くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼 知ると理解は別もの

今週描かれる「虎に翼」の中心はかつて一緒に勉強した梅子の家族。

週の初めで劇的な再会を果たした寅子と梅子。。

梅子は夫から離婚届を突きつけられていたはずだったが、実際は違った。

彼女は三男を連れて家出したがあっさり連れ戻され、その直後夫が寝たきりの病人に。

そのまま介護生活を続けて10年以上。

どうやら夫が亡くなったことで遺産相続に問題が生じた。

夫の愛人の遺言書捏造を退けたが、家族間の主張は全くまとまらない

夫と瓜二つの長男徹太は自分がすべての財産を相続すると譲らない。

さらには二男はどうやらまともに働く気は無いらしく、何とかして遺産の1部を獲得しようと、彼も譲り合う気はなさそう。

さらには今日の極めつけは大庭家の長老とされた祖母常が長男の嫁には世話されたくないと言い出し、三男の光三郎を指名。

それぞれ自分の言い分を主張するばかりで、お互い話し合って相続しようとする気持ちは皆無。

梅子は自分の家族のあさましさをよく知っていたようで、ドラマの中でも苦しそうな表情が続く。

寅子は裁判官になるので、あくまでも見届け役に徹する必要が。

このような申し立ての場合、調停委員が付き添って無事に話し合いがまとまるようにアドバイスするのだが、全く譲ろうとしない家族それぞれでは裁判所の決定の出番になってしまう。

今でも家族間での相続のトラブルは多いと思うが、人間の欲望の愚かさがドラマの中では興味深く描かれる。

苦悩する寅子 思わずうなり声が

目次

大庭家それぞれの言い分

法律を知っていても理解しているとは言えない😓

大庭家の底なしの自分勝手さが驚くほど際立つ絵描き方。

故大庭徹男 悪役に徹しているよね 俳優冥利に尽きる🤣

大庭家の長男はこちらの夫に瓜二つだと描かれている。

確かに母親梅子に対する扱いは、ドラマを見ていても自分勝手でひどいものだと感じた。

こんな夫に子供たちを任せられないと梅子は光三郎を連れて家出。

二男の徹二は自分の言い分ばかりで、他人の気持ちを考慮することがまるでできていない。

いつの時代でも言われることだが、自分が味わっている不幸を他人のせいにしているうちは、その不幸からは決して逃れられない

すべては、自分の身の上に起こったこととして受け止めるだけの気持ちがなければそこからは逃れられない

「虎に翼」は現代にも通じる“人としてのあり方”を裁判事例の形で強く訴えかけてくる。

梅子にとって光三郎の育て方だけは正しかったのでは?

家庭裁判所の調停作業

オフショット調停委員のお二人 NHK御用達の俳優さん

調停員は、相続の権利を持つ者たちの意見をきちんと聞いてアドバイスをする。

しかし大庭家の場合譲ろうとしない者ばかりで、調停作業は難航を極めた。

それぞれの言い分を聞きつつも落としどころを提案

今回の事件の場合、寅子は梅子が知り合いになってしまうので、どうしても私情が絡みがち。

裁判官としてはあってはならないことなので、そこは寅子自身厳しく自分に言い聞かせる必要が。

難航が予想される調停作業を見守るため、特別に参加を求められた。もちろん彼女が意見を述べる事は無い。

調停がうまくいかなかった場合、裁判所が決定を下すことになる。

そこは寅子の出番になるわけだが、なるべくなら話し合いできちんと決めるべき事柄。

今回は最初からまとまらないことが予想されたので、寅子が同席して作業を見守ることに。

本来ならありえないことだが、特例として取られた措置。

梅子と三男光三郎

光三郎だけは人の心を宿していた

家族それぞれの意見を聞いていくうちに、祖母常の発言が驚きの内容。

なんと長男の世話にはなりたくないと言い出す。

理由は長男の嫁が全く自分の意見に耳をかさないからだと。

しかも、嫁の指導を誤った梅子の責任だとも語る。

長男夫婦 役者たちも演じる役柄になりきる😅

ここで素晴らしい反応を見せてくれたのが光三郎。

自分の世話をしてほしいと訴える常の申し入れに快く引き受けると。

しかししっかりと条件をつけていた。

母親の梅子を決していじめないこと。

約束してくれるなら、僕が面倒を見る。

思わず反論しそうになる常をぴしゃりと黙らせる。

多分今日のエピソードの中で1番の見所だったかも。

梅子の子育てがしっかり実を結んでいることの証明だった。

寅子が果たす役割

調停がうまくいかなければ寅子が決断するしかない😓

たとえ臨時といっても、寅子は裁判官として振る舞う必要が。

判事は厳しいモラルが求められる。

親友の梅子のために何とかして気持ちに応えたい気持ちと絶対に私情を挟んではいけないと言う厳しい掟の間で、自分の役割を自問自答。

寅子は支えてくれる家族のおかげで自分が責任を果たせるのだと改めて感謝の気持ちが湧き起こる。

猪爪家をしっかり守る花江の存在は寅子の1番の身方

自分の仕事をやり遂げるには家族の存在はとても大きいだろう。

サラリーマンで働く一般的な家庭は、家庭を守るために夫なり妻なりは働いていると言える。

寅子は娘の優未が可愛くて仕方がない。

しかしそれも全て花江が家庭をしっかりと守ってくれるから。

物語の中でさらりと描かれていたが、花江は戦災孤児の道男が家に来た時はとても機嫌が良くなると語られていた。

花江の長男は花江が恋してるからだと真面目な顔で訴える。

長男にしてみれば簡単には納得できない事実。

思わず苦笑する寅子。

花江と道男ではかなりの姉さんになるはずだよね。

花江は寅子と同い年のはずなので、今は34歳位と推定。

道男はせいぜい17歳って所。

一緒になるには相当な覚悟が必要だと思うけど。

果たしてこの物語で2人のこれからの関係が進展するかどうかは微妙なところ。

今週のエピソードも残り2日、2回分と言うことに。