くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

どうする家康 一向宗の底力

 

この物語は歴史的な事実を踏まえつつ、ドラマとしては登場人物をデフォルメして描いている。

三河一向一揆は、歴史的に見ても、かなり大掛かりな事件として扱われるが、調べてみると、驚くほど記録が少ないと分かった。

どうやら、史実として伝わっていることが、歴史学者の最新の研究では、どうやら偶発的事件だったような要素がとても強いことがわかってきている。

軍資金を必要とする家康は、不入権を主張する一向宗の寺に対して課税したことが物語の発端になる。

一向宗は言わずと知れた浄土真宗本願寺派の別称。

もっとわかりやすく言えば、門徒宗のお西と行ったほうがわかりやすいかも。

本願寺は京都にある西本願寺を指し示す。

お西に対してお東も当然存在する。

浄土真宗大谷派と呼ばれるのがそれ。

お東は実は、徳川家康が本願寺派の僧侶に呼びかけて創立したことをどのくらいの人が知っているだろうか。

物語で描かれた徳川家康と一向宗の関係は、あくまでも殿様とその領内のお寺との関係になっているが、家康は熱心な阿弥陀信仰者として知られる。

つまり、一向宗の阿弥陀信仰は、徳川家康自身を飲み込んでいる。

しかし、天下統一した後に一向宗がどれほどの脅威になるかを家康は恐れた。

その勢力をそぐために、対抗する存在を創立したようだ。

結果として大勢の犠牲者を出しつつ徳川家康は、歴史から人との関わりをたくさん学んだ末に天下人への道を歩むことになる。

一向宗のお寺が一揆の準備を💦

目次

松平家康(徳川家康)の行動 

本証寺を始めとする一向宗寺院に課税

今川家や三河統一のために戦に明け暮れる松平家康。

戦が続けば、軍資金は欠乏し、兵糧にも事欠くことになる。

金策に駆られた家康は、不入の権利を所有する一向宗の寺院に目をつける。

早速課税してみたところが、大反発を招くのだ。

一向宗の教えと、天下統一をもくろむ武将たちの思惑は明らかに一致しない。

誰もが救われることを目指す一向宗。

それは現世だけではなく、来世にまで救いの力が及ぶことを意味していた。

領国のお殿様は、今生でのつながりだけ。

この頃の家康は、まだまだ人間的にも未熟。

中年以降発揮される老獪さはまだまだ備わっていなかったと見るべき。

殿様として、当然の権利を領国民に要求しただけと考えていたようだ。

もちろん、歴史にはこの結果もしっかりと残っている。

今日描かれた物語は、どうやら前編。

来週後編が描かれて決着がつくことになる。

一向宗の内訳

家康の家臣たちも多数一向宗信者

松平家康の家来たちの1部も一向宗の信者。

家康自身は自分の家来が2分されることを思い知ることになる。

一向宗のお寺は家康との対決姿勢を前面に打ち出したことによって、家来たちはお寺の側につくか家来として行動するかの2者択一を迫られることになった。

これは考えてみればかなり残酷な事と言わざるを得ない。

一向宗のお寺に攻め込んだところが出てきた兵隊たちが自分の家来だったとしたらどうなるのか?

家康が不入権を無視したことで巻き起こった事件。

結論から言えば、家康は不入権の侵害を撤回することになるのだが。

後に和平交渉が行われて、この時はお寺側の要求が全面的に受け入れられることに。

家康は、自らのとった行動で何一つ利益を得る事はなかったように思われた。

しかし、この数ヶ月後に、家康の驚くべき打算が明らかに。

一向宗の権利は認めたものの、家康の家来のうち、お寺の側についた者たちは、この和平の後に全て三河を去っていった。

この時、家康は一向宗の寺院の外堀を全て埋めて、お寺そのものも破壊することになる。

家康独特の屁理屈とも言うべき言いがかりで騙し討ちをするようになる。

この辺のいきさつは、歴史的事実とは言え家康の底力を垣間見た瞬間。

一向一揆

不入権を侵害した結果😨💦

家康のとった行動で、家来たちが敵味方に分かれて争わなければならなかった。

しかも、大勢の犠牲者も。

家康は、大いに反省したと思う。

今日の物語で描かれていたが、お寺に攻め入った家康軍に立ち向かってきた兵隊たちは、自分たちの家来たち。

一向一揆とは言いつつ、実際は家康の身内争いと同じ事。

自らが招いた結果とは言え、大至急一揆を収束させる必要が。

今日、描かれたエピソードの中では、一向一揆で起こる様々な不都合が描かれることになる。

自分の家来と戦わなければならないことがどれほど不幸なことか。

榊原小平太 家康の若き家臣

来週描かれることになるが、家康のとった行動は現状復帰を認めることにある。

つまり、以前の通り不入権を認めるということ。

ただし、その後で続く物語があるので、ただでは転ばないけどね。

まとめ

服部半蔵にスパイを命じた結果、敵方の軍師が判明😨

事態を収集するために、服部半蔵を用いて空誓の暗殺を試みる家康。

さらに、軍師がいるとのことで発見でき次第亡き者にするように指令が。

簡単には成功しないが、軍師が誰なのかは明らかになった。

軍師はなんと本多正信

家康の中では、本多正信の持ち味は悪知恵。

今日のエピソードの中で、彼が本証寺の軍師という設定になっていた。

この辺が歴史的事実かどうかは不明。

三河一向一揆の歴史番組も何度かみたが、驚くほど記録がないんだそうな。

つまり、結果ぐらいしかわからないので、その内容はいかようにも脚色可能ってこと。

物語の設定は驚くほどドラマチック。

来週の落としどころが楽しみになる。