くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

舞いあがれ振り返り 父浩太の死

 

年明けから描かれたエピソードはわずか3話分。

昨年末から、年明けに至る1連の流れで描かれたのはまだ記憶に新しいリーマンショックの前後の話。

あの当時サラリーマンだった人が、知らない人はいない世界中を駆け巡った大変な事件。

リーマンショック

アメリカで発生した住宅ローンの破綻が、銀行の不良債権を生み、それが世界中に波及した事件だった。

およそ日本とは関係ないと思うような人も多かったかもしれないが、このときの世界的な不況は、多くの企業を苦しめ、とりわけ銀行関係、さらには航空機関係も甚大な影響を受けたと記憶に残る。

物語の舞台になっていた。大阪のIWAKURAは舞の実家。

舞は九州の航空会社に就職が決まってはいたが、リーマンショックの影響で入社は1年先延ばしに。

その結果、1年間、自分の実家を手伝うことにはなっていたが、リーマンショックはIWAKURAにも致命的なダメージを与える。

浩太はリーマンショックのいけにえにされたのかも。

満面の笑顔で娘とツーショット😊😍

目次

岩倉家

オフショットだからみんな穏やかなごやか🤣

岩倉家は誰もが知る通り4人家族。

今週から出番が多くなったのが舞の兄悠人。

彼は、リーマンショックを言い当てた優秀なトレーダーとして全国にその名が知れ渡る。

普通株式投資と言えば、この時代、リーマンショックの影響を受けて、損害を出した人たちが多数いたはず。

その中で損害を出さなかったばかりか収益を確実に挙げられていた実績は見事としか言いようがない。

悠人の持ち味は綿密な調査力

IWAKURAはリーマンショックの影響を受けて注文が激減。

会社存続の危機にさらされていた。

舞は一旦は就職の決まった航空会社だが、そこもリーマンショックの影響で内定一年延期の通達が。

この時期はあの日本航空が経営破綻したことでも知られる。

公的資金投入を経て、何とか経営を立て直すことができたが、この時代の記憶としては、パイロットはおろかCAたちが大勢就職できずに路頭に迷っていたことも記憶に新しい。

舞は実家の危機的状況を見るにつけ、自分も何か手伝わなければとの思いに駆られる。

リーマンショック

浩太に突き付けられるリストラの断行

この時代のキーワードとなる言葉が2つ。

リストラ

ヘッドハンティング

サラリーマンだったものなら、誰もが聞いたことがあるだろう。

実はこの時期とは言わずに、今でもこの2つの言葉は世界中、至るところで聞かれる。

有名なSNSサイト、Twitterでもかなりの数の人員削減が行われた。

最近のニュースでは、あのAmazonも膨大な人員削減を行うらしい。

経営の効率化と言ってしまえば、それまでだが、働いているものは常に馬車馬のように動き続けなければ、必要なしのレッテルを貼られて職場を追い出されてしまう。

IWAKURAの危機

みんなが応援してくれた見込み生産のはずだった💦

IWAKURAは社長の浩太が必死の営業努力を続けた結果、新規の受注に成功する。

太陽光発電の特殊なネジの製作で月に100万本の注文との事。

会社は、その注文をこなすためには、正式な注文決定を待たずに見込みで生産を始める必要があった。

社員の意見を聞いたところ、みんなやりたい❗️とのこと。

この判断は、当然のことながら、大きなリスクを伴う。

もし注文が来なければ、不良在庫を抱えて会社は経営破綻。

その恐れていたことがついに現実のものとなる。

太陽光発電の本体の設計変更があるとのことで、生産予定だったネジも一旦は生産中止。

突然の申し入れに色を失う浩太。

会社が潰れてしまう😱

しかし、発注もとに必死でお願いしてはみるものの、見込み生産はIWAKURAが勝手にやったこととして顧みられる事はなかった。

重大なピンチがIWAKURAを襲うことになる。

浩太の死

友達も多かった浩太

何とかして危機を脱しようと奮闘する浩太。

しかし、胃潰瘍を患うまでストレスを溜め込んだ、彼の体は遠の昔に限界を超えていた。

会社の事務所で夜遅くまで仕事をしていたまでは良かったが、そこで急性の心不全に見舞われる。

舞とめぐみに病院に担ぎ込まれて緊急手術を受けるが、残念ながら生き返ることができなかった。

この物語の進行速度は驚くほど早いと当初から思っていたが、ここへきてさらに加速度を増している。

浩太はリーマンショックのせいで命を落としたと言える。

あっけない最後と言えばそれまでだが、ニュースにはならないまでもこの当時、自殺者を始め、リストラのときのストレスで亡くなった方も大勢いたのでは。

日本人は基本的に働くことが大好きな民族。

彼らから仕事をするチャンスを奪えば、そのこと自体がストレスとなって心身を痛め続ける。

リーマンショックはこれ以降も、会社を経営するものと働き手の間に大きな軋轢を産んだのかもしれない。

当時の世相と物語のこれから

来週の重要なキーパーソンとなる2人

今でも感じること、それはかつてほど暮らしやすくは無い。

生活の中で、煩雑な約束事が山ほど増えたと思う。

そして、世の中の風潮として、他人の失敗を絶対に許さないような流れができたような気がする。

最近の会社を始め学校等も働く人たちや子供たちに対して、決して揚げ足を取られないような配慮をしていると聞く。

その結果、本来きちんと言わなければならないことも伝わらず、よほどのことがない限りは他者と距離をおくのが当たり前になった。

どうやら、来週の物語では舞とめぐみ2人だけになった岩倉家に五島のばんばと浩太が戻ってくる。

IWAKURAは果たして再建できるのかどうか。

予告編は断片となるエピソードしか紹介されないので、公開された中では詳しい事はまるでわからない。

さらには舞の今後も大いに気になるところ。