くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

舞いあがれ 贈る心

 

週明けの最初のエピソードで描かれるのは、浩太が亡くなった後の葬式などどんなことが行われるのかが詳しく。

物語は決して足踏みせず粛々と前に向かって進む。

葬式が終わった直後の様子も描かれていたが、経験的に見て遺族は故人を失ったことに対する感慨に浸る時間は全く与えられない。

人は亡くなった後、残された家族には様々な手続きや約束事があって、気持ちの整理など、お構いなしにそれらのノルマをこなさなければならない。

さらには突然家族を失った人たちの衝撃と苦しみ、悲しみ、不安は、誰かが慰めたところで何とかなるものではない。

一般的な言い方をすれば、

これらの不幸から立ち直るための特効薬は時間でしかない

ある程度の時間が経てば、気持ちの整理ができてさらには残された人たちも自分自身の進むべき道を確認することができる。

物語で語られる岩倉家は大黒柱がいなくなったことで、3人家族となった。

しかし、実情は驚くほど過酷で冷酷なもの。

IWAKURAをどうするか重大な問題と決断がのしかかってくる。

母めぐみが当面の管理責任者になるようだが、会社を取り巻く様々な人たちは非常にも即決即断を求める。

父浩太の思いを振り返ってみる

目次

葬式

ちゃんと寝なあかんよ😓😭

身内の葬式を経験したものならよくわかるが、遺族は葬式が終わって1週間位は感慨に浸る暇は無い。

人がなくなると、まず死亡届の提出をする必要が。

その手続きに基づいて、火葬許可証が発行される。

そして、通常はそのまま直ちに葬儀の1連の儀式が始まることになる。

葬式は火葬をした後 骨上げ法要などを行って、気持ちの整理がつくまでの間はお骨を自宅にお祀りする場合がほとんど。

その間に、役所などに赴いて、様々な手続きを済ませることになる。

さらには相続等の手続きも、この時 行動を起こす場合がほとんどだろう。

本当は生前話し合っていれば良いのだが、こういう事は人が生きているうちはなかなか口に出しにくいもの。

物語で描かれためぐみは葬式が終わった後、「うめず」へのお礼を言う所でも全く気持ちの整理ができていない様子が描かれた。

岩倉家

会社をたたむのが1番良い選択💦

岩倉家ではIWAKURAをどうすべきかもまだはっきりとは決まっていない。

悠人は会社を継ぐつもりはないときっぱり。

彼は、もともと株式などの投資が専門。

経営者になるつもりは最初からなかったようだ。

そうなったときに、IWAKURAをどうするのかは重大な問題だが、後継者を決めるのはまだ少し時間が必要。

社員たちもめぐみに社長は務まらないと考えている

今日の物語で、最も冷酷だと感じたのは資金を融資している銀行の対応。

会社をたたむのなら今が1番いい時 時間が経つほどに資産価値が下がる💦

銀行が考えるのはお金の融資と回収。

IWAKURAはギリギリの瀬戸際に立たされていて、その事情も熟知している。

めぐみにこれからどんな道に進むにせよ、責任の所在をはっきりするように迫っていた。

よその会社でも、同じような状況が起こった場合、こんなやりとりが行われるんだろうか?

世の中は経済で回っている部分が大きいので、大切なこととは思うが足踏みとか、立ち止まるとかは許してはくれない。

IWAKURAは家族の気持ちの整理がつかないまま歩みを止めることにはならない。

五島のばんばと貴司

浩太の訃報を知らされる2人

浩太の訃報にすぐに反応したのがばんばと貴司。

2人は大阪までやってきて、かいがいしく世話を焼いていたね。

夫をなくした気持ちはばんばにも経験があって、娘の気持ちが痛いほどよくわかる。

死に物狂いで頑張れたのは、祥子ばんばには娘のめぐみがいた。

娘をきちんと育てなければの思いで頑張ることができたと語っていたね。

では、例えばだが、家族がいない場合、夫婦2人だけの時に片一方がなくなった場合、残されたものはどんな反応をするんだろうか。

それを考えると、単純に切ない気持ちしか沸き上がってこない。 

貴司にとっては浩太は隣のおっちゃん。

気心の知れた父の友達、それ以上の付き合いかもしれない。

彼は、舞の様子が心配だった。

舞は明らかに、お父さんっ子。

父親を失った舞の喪失感の衝撃をおもんばかると、そのまま放っておく事はできないと考えたようだ。

悠人の苦悩

自分が会社をつかない 会社をたたむのが1番良い選択

悠人は父浩太と激しい言い争いをしたばかり。

そのことを思い出すたびに、自分の判断には絶対の自信を持ちつつも、家族それぞれの願いが何なのかを考えようとする。

さらにはばんばの言葉。

人には馬鹿力っちゅうもんがある。

それは言ってみれば、明らかに合理的ではないリスクだらけの事柄でも、目的への強い思いがあれば、不可能なことをひっくり返してしまうだけの力を発揮することがある。

それは、浩太が八方塞がりのIWAKURAを何とかして再建しようとしていた思いも、あるいは可能になるかもしれない可能性を言及していた。

物語には、ネタバレ情報もしっかり提供されていて、IWAKURAはこのまま会社をたたむことにはならない。

この後の物語をしっかり見守る必要はあるけれど、再建へ向けた動きには違いない。

舞とめぐみ

もう お父ちゃんはいない😭

今日のエピソードの最後で語られたのは、家族を失った遺族の正直な気持ち。

葬式が終わった直後では、故人の持ち物はまだそのまま家に残っているだろう。

浩太の革靴を見て、思わず感極まる舞。

娘を抱きよせながら同じように、感情が崩れ落ちるめぐみ

見ていて、胸が締め付けられるような最後の様子だった。