今週の締めくくりとなるらんまんのエピソード。
晴れて東大に通うことになった万太郎。
研究室では、様々な作業が日課として課せられているようだ。
おそらく作業は大抵の場合、一番下のものがやるのではなかろうか。
植物標本の取り扱いについて、万太郎のやり方が紹介される件があった。
万太郎は、子供の頃から植物に親しみ標本作りの方法もきちんと学んでいた。
物語の中で、たまたまその技術を披露することになったが、手際の良さと確かな記憶力で周りの者たちを圧倒する。
植物標本は、きちんと積み上げて保管すること、さらには同種のものと比較検討することが求められる。
その時の物差しとなるべき書籍や図鑑がどこにあるかをきちんと覚えておくことこそが、研究者の値打ちと言えるのかもしれない。
さらには、田邊教授が政府の仕事をしているとのことで、そのつながりが寿恵子ちゃんとの距離をさらに縮めることに。
たまたま、教授の部屋で見かけた牡丹の花を借りたところから、さらに万太郎のポテンシャルの高さが披露される。
彼は、牡丹の花を克明に書き写していた。
その様子を見ていた周りの者たちは驚きを隠しきれない。
植物学の研究者としての万太郎の技術力と知識は間違いのないことが証明された。
目次
標本作成
植物標本作りは、研究所の日課みたいなもの。
作業は大抵1番下のものがやるらしいので2年生あたりがすることになる。
しかし、大学2年と言えば予習も復習もあってなかなか自由な時間等作れるものではない。
そんな中、標本作りを買って出た万太郎はその手際の良さで周りのものから、賞賛の瞳で見つめられることに。
万太郎は土佐にいた頃から、植物の採集もちろんのこと、図にして残すことも日課のようにして取り組んできた。
そのことの延長だと思えば東大の研究室の作業もまるで苦にならない。
てきぱきした作業の様子、そして必要な情報がどの書籍のどの部分に記録されているかもしっかり記憶している。
納得のエピソードが描かれたと思う。
田邊教授とのつながり
田邊教授は英語を土佐にいたジョン万次郎に習ったと語っている。
万太郎は、佐川から東京に出てくるときに、背中を押してくれたのがジョン万次郎だと信じている。
かなりのお年になってはいたけど、ジョン万次郎はまだご健在で再び広い海に出ていくことを夢見ていた。
まさか教授とこんなつながり方をするとは思ってもみなかったんだよね。
教授は幼い頃、万次郎から英語を学んだと語っていたね。
2人に共通の知り合いがこんなところに現れるとは。
物語の巧みな展開はなかなか説得力があるかも。
万太郎のポテンシャル
万太郎が植物の絵を描くようになったのは、様々な図鑑の絵をそっくりそのまま写すことから始まっていた。
峰屋の財力で買い求めた様々な書籍から、これはと思うものをことごとく書き写してきた。
それが今の万太郎の実力としてきちんと備わっている。
さらに驚くべきは英会話がきちんとこなせていること。
物語の中に出てくる主な先生や生徒たちはどうやら英語は話せていないようだ。
ここでも、ちょっとした差がついてしまうんだよね。
ちなみに田邊教授にはれっきとしたモデルがいることもわかっている。
こちらの方が、モデルの牧野富太郎博士の良き理解者となってくれた。
らんまんでも同じように万太郎の味方になってくれるようだ。
いずれ、こちらの方とのエピソードも詳しく調べて発表できればいいなと思う。
寿恵子ちゃんの挑戦
東大の研究室での様子を寿恵子ちゃんに詳しく語って聞かせる万太郎。
お互い好意を抱いている者同士話が弾む。
その中で出てきた田邊教授は、どうやら鹿鳴館の創設に関わっているようだ。
寿恵子ちゃんには鹿鳴館のダンスをする女性としてのオファーがあった。
本人は母親に停められて1度はやめようと思っていたらしいが、万太郎の話を聞くうちにやってみようと思い立つように。
寿恵子ちゃんの夢見る乙女ぶりが遺憾なく描かれていたかも。
これで、鹿鳴館でダンスをすることになるのかもしれないね。
それにしても、物語は驚くほど丁寧にへ背景を描いている。
この2人が意気投合して一緒になるまであとどのくらいのエピソードが必要なんだろう。