いよいよ今週から装いの一新して新たにエピソードが展開する。
登場人物も、さらに新メンバーが加わることに。
描かれる物語は、植物学の雑誌を刊行しようとする万太郎たちと鹿鳴館でダンスをするために教室に通おうとする寿恵子の様子が詳しく描かれた。
もっとも、今日の展開では、まだ万太郎も寿恵子も決意しただけで行動するには至っていない。
万太郎はまず最初に田邊教授の許しを受ける必要が。
そして寿恵子は断固反対していた母親の許しを受けなければならない。
まずはそこに至る1連の流れがどんなことなのか。
しかし、今日の物語を見ていて強く印象に残ったのは何といっても寿恵子だろう。
彼女は母親に反対されるまでもなく、鹿鳴館のダンス勉強会には参加するつもりはなかった。
しかし彼女への出会いは、そんな最初の気持ちを吹き飛ばしてくれる後押しの力に満ちていた。
ダンスの先生を演じているのがアマンダジェイコブス。
役柄ではクララローレンスと名乗っていて、英語とダンスの先生との設定。
実は見かけによらず、彼女は現在40歳。
かなり若く見える。
そしてたどたどしい日本語で演技をしていたが、実際は日本語はペラペラ。
役者もやるようだが、シンガーソングライターが本業と聞いた。
朝ドラにはずいぶん昔から出ているようだ。
私が見ていた作品では、マッサンにエリー(マッサンの奥さん)の妹役で出ていた。
調べてみると、他にも多数 テルマエ・ロマエとか映画への出演も多い。
私が知らないだけで、日本では著名な外国人俳優らしい。
どうやら、視聴者が望むようなストーリーが展開しそうな雰囲気。
目次
鹿鳴館への誘い
今日の物語の中では、この辺のやりとりが一番の見所になる。
母親から大反対されているにもかかわらず、強引なやり方での高藤からの誘いに応じてしまう。
明治の頃のご時世を考えると、高藤のような 欧米風の女性に対する作法はかなり違和感があったに違いない。
それは、いわゆる世間一般で言うところのレディーファーストってやつかな。
高藤の誘い方は、寿恵子の意見を尊重するように見せかけながら決して逆らえないような巧みな戦略が用いられていて、寿恵子はまんまと術中にはまる。
物腰はとても柔らかだけど、相手に考える隙を与えない。
あらかじめ決められた作戦をもとに粛々とスケジュールをこなしていく。
まだ、何に対しても興味津々な10代の女の子などこんな扱いをされればイチコロだろう。
万太郎たちの夢
万太郎たちは、植物図鑑を作る前に、とりあえず植物に関する雑誌を刊行しようと思い立つ。
植物に関わることをみんなで議論したり、話し合ったりするのはとても楽しい。
具体的な計画では、やはり要になるのが教授の許可を取り付けること。
この辺のエピソードの中で気になったのは、明治初期の造り酒屋がどんどん潰れていくかもしれないと言う件があった。
気になって調べてみたところ、わかったことが1つ。
明治政府が発足当時、政府は主たる税収を見込めなかったのだ。
そこで、白羽の矢が立ったのが酒税。
政府の予算のうちの3分の1ほどが酒による税金だとの記録が。
この重税によって酒蔵はどんどん廃業に追い込まれたとあった。
決して経営のやり方がまずかったわけではない。
重税に苦しんだ挙句、結局廃業せざるを得なかったのが実情だろう。
調べてみてわかったことだが、なんともお粗末な話。
寿恵子の家族の事
寿恵子の父親が、彦根藩出身の武家の出な事はわかった。
明治になってから陸軍に入り、そこで西洋式の軍の作法を学ぶことになる。
その中で乗馬の方法について語られている部分があった。
今までとは違って、馬の左側からまたがって乗るらしい。
要するに逆側からと言うことで、不慣れな状態で落馬事故を起こし、その結果なくなったと言う。
このことを高藤はしっかりと調べあげていたようだ。
寿恵子は父親の落馬の原因を西洋式のやり方のせいだとは考えていないと語っていたね。
こういった事故の場合、ものを言うのは運の良し悪し。
父親は運が悪かったのだと思うしかないだろう。
高藤やクララから説明を受けているうちに、好奇心がむくむくと湧き上がってくる寿恵子。
結局、二つ返事でオーケーすることになった。
母親の説得は高藤本人が自ら行ってくれると言う。
渡りに船ではないか。
ダンス教師 クララローレンス
クララとの出会いで、すっかりその気になった寿恵子。
どうやら洋服まで誂えてくれるような。
寿恵子体型を採寸するときの様子が描かれていた。
帯を解かれることに抵抗する寿恵子だったが、クララの巧みな誘導で自ら帯を解いて採寸させる。
実は、この女優さんアマンダは朝ドラではお馴染みの人。
マッサンの時は主人公マッサンの奥さんのエリーの妹を演じていた。
映画では、テルマエロマエで、主人公の奥さんを演じていたかも。
どうやら物語はここへ来て大きく進展しそうな雰囲気だが、それにしても万太郎と寿恵子が直接触れ合うまでにはまだもう少し時間がかかりそう。