舞いあがれはどうやら第19週に入った。
先週1週間佃良太さんの脚本だったが、今週からは再び桑原亮子さんが担当。
先週、様々な問題提起がなされていた。
今日から始まる様々なエピソードは、それらに答えが出ていくような。
ここへきて、物語は岩倉家の家族の様子が描かれる。
なんといっても、長男の悠人。
彼が世間で騒がれているインサイダー疑惑の張本人として注目を浴びている。
そして、彼の実家であるIWAKURAにも報道関係者が張り付いている始末。
工場で働く社員たちにも、あることないこと質問攻めで仕事にも支障をきたす有様。
どうしても守りたいものをどうやって守っていくのか、そして家族との関わりがどんなふうに描かれるのか。
脚本家は、人間関係の心のひだの描き方が得意なんだろうと思う。
悠人がこの事態に至るまでどんな行動をとってきたか、今までのエピソードを振り返ってみるとなんとなく理解できるような。
IWAKURAの権利証は、既にめぐみ社長のもとに。
おそらく、今回の様々な事件を考えれば、被害が及ばないようにとの悠人の配慮を感じる。
さて、刑事事件ともなれば、ごめんなさいとかすみませんで済む問題ではなくなる。
目次
悠人の犯した過ち
インサイダー取引は、れっきとした犯罪。
当事者しか知り得ない情報をもとに、利益を独占する。
それは、他の投資家たちの著しい不利益と株式に対する信頼性を失墜させる行為として、重い処罰の対象になる。
過去にもそれらしい犯罪はあったのかもしれない。
一般人はそういった事は疎いと思うので、そんなものかと思うしかないが過去にも類するような事件はいっぱいあったような気がする。
考えてみれば、この時代、そういったファンド系の犯罪が多発したような時期でもあったのでは。
また、詐欺事件に発展して首謀者が報道陣の目の前で惨殺されるような事件もあったと記憶。
豊田商事事件。
これらは皆、お金に絡む様々な事案だったように記憶。
悠人は今まで負けることなく勝ち続けてきた投資家だったが、数ある案件の中ではうまくいかないことだってあったんだろう。
数十億円の穴を埋めるために、一髪逆転を狙ったような描かれ方だったね。
そのために、ギリギリのところで、犯罪行為に手を染めてしまったと言うことか。
私の印象では、典型的なマネーゲームだと思う。
IWAKURAでは
そういえば、テレビのワイドショーでやっていたニュースがこのエピソードの発端だったと思う。
IWAKURAはお隣のうめずからの連絡で悠人の疑惑を知らされた。
テレビで取り上げられれば情報は一気に拡散する。
さらにこの頃は、インターネットがそろそろメジャーな情報アイテムになりつつある頃。
ネットの拡散力は、テレビの比ではない。
ほどなくして、悠人の実家IWAKURAにも大勢の報道陣が押しかけることになる。
当然、あることないこと、いっぱい話しかけてくるわけで。
それがいいとか悪いとか言うことではなく、最近の世の中はこうやって周知の眼前に全てがさらされることになる。
おそらく意味は合っていると思うが、これが社会的制裁と言うやつで、人は、事件に対して様々な反応するようになる。
インサイダー取引となれば悪いことをして、金を儲けたとの噂が一人歩きするはず。
裏にある事情なんかお構いなし。
悪者として厳しく断罪されるのだ。
刑事責任よりも重いのかもしれない。
舞とめぐみ
舞やめぐみにとっては、大事な家族の悠人。
心配でたまらない。
電話をかけて何とか本人から直接事情を聞こうにも電話がつながらないのでは打つ手がない。
IWAKURAの従業員たちは悠人がIWAKURAを買い取ってくれて、ピンチを救ってくれた恩人なことをみんな理解していた。
今社員たちができる事は、自分たちの目の前の仕事をしっかりとやり遂げること。
IWAKURAの社員たちは、何よりも自分の仕事に誇りを持って取り組める素敵な人たちだったことが証明される。
悠人
物語の最後の方で描かれた悠人の様子。
雨の中、ずぶ濡れになって歩いていた後、水たまりの中に倒れ込んでしまう。
このままほっといたら死んでしまうやろ😱
そういえば、こんな状況で命を失った有名な歌手が昔いたと思う。
尾崎 豊がこんな感じじゃなかっただろうか。
それはともかく悠人は自分のやったことが何なのかを理解して、その結果に対する反応なんだろうと思う。
もし、インサイダー取引の1件が事実なら、投資家としての彼の未来はここで終了。
さらには莫大な損害賠償がついて回るのでは。
過去にあった様々な事件の損害賠償等はあまりニュースになる事はなかった。
最近の詐欺事件とは、全く訳が違うと思うので、軽々しくコメントはできないが、家族とか自分の仲間とか大切な人たちを守るために、人が取る行動は大体みんな同じようなもの。
今週は、家族を中心とした人と人との思いやりとか、すれ違いとか人間関係について描かれるんだろう。