くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

らんまん 救出作戦

自由民権運動の政治結社声明社は自由主義を標榜すると同時に明治政府打倒を目指していたようだ。

この時代、政権に反対する勢力は厳しく処罰される。

集会条例違反として摘発され、投獄されることになる。

今日は投獄された万太郎が峰屋の大叔母たちの活躍によって無事救出されるときの様子が描かれる。

万太郎が警察から疑われた内容は、政治結社の一員として、活動資金提供を始め様々な政府転覆の活動をした張本人とみなされたようだ。

しかし、峰屋の当主なら佐川の豪商なので、少し考えれば下世話な活動などするはずない事は一目瞭然なのだが。

しかし、現場の警察官は物事を短絡的に片付けてしまおうとする

早く犯人を見つけてさっさと仕事を終わらせてしまいたい。

そのためには手持ちの勾留者たちに適当な罪を認めさせて、幕引きを測りたい。

そのままでは万太郎は犯人どころか、政治結社の首謀者とも取られかねないような様子。

今日の物語の見所は、警察に攻め立てられる万太郎と、同じように拷問を受け、自白を強要された早川。

早川らは、万太郎が自分たちの仲間にならない事はあらかじめわかっていた。

その上で万太郎にかけられた疑惑を否定して何とか逃がそうとする。

描かれた万太郎と早川とのやりとり。

助けるためとは言え、切ない攻防が。

ボロボロに痛め付けられた早川を見て万太郎は😰

目次

警察の取り調べ

拷問、強要 何でもあり

よく時代劇で見かける牢屋での拷問の様子があるが、今日描かれた内容はそれに近いものがあったと思う。

早川は竹刀でバシバシ叩かれると同時に水桶に顔を突っ込まれて、呼吸も満足にさせてもらえないような。

万太郎は、声明社の首謀者であることを認めろと激しく詰め寄られる。

今の警察なら、絶対にありえないような自白の強要など、全てが警察が思う通りのことを要求されてしまう。

私は警察にご厄介になった事はないが、事件の取り調べで協力したことが過去にあった。

その時受けた印象は“警察官て言うのは、とにかく人の話を聞かないよね”

こちらがこれだけ丁寧に詳しく説明しても、自分がこうだと思った意見を絶対に曲げない。

途中からはもう説明するのが嫌になったけどね。

多分、警察官によるんだろうと思う。

たまたま、私が相手をした警察官がとてつもなく傲慢だっただけで、全員がそうだということではないと思う。

早川は、自由民権運動の闘士として、自分が訴えるべき事は、どんな弾圧にも負けずにやり遂げようとしていた。

これはある意味、革命のようなものなので自分の意見を曲げる事は無い。

そのためには、命がけってことになるだろう。

早川と万太郎

万太郎を守るために全力で嘘をつく早川逸馬

早川は、万太郎のことをブルジョアのなんの役にも立たない憎むべき資本家と説明。

商売でたらふく儲けた金を自分勝手に湯水のように使っている。

うまくおだてて、その金を巻き上げて、自分たちの活動資金にしてやろうと考えたと。

つまり、万太郎等は間違っても仲間なんかじゃない

そのことを全力で訴える。

早川の話す内容が全て嘘だと言うことを万太郎も瞬時に気がついた。

自分を守るために全力でかばってくれている。

言葉の上では、自分を激しく軽蔑し蔑むような物言いだけど、それはなんとしても無事に逃げ延びて欲しいから。

早川の本心が痛いほど伝わってくる万太郎。

意気投合した3人の様子

この3人の高い精神性は、警察の取り調べの中で明らかになる事はありえない。

次元が違うのだ。

万太郎も早川もそのことをよく知っていた。

それ故、全く関係ない2人としてアピールするしかなかったのだ。

峰屋の救出作戦

タキは警察署長とは、顔なじみでそのツテをたどる

竹雄の捨て身の連絡で、事情を察した峰屋はタキを始め番頭その他全員で万太郎救出に向かうことになった。

無事救出が終わって、佐川に帰る途中の様子

高知の警察署の所長とタキはどうやら知り合いだったとのこと。

丁寧に礼を尽くして事情を説明すれば分かってもらえるのは明らか。

現場の警察官の思惑など、ほとんど関係ないと言って良いだろう。

話はすぐに済んだが、現場の警察官の心ない発言は万太郎ではなくタキの逆鱗に触れることになる。

タキの啖呵

孫を馬鹿呼ばわりする事は絶対に許さんぜよ

峰屋の現当主はタキ。

彼女は女とは言え威厳ある態度と、間違いのない対応力で、誰からも信頼が厚かった。

警察官は、万太郎に対して言い放った言葉。

世間知らずのおぼっちゃまが峰屋の看板に恥をかかせる。

万太郎をバカ呼ばわりしていたね。

唇をかみしめる、万太郎に対して、タキはまるで違っていた。

怒りに満ちた目で警察官を見ると、こんな馬鹿を見抜けないような警察官は楽な商売だと。

何よりも、孫はあんたが考えているような馬鹿ではない。

孫を馬鹿にする事は絶対に許さないと。

この啖呵を切るシーンは、放送が終わった後の朝イチでも早速話題になっていたね。

かっこよさと、何よりも威厳に満ちた態度は峰屋の当主にふさわしいと。

何かをやろうと思ったら、何かを捨てなければならない…。

タキは万太郎の進むべき道についてもそれなりの理解を深めているような様子。

特に綾と結婚するように言い渡した後なのでそのことに対する答えも、おそらく今週明らかになるはず。