残すところ、2週間の舞いあがれ。
今週脚本を担当するのは佃良太さん。
ここへきて、脚本家が桑原亮子さんから変更になるのはちょっと意外だったかも。
最後はこの2人が共同で物語を作ることに。
来週はおそらく桑原さんが物語を締めくくるんだろうなとは思うけど。
物語はここへきて舞が初めて、空への想いを明確な形にしたエピソード、
つまりなにわバードマンの強烈な印象がよみがえってくる。
あの時の様々なエピソードで、女優福原遥が本来持っている身体的な能力とかセリフ回しとか様々なものが明らかになったと思う。
どちらかと言えば、ほんわかしたイメージなので、運動なんか得意じゃないんだろうと思っていたが、実際自転車をこいたりする姿を見るにつけ、かなりの運動神経の持ち主なことが納得。
そして、締めくくりのエピソードに登場してきた刈谷先輩は舞とは対極の位置にいながら、
ここへきて、2人とも同じ夢を見続けていた点で一致することに。
それにしてもABIKILUの存在はこんねくとと同じような立ち位置。
舞たちとは別なところで貴司とばんばのエピソードも同時進行。
ばんばは本にはなじみがなかったと言いながら、実際に読み始めると読書にどっぷりつかってしまったような。
物語が最後にどこへ行き着くのかは、今の段階ではまだ見えてこない。
目次
こんねくととABIKILU
物語を見る限りではこんねくとは順調に仕事が進んでいるような様子。
巨大なものは登場してこないが、身の回りの調度品など様々なものが東大阪のものづくりの製品として開発されているらしい。
この物語では、商品開発を専門にするこんねくとと人を乗せることができるドローン開発のABIKILUが同じスタンスで登場。
ABIKILUは2人だけの社員で、こんねくとと似ていなくもない。
2つの会社は両方とも小さな会社なので、社員もごく限られている。
こんねくとは何とか業務が軌道に乗りつつあるのに対しABIKILUはどうなんだろうか。
貴司とばんばとリュー北條
舞と歩を送り出した後でデラシネに誘われるばんば。
どうやら、読書に目覚めたようで夜更かしして本を読み漁っているような。
そういえば、この間のエピソードでは、沢村貞子の伝記みたいなのを読んでいたと思った。
これは脚本家桑原さんの好みだろう。
今は、スマホでも本が読める時代なので、必ずしも紙媒体のものでなければならない法律は無い。
電子書籍なども出回っているので、紙の本はどちらかと言えば先細りなことには違いない。
貴司は歌人として、いまやかなりの人気を誇る。
リュー北條は貴司からかつて五島に赴いたことで歌人としてやっていくきっかけになったと語っていたようだ。
そしてばんばは貴司の恩人なことも話題に。
貴司の義理の祖母として尊敬していると語っていたね。
彼にとっても貴司が一流の歌人になれた事は、ばんばの後押しがあったからだとよく理解している。
刈谷と玉本
この2人は追いかける夢は同じだが、ちょっと立ち位置が違うよね。
刈谷はどこまでいっても、夢追い人で筋金入りのオタク。
対する玉本は刈谷と同じ夢を描きつつも、現実を見据えることを忘れてはいない。
そしてオタク刈谷が仕事に没頭し始めると意思疎通ができなくなることもあるらしい。
ABIKILUには深刻な問題が起こりつつあった。
本来ならもう試験飛行が終わってなければいけない機体。
人を乗せるドローンとなると、重さは軽く100kgを超える。
確か説明では、プロペラは機体の周りに8カ所設置。
多分、1個あたりどれほどの推力なのか綿密に計算して作り上げているんだろうと思うが。
目標は『誰でも操縦できる空飛ぶくるま』の設定なので、安全面とか操縦のしやすさとかクリアしなければならない課題が多いんだろうと思う。
2人だけで仕事をしていることもあって共同作業には違いないが、あらかじめ用意していた資金も底をつきそうな。
資金がなくなると、スペアパーツすら満足に用意できないと語っていた。
こう言ってはなんだけど、2人の給料はどうなっているんだろうね。
人件費が1番大変なはずなので、この会社はまだ商品として売れるものが出来上がっていないはず。
誰の目にもジリ貧な事は明らかで、早くスポンサーを見つけて機体を完成させる必要が。
持ち続ける夢と現実
夢を持ち続ける事はとても大切で、もし叶わない夢があるとすれば大抵の場合、途中で諦めてしまうことが最大の原因。
同じことの繰り返しではなく、工夫しながら何度もチャレンジし続けてこそ夢は叶う。
そのための原動力は、熱意以外の何物でもないだろう。
熱意は毎日の地道な努力の積み重ねに他ならないので、物語のこの辺の流れはかなりベーシックなのは確か。
この頃の設定は2018年だと思うので、我々はこのあとすぐコロナ禍がやってくることがわかっている。
当然のことながら、小さな会社など吹き飛んでしまうほどのダメージがあるはず。
物語の先行きを考えると、前途多難では済まされない。何かがすぐそこに控えているような気がする。