物語の設定に絶句するような内容だったけど、面白さの点ではピカイチじゃなかろうか?
なるほど、こういうことかと思わず唸らざるを得ない。
晴れて弁護士デビューした寅子だったが、来る日も来る日も弁護依頼をされる事はなかった。
およそ1年間全く活動できていない。
物語はそこに至るまでの様々なエピソードが付け加えられ、うまいなと思うのは当時のご時世をしっかりと反映させてストーリーを展開。
昭和15年から昭和16年にかけてはまさに太平洋戦争直前の頃で、日本は挙国一致で戦争に突入。
戦争のことになれば、それなりに様々な情報が錯そう。
当時の日本は生活必需品など手に入りにくい。
耐乏生活とはよく言ったもので、ここから数年間、日本は最も過酷な時間を過ごすことになる。
物語で語られたエピソードでは、
女性初の弁護士が登壇するのは先輩の久保田が担うことに。
その中で描かれた久保田は周りから好奇の目で見られ、様々な取材も。
そして、実は結婚して妊娠中であることも発表。
さらに物語の中で語られたのは
あの花岡が登場して婚約したと寅子たちに公表。
居合わせた寅子、よね、轟は絶句!
寅子は様々な思いを巡らす中で、自分が弁護の依頼を受けられないのは社会的信用がないからだと痛感。
信用の最たるものは結婚して家庭を持っていること。
それは男女ともに共通することだと受け入れられる。
そこからの自分自身の結婚願望の発表。
両親にお見合いしたいと懇願。
勘違いする両親。
しかし、寅子の希望する結婚内容では果たしてお見合い相手が見つかるかどうか?
目次
弁護士寅子の現実
花江の実家の家政婦だった稲さん。
どうやらご時世を受けて暇をもらって、新潟の自分の故郷に帰るらしい。
最後の挨拶にと思って、花江を尋ねたようだ。
花江が席を外したときに、稲さんが寅子にしんみりと助言。
女の幸せと、自分の今の状況がどちらが勝っているかよく考えるべきだと。
寅子にすべては手に入らないと優しく諭す。
今持っているものが女の幸せ以上に大切かどうか?
寅子はこの時代の先駆者なわけで、周りからは厳しい目で見られて当然。
実際は、弁護士として紹介されてもことごとく断られ続けていたね。
男性の弁護士が良い
これはある意味拷問のような時間だったろう。
昭和16年9月
この時代、世の中の男性はほぼ全員が徴兵される可能性があった。
実際、中国戦線にはかなりの兵力が。
日本全体の内政を考えたときに、今まで男性がやっていた仕事を女性がやらなければならなくなる事は明らか。
女性の活躍の場を広げるためにが表向きの理由だが、手薄になった男性の働き手をカバーするための女性の社会進出が隠された現実だったかもしれない。
しかし、今まで男性がやっていた仕事を女性が肩代わりするのは不自然な部分だって多くあったに違いない。
女性の社会進出は正直なところこの後のことを考えればドンピシャリで的を得ていたと思う。
電車の運転手と違って、バスの場合は古い時代の人ならわかるが大変だったはず。
昭和40年代に入るまでパワステなんかついてなかったから相当な腕力が必要だったと思う。
ドラマに基づいていろいろ検索すると、寅子のモデル三淵さんと同じくらいこの方が有名。
「虎に翼」では、不思議にこの方を指すキャラクターは見当たらない。
おそらく様々なキャラクターの中に同化させているのではと考えられる。
時代はこの後戦時中が描かれることになる。
弁護士デビューした久保田先輩
演じているのは、小林涼子。
調べてみると、彼女は農業関係とか事業をやっているらしい。
ちなみにXもインスタもしっかりアカウントがあるので、私的には非常にわかりやすい。
役柄で言うところの久保田は実は結婚していて、現在妊娠中とのこと。
彼女は弁護士事務所のアイドルみたいなものだから、様々なプライベートも取材対象として公開されていた。
人寄せパンダとはよく言ったもの。
花岡の婚約は寅子を結婚へ
寅子は意を決してお見合いさせてほしいと訴える。
誰でもいいから😱
さすがにこの言葉には母親はるが激しく反応。
結婚する気になったのは、理由はともかく喜ばしい。
しかし誰でもと言うのは賛成しかねるので、1番ふさわしい人を選びたい。
この辺のやりとりは、今日のドラマの中の1番の見所。
おそらく丁寧な打ち合わせをして撮影したんだろうなと思う。
毎日、目を凝らしてみなければ気がつかないほどの細かいギャグの部分。
しかし、それにしても面白かった。
こうして寅子は社会的信用を得るために結婚することに。
そうなると一体相手は誰だ?ってことに。
ドラマをずっと見てきた人たちなら、割と簡単に気がつくんじゃなかろうか🤣