先週始まった新作大河ドラマ。
徳川家康の生涯を描くので、時代は戦国時代、群雄割拠の時代背景は必須で描かれることになる。
しかし、初回のエピソードでいきなり桶狭間の戦いが出てくるとは誰も思わなかったのでは。
1560年、織田信長が歴史上に燦然と登場した戦いでもあった。
ただし、この時代の徳川家康はまだ17歳の初々しい少年。
脚本家や制作スタッフが必死で39歳の松本潤を少年に仕立て上げてはいるが、そこは物語として受け止めるしかない。
この時、すでに徳川家康は長男を設けている。
この時代に、主君今川義元を討ち取られているのだ。
物語では、主君とは言え、まだ戦の経験も皆無と思われた徳川家康がいかにして家臣たちの信頼を得、後に世の中を平定するに至る英雄になりえたか、独特の味付けの物語で描こうと試みる。
今回の大河ドラマは、様々な人たちの考察も加えられてはいるが、制作スタッフのインタビューとして、歴史を変えるわけにはいかないので、歴史的事実を踏まえながら物語を構築しているとあった。
2話目にして、家康がどれだけの素養を持っていたかが詳しく描かれることになる。
目次
桶狭間の戦い、その後
桶狭間の戦いで、城に兵糧を収める役目を請け負っていた家康。
無事役目を終えていたところが、主君今川義元が討ち死にしたとの連絡が入る。
まだ17歳の少年にしてみれば、何が何だかわからない状況だろう。
物語で描かれた家康は家臣にせっつかれるまま、今後の方針を決めなければならない。
家康はできれば妻のいる駿府に帰りたいと願う。
しかし、家来たちは本来の領国である岡崎を目指すのが妥当と。
この時点での家康は、まだ自分が今川の家臣との認識を持っている。
少なくとも、信長は敵ということに。
徳川家康も、他の戦国武将と同様、自分の領土をきちんと掌握することができていなかった。
日本の歴史は、身内同士の争いの歴史でもあった。
主な戦国大名は皆、身内で争い事が必ずあったようだ。
織田と今川の間で
徳川家康の幼少期は人質として、今川と織田を行ったり来たり。
その時の状況によっては、命さえも危ぶまれるような。
織田信長の父、信秀は「麒麟がくる」では、高橋克典が演じていた。
様々なドラマを見ているとよくわかるが、俳優や女優たちの世界は驚くほど狭い。
それほど多くの作品があるとも思えないので、同じ俳優があちこちの作品に登場している。
時代劇で歴史ドラマとなれば、演じられる俳優もおのずと制限がかかる。
誰彼演じられるわけではないと思うので。
松平元康
徳川家康は運命学の勉強すると、必ずと言っていいほど解説される有名人。
彼は九星暦の八白土星の生まれ。
晩年運とされる。
つまり、若い頃はひたすら苦労の連続という星回りらしい。
徳川家康は、この星の運命のままに生きた武将かもしれない。
彼は幼い頃から成人するまで苦労の連続だった。
若い頃に苦労をすればするほど晩年になって運が開けるのがこの星の特徴。
もちろん、徳川家康には他の人にはない特徴も持ち合わせていたと思われる。
それは、人の意見をよく聞くこと。
さらには誰からも応援してもらえるようなカリスマ性があったんだろうと。
今回のエピソードでは、徳川家康の両親の様子も描かれていた。
松嶋菜々子に、ガオ〜って言わせるなんて遊び心満載。
松嶋菜々子は、朝ドラでも大河ドラマでもNHK御用達。
この辺は納得の配役かもしれない。
徳川家康として守るべきもの
徳川家康を、自分たちの殿様として全力でもり立てようとする家来たち。
彼らを守れるのは自分しかいないと覚悟を決める家康。
歴史的には、今川家から織田家に乗り換える重大な転換点がすぐそこに控える。
歴史に残る重大な事件はこれからすべて描かれることになる。
家康が愛して止まない家族も織田信長との確執に置いて粛清されることになるのだ。
この物語は、ストーリーも、キャラクターも驚くほどデフォルメされているので、今まで通りの時代劇の感覚では理解しきれないのかも。
まだ始まったばかりのストーリー展開なので、これからどんな描かれ方をするのかはひたすら見守っていくしかない。
とにかく、何もかもがデフォルメされて、より強調された描かれ方になっているので、やや不思議な印象を受けることになる。