようになっていた。
人から言われることが大嫌いな彼は、あーしろこーしろと言われると、それだけで腹が立つらしい。
典型的なわがままには違いないけど、そのせいで随分と損をしているようにも見える。
自分に大好きな分野があるのだから、その部分を積極的に追求することで、人生はより楽しくなるはず。
朝陽君は舞と貴司の働きかけて、自分が何をしたいのか、何をされると苦しくなるのかをきちんと分析できるように。
まとめ
舞は周りとのコミュニケーションをとることがとても上手。
彼女と話しているうちに、いろんな人たちが自分の胸の内をそれとなく語り始める。
それは才能といってもいいのかもしれない。
そして今日の1番最後に飛び込んできた実家からの電話では、父浩太が倒れて救急車で病院に担ぎ込まれたとの連絡が。
そしてわずかだが、来週の予告編も少し。
IWAKURAは業績不振にあえいでいて、どうやら経営そのものが深刻な事態に陥っている。
この時代、どこでも聞かれるようになっていたリストラの言葉が物語の中にも。
せっかく新しい工場を増設して、仕事も順調に進むはずだった。
どうやらリーマンショックの本当の恐ろしさが始まりつつある。
来週のエピソードから目が離せない。