くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼 たどり着いた落としどころ


怒涛のように展開してきた今週のエピソード。

戦後復興の真っ最中。

寅子は民法調査室の事務官としての仕事を得て民法改正に尽力することになった。

最後の諮問委員会は、保守派神保教授と改革派穂高教授の真っ向勝負。

どのような改正案を提示しても、お互いが折り合えるような事は全くなかったと言える。

それぞれ確固たる信念のもとに会議に参加。

譲り合える部分はほぼないものと思われた。

会議を大きく進展させたのは、進捗状況にイライラを募らせた寅子の意見。

彼女は神保教授と穂高教授の意見の盲点をつく形で、日本人の心の中にある家族愛について持ち前の意見を。

新憲法がある以上、見合った内容の民法改正は必要不可欠。

先進的な改正案はともすれば日本人が古くから大切にしてきた家族愛を否定するのか否か。

寅子はそんな事はないと言い切る。

そしてさらに審議を重ねた結果新しい改正案が完成。

出来上がった文書を母親と花江に読ませてみたところ、なんとも率直すぎる意見。

漢字とカタカナばかりで読みにくい。

何を言ってるかよくわからん。

要するになんだかわからないから、批評のしようもない。

頭の良い人たちが頭の良さをひけらかしているだけと驚くほど辛辣。

寅子は早速法律の文言を口語体に改める。

読みやすさは格段に変わってくる。

朝ドラらしくみんなが納得の心温まる結末が迎えられると思った時。

ドラマの1番最後に待ち構えていた衝撃の事実。

国境を超えた交流の輪

目次

開運の財布

穂高教授の提案を断る寅子

罪滅ぼしをさせてくれ😭

穂高教授は寅子の恩師だが不思議なキャラクターになっている。

先進的な考え方の持ち主だが物事の捉え方や普段の生活は、どちらかと言えば旧態以前。

女性は家庭に入って子供を育て家を支えるのが1番だと信じている。

そのことに真っ向から違和感を唱える寅子。

はて?私が不幸⁉️

新しい家庭制度を訴えながら、私を女の枠に押し止めようとするのですか

寅子の歯に衣着せぬ言い方が復活した瞬間。

もともと結婚願望のなかった寅子は穂高教授のやりとりに今までも違和感を感じてきた。

今回さらにそれが復活したような。

そして高らかに宣言していた。

私は好きでこの仕事をやっている。

何の迷いも後悔もありません。

思わずまたまずいことを言ってしまったのかと焦る穂高教授。

苦笑しながら背中を押してあげたかもしれませんよと桂場。

ニヒルな桂場がニヤリと笑う😊

どうやら寅子の決心はゆるぎないようだ。

停滞する諮問会議

僭越ながら意見を述べさせてください

どんなに激論を戦わせても落としどころが見つからなければ、新しい法律制定はままならない。

進まない会議にイライラを募らせていた寅子は意見を述べることに。

神保教授のような家族制度を前面に押し出すやり方では、新しい憲法にもそぐわない。

今の改正案を採用したところで、今まで家族を大切にしてきた美徳は失われないと力説。

それには説得力が。

たとえどんな氏素性を名乗ったとしても、家族愛がなくなる事はないと。

会議の落としどころはこんなところにあったのかと誰もが納得した瞬間。

女性代議士からも絶賛されていた😍

憲法に個人の尊厳がしっかり歌われている以上、法律もそれを裏付けるものでなければならない。

個人の尊厳が守られればおのずと受け継がれてきた家族の形も失われずに継続される。

理にかなっているとは言え、この時代誰もが新しい経験で簡単には理解しにくかっただろうね。

改正案が完成する時

なんだかわかりにくい😔

出来上がった草案を花江とはるに見せてみることに。

この手の文章は、漢字とカタカナで出来上がっている。

一言で言えば、驚くほどとっつきにくい。

早速率直な意見が。

読みにくいし、わかりにくい。

頭の良いことをひけらかしてるだけ。

この文章を制定したところで、おそらく誰も読まないだろうし、受け入れることもないだろう。

もっとわかりやすい言葉で表記するのが当然至極。

昨日のエピソードでの花江 彼女も戦争未亡人😓

寅子は早速文章を口語体で書き直すことに。

相変わらず神保教授と穂高教授は対立気味。

形だけ変えても意味はないと言い切る神保教授にビジュアルの大切さを解く穂高教授。

今なら形がどれだけ大切かはSNSの投稿などを見ていればよくわかる。

人は気に入るか入らないかを見た瞬間に判断するのだ。

じっくり考える事は普通はしていないと思う。

見た目の大切さは現代では当たり前になったけどね。

花岡の死

どうしたんですか? 花岡が死んだ…

物語の最後で語られた花岡の死。

昨日の物語でも危険な兆候は見え隠れしていた。

要するにろくなものを食べていなかった。

詳しい事は全て来週に持ち越される形だが、おそらく栄養失調による体調不良が原因だと思われる。

彼は立場上闇市で調達した食料は口にできなかったのでは。

調べてみると、この時代同じような立場にあった役人たちは花岡と同じような行動をとっていたらしい。

脚本家が綿密に調べ上げた事実は、巧みに物語の中に生かされた。

そして来週の予告編、NHK御用達の俳優滝藤健一が登場。

どうやら家庭裁判所設立に関わる役割を担っているようだ。

ドラマは目の離せない時間が続く。