物語の落としどころは複雑に入り組み始めている。
舞は新しく受けた仕事の依頼が楽しくて仕方がないのは事実。
しかし、彼女自身は未だIWAKURAの営業であり、そして家庭を持って夫のいる身。
更なる仕事は受け入れ不能と思われた。
どうしても、やるべきこととそうでないものの選り分けが必要になる。
どうすれば、前へ進むことができるのか。
何よりも舞のポリシーとして、周りの協力と応援が得られなければ一歩を踏み出せない。
この物語は、舞と幼なじみたちのつながりが全体のテーマになっている。
登場人物がそれぞれどんな風に関わり合っていくのか。
今日は、舞が起業について自分自身の考えをまとめて告白するまでの1連の流れが描かれた。
今までにはなかった仕事で、業務内容の是非について意見も分かれる。
そして、デラシネにいつも出入りしていた大樹君と陽菜ちゃん。
思春期の少年少女の揺れ動く心もほほえましく描かれていた。
見守る貴司の優しさがキラリと光った瞬間。
貴司もいろいろ考えた末リュー北條からの短歌教室について、hey条件付きながらやることに決定。
それぞれが新たな道に踏み出そうとする瞬間。
目次
起業
うめずの帰りにばったり、母親と遭遇。
そこで、図らずも起業の話を報告。
会社と会社をつなげて、さらにお客さんに紹介をする。
ものづくりに関わる街を何とかして未来に繋げたい。
この思いは、切実で切なくもあるが日本の技術力の原点かもしれない。
技術力の継承は様々な人たちのコミュニケーションによってなされてきたと言える。
それは日本の歴史が始まった頃から、一貫して培われてきたものだと認識できるだろう。
もちろん、一子相伝で門外不出のものもあったが、昔は文字で残すこともきちんとされてきた場合が多いので、最近でも新しい一次資料が見つかることもいっぱいあって、歴史的なものの書き換えも進んでいる。
舞と御園さんは日本のこれからを考えたときに、今まで誰もやってこなかった仕事に挑戦しようとしている。
もちろん、先行きは全く見通せないが需要というかオファーというか、そういったものは未知数ながら、未来に希望の持てそうな。
社長として、母として
めぐみ社長は、営業としての舞を右腕のように思っている。
娘が頑張っているから自分も社長でいられると。
その思いは決して揺らぐ事は無い。
大事な営業担当を会社から失う事は社長としては心中穏やかでいられない。
しかし、その後 母親としては舞が好きなことに挑戦してほしいと思っていると、本音をポロリ。
舞が小さかった頃、子育てで苦労してきた過去がある。
そして、いろんな人の助けがあって、今こうして立派に成長した娘がいる。
母親としての思いは、今も昔も変わらないのかも。
大樹君と陽菜ちゃん
デラシネでの大樹君と陽菜ちゃんはすっかりお年頃。
大樹君ってかつての貴司君がかぶると思う。
貴司と陽菜ちゃんとのやり取りで、子供たちの世界の様子が少し紹介されていた。
女の子たちは、「ヤバい」と「カワいい」と「キモい」で会話が成り立つらしい。
そこで胸に手を考えてみる人は多いかなって思う。
そういえば、テレビのグルメ番組なんかでおいしいを表現するときに、ヤバいってよく聞くかも。
言葉を大切に扱わないのは、大人としてはちょっと心配になるけどね。
貴司の投げかけた言葉は、まさに神対応だったね。
言葉がたくさんあるのは、自分の気持ちにぴったりくる言葉を選べるようにするため。
その通り。
言葉を駆使することで、全く逆の気持ちを表現することだってできる。
とてつもなく奥深い世界なんだけど💦
見ていて、拍手したくなるような素敵なシーンだったと思う。
これだけ健全な少年少女がいたなら、日本の未来も大いに希望が持てると思った私はやっぱり年寄りだ。
貴司の進む道
リュー北條からの提案には、厳しい条件をつけて了承することに。
それは旅行するのは、1ヶ月に7日間だけ。
そして、その間デラシネはアルバイトを雇って店を続ける。
この短歌はその気持ちを詠いあげたもの。
貴司の提案に舞は依存があるわけなく。
舞と貴司はお互いが頑張って前進むことが嬉しくて、仕方がない。
事業計画
舞たちの事業計画は悠人の評価を待つばかりになった。
彼の意見では、起業することがどれほど大変なのか、今まで数限りなく症例を見てきているので。
とにかく1年続く会社が驚くほど少ない現実は、厳しさの象徴でもあるよね。
ましてや舞たちのやろうとしていることは前人未到。
どれほどの勝算があるのか、忖度ない意見を聞きたいところ。
今日の物語はここまでだけど、明日悠人の意見が発表される。
会社組織を立ち上げるのなら、当然のことながら、人件費、その他様々な経費が発生する。
運転資金としてどれぐらいの準備ができるのか。
さて、不安がつきない中、明日今週の物語に決着。