1週間の物語は寅子が弁護士てとして独り立ちするまでの様子が様々なエピソードとともに描かれる。
司法試験に合格した後修習期間を経て弁護士資格を取得。
物語はそこから始まる。
弁護士資格はあっても、それが弁護士としての舞台に立てる条件の全てにはならない。
今週はなかなか依頼を受けられない寅子の苦悩とついにたどり着いた結論に至るまでが詳しく描かれた。
結論を一言で言えば、弁護士資格の最も大切な条件は社会的信用。
未婚のウラ若い女性の寅子が世の中の様々な人たちからどんな目で見られているか?
弁護士である以前に社会的に全く認められていない事実は、1年以上にわたって依頼なしの状態が。
雲野代表から様々な紹介を受けるが紹介された依頼人はことごとく寅子を拒否。
男性の弁護士が良い❗️
そんな中、かつて恋仲だった花岡は裁判官としてデビューすることが決まった。
赴任先は佐賀。
これからは簡単には会えなくなると会話しながら、ある時花岡は婚約したことを告げる。
かつて寅子にホの字だったはずが何の連絡もなくいきなり婚約を告げる。
寅子は今更ながら独身の若い女性が弁護士として活動する事には無理があるのだと痛感。
とりあえず弁護士として活動するために、誰か結婚してくれる人を探さねば。
難航を極めたお見合い相手探しは、かつてかつての書生佐田優三が名乗りを上げることに。
利害が一致すると思われた2人は意気投合。
結婚して二人三脚の夫婦生活が。
目次
弁護士デビュー
当時の社会情勢はなんといっても男性中心だった事は否めない。
晴れて女性弁護士として登録はしてみたものの、なかなか依頼を受けることにはならなかった。
来る日も来る日も事務所にやってくる依頼者たちは、男性の弁護士希望ばかり。
1年以上にわたってそんな状態が続く。
この時女性弁護士として登録したのは寅子を含めて3名。
残りの2名は先輩だった久保田と中山。
女性弁護士のうち、最初に弁護士として法廷に立ったのは久保田。
女性が男性に肩を並べる状態で活動できることにはならなかったんだよね。
断られ続ける依頼者探し
1年以上経っても寅子への依頼はなかった。
独身の若い女性ということで、社会的になかなか信用してもらえない。
結婚してないわけだから、夫婦関係の微妙な機微などわからないだろうと言うのが大方の見方じゃなかろうか。
理由はともかくとにかく断られ続ける日々。
花岡との別れ
先輩の久保田が初めて女性弁護士として法廷に立つことを見学しに来た時、偶然花岡と会うことに。
婚約者を伴っていた彼はブシツケに僕の婚約者と紹介。
突然の公表に驚きを隠し切れない轟、よね、そして寅子。
かろうじておめでとうございますと、言葉をかけるのが精一杯。
あまりにも配慮のない発言によねも轟も花岡に激しい怒りを覚える。
しかし、物語の前後をよく見ていれば花岡の本当の気持ちがよくわかる。
彼は寅子に諦めさせるために、わざとツレない素振りを。
仲間たちの思いを引き継いで、弁護士として頑張ろうとしている寅子を家庭に閉じ込めることなどできやしない。
不器用だが花岡流の優しさの表れだったかも。
寅子は花岡との一件があった後弁護士として活動できないのは自分に社会的地位がないことだと痛感。
手っ取り早い方法が結婚をして家庭を持っていると言う事実。
そのためにくだらないと知りつつお見合い相手を探してもらう。
お見合い相手探しは結構難航するんだよね。
そんな中、思いがけないところから格好の相手が現れる。
それはかつて猪爪家で家族同然に過ごしてきた佐田優三。
彼は寅子に気持ちを合わせる形で見合い相手として立候補。
花岡との別れは、花岡の振る舞い方もあって寅子の心にわだかまりを残す事はなかった。
弁護士として独り立ちするための契約結婚のはずだったが、実際はチと雰囲気が違う。
それは寅子を思う優三の胸の内。
結婚してわかること
結婚後弁護士としての活動もできるように。
信用と言ってしまえばそれまでだが寅子には依頼が舞い込むようになった。
最初の弁護士としての活動ができた事は、寅子の希望通り。
夢いっぱいの日々を過ごすが優三はある時、自分は本当は寅子が大好きだと告白。
このときのエピソードまで、2人の関係は夫婦でいながら体を合わせることもなく、全くタダの同居人のような様相。
夫婦とは名ばかりで全く形だけのもの。
物語を見ていて周りもおかしいとは思わなかったんだろうか?
ネタバレする事は気が引けるが、この後2人は本当の意味で夫婦になることが。
さて、来週には戦争中のエピソードが描かれる。
大勢の日本人が亡くなった太平洋戦争。
寅子の周りも無傷で済むとは思えない。