いよいよ今日から物語の主人公万太郎とヒロイン寿恵子が出会う。
大人の配役になってからは意外と早かったと思う。
ヒロインを演じているのが浜辺美波。
言わずと知れた美少女で、どうやらお菓子屋さんの娘の設定。
さて、らんまんで描かれた万太郎たちの東京までの経路。
そういえば、明治14年ではまだ交通機関も発達していなかったので、なんと徒歩まで含まれていた。
高知の地元佐川から、一旦は港のある所まで赴きそこから船に。
さらには、神戸までの船旅の後は、京都まで、汽車に乗ったようだ。
京都からは、愛知県の四日市まで徒歩。
そこから船に乗って横浜まで。
横浜からは東京までが汽車になる。
驚くべき時間と労力が費やされて、今では想像もできないくらい大変だったようだ。
内国勧業博覧会では、様々な展示がなされていたが、全国の蔵元が集まったことで、日本酒の展示も多数。
そこで、請われるままに酒を飲んでしまった万太郎。
しかし、彼は蔵元の当主でいながら筋金入りの下戸。
酒など1滴も飲めないはずなのが無理に飲まされたので、悪酔いして大立ち回り。
木にも登って大騒ぎした挙句、ついに寿恵子の目に留まることになる。
目次
佐川から東京へ
まだ明治が始まって14年程度では、国内のインフラが整っているはずもなく。
物語の冒頭で描かれた移動手段、船を使うのは理解できたが徒歩と言うのはなんとも。
特に京都から伊勢の四日市まで歩いたのにはびっくり。
かなりの距離があるはず。
地元の佐川から高知まで歩くのは何となく理解できたけど、その後の旅の行程は江戸時代のとっていた方法をそのまま踏襲しているような。
物語のナレーションの中に蒸気船と呼ぶものがあった。
この頃、既に帆船ではなく、蒸気船が機能していたことがうかがえる。
日本の公共交通機関は、最初は船が主力でその後から汽車が運行するようになった。
それは歴史に残っている通り。
日本初の蒸気機関車が横浜新橋で運行した弁慶号と呼ばれていたのは記憶に残っている。
この頃は、欧米諸国に追いつき追い越せで日本が必死だった。
内国勧業博覧会
博覧会は物語の中でも紹介されていたが、4カ月間で82万人の来場者があったそうな。
それなりの観客動員数でかなりの評判だったことがうかがえる。
様々な展示物の中で、万太郎たちが真っ先に目にしたのは外国人。
特に、着飾った女性たちの様子は少なからず驚いたはず。
日本女性は着物と日本髪なので、シルエットは、およそ想像がつくと言うもの。
対する外国人女性は、体のラインがはっきり出るような服を着ている。
特にウェストの細く絞り込まれた姿は、初めて見るものにとっては驚き以外の何物でもなかっただろう。
展示されているものは、様々な美術品を始め、地方の特産品などももちろん含まれている。
当時、日本全国に蔵元が。
彼らがこぞって日本酒の品評会よろしく出店していたことも想像がつく。
それを思えば万太郎たちが高知の田舎からわざわざやってきた理由も、うなずけると言うもの。
酒造りの蔵元たち
酒造りの蔵元たちは、ある程度お互いを知っていたことも想像されるが、万太郎たちはおそらく周全員が初対面だっただろう。
酒蔵の当主と言えば、それなりに年配の人を想像するが、万太郎はこの中でも1番若かったようだ。
と同時に、蔵元ならば酒の味にも精通していて当たり前。
万太郎は、残念ながら下戸だったので1滴も飲めないことが蔵元として意外に思われるのも納得できる。
しかし、そんなことがこういった社交の場で通用するはずもなく、飲めない酒をついに飲まざるをえなくなってしまった。
飲めばあっという間に酔っ払ってしまう。
飲んで笑顔が赤くなる程度なら、訓練すれば、それなりに酒は飲めるようになるけど、まったくの下戸も存在する。
日本人は聞くところによると下戸が多い民族らしい。
万太郎は酒を飲んだことにかこつけて、自分は下戸なのでカエルじゃき🤪
冗談を言って周りを笑わせようとするが、酔っ払っているのでは本来の調子には程遠い
出会いは突然に
満を持して物語に登場してきたヒロイン寿恵子。
お菓子屋さんの店番をしている姿は屈託なく明るい様子だが周りの騒がしさが気になって見たところが万太郎に遭遇。
万太郎の木登りの様子を見て、危ないから降りろと。
この出会いの描き方は、下戸ならぬベタ。
物語はここから発展していくはずだが、なんとも滑稽を装った今までよく使われてきたシチュエーション。
明日と明後日で、詳しく描かれることになると思うけど、この2人がこれから先 結婚して一生を共にすることになる。
あまりネタバレはできないが、かなりの子だくさんでも有名なので、その辺の描き方も興味津々。