「虎に翼」の内容の豊富さにはいつも驚かされる。
先週の流れを引き継いだ展開は、航一が総力戦研究所での経験がトラウマになっている様子の続きが描かれる。
みんなの前で泣きじゃくっていた航一は、時間が経つと落ち着きを取り戻す。
ここからの物語が駆け足。
休みの日曜日、航一は寅子の自宅を訪ねる約束。
優未は、もう一度航一に会えることで喜びを隠し切れない。
やってきた日曜日、約束通り佐田家を訪問する航一。
設定がうまいなと思うのは、噂が立っていたということで佐田家に押し掛ける形でやってきた杉田弁護士兄弟。
臨時の麻雀教室が開かれることに。
そのまま酒盛りへと移り、航一は弁護士兄弟2人を連れて帰ることになった。
その時、優未が寅子もびっくりするような大人な会話を。
お母さんが誰を好きになっても構わないけど私のせいにはしないで!
優未は幼いながら考え方は大人以上に大人かもしれない。
航一とはそれぞれの家族写真を見せ合う仲にも。
航一は寅子が気に入っている様子だが優未にも心を開いている。
今日の物語はこれだけでは済まない。
噂話のレベルとお断りしながら新潟で起こった売春事件についても語られることに。
そこで犯人とおぼしき女子生徒2人とあの森口美佐江も補導されたとのこと。
次々と新たな展開が繰り広げられる「虎に翼」
航一と寅子の関係が1番注目されるところだが。
目次
人は見かけによらぬもの
世の中で暮らしていると大抵の人は周りの人とそれほど大差ないように振る舞ってしまう。
航一は入倉曰く、
航一は平凡でつまらない人
寅子は口うるさいクソババァ
寅子の答えがまた傑作だった。
私はあなたのことを融通のきかないクソ小僧だと。
周りのものも思わず吹き出してしまうような。
周りと仲良くなるのに人はいろんな方法を取るが、とりあえず自分の情報を小出しに出すことが挙げられるだろう。
今は個人情報とか言ってプライベートな情報はどちらかと言えば隠す傾向にあるけど何も知らないわからない相手とは簡単には打ち解けられないかも。
どうしても見たときの印象で判断することに。
航一の胸のうち
航一は普段自分の気持ちを顔に出さないように心がけているようだ。
しかし若い頃は、総力戦研究所で仮想内閣で机上でアメリカとの戦いについて考察していた。
何度やっても、模擬戦争では日本の敗戦は避けられそうもない。
負けるとわかった戦争を自分は推進していたのではと後悔にさいなまれる。
寅子のかけてくれた優しい言葉でいくらか気持ちが楽に。
表立っては描かれてはいないが、彼は寅子の思いやり溢れる考え方や行動に深く感じるものがある。
寅子は困った人を見ると放って置けない。
寅子らしさと航一らしさがくっきりと対比された場面。
優未と航一
優未の屈託なさは航一の心を和ませる。
航一は家族写真を常に持ち歩いているようだ。
その写真を佐田家で披露
航一のモデルの三淵さんは実際は4人の子供が。
この物語では2人に設定変更しているようだ。
どうやら寅子と航一は将来的には一緒になるような流れだと思う。
物語の中で航一は麻雀にかこつけて佐田家を訪問。
特に寅子だけでなく優未にも優しい。
優未も航一がお気に入り。
物語の制作スタッフの発表によると優未を演じている竹澤咲子はそろそろ次の俳優にバトンタッチするそうな。
演じている役者が変わるとなれば物語の設定は数年経過したことになるはず。
おそらく来週以降かなと思うけど。
佐田家に全員集合
ここへ来て佐田家の自宅の場所はみんなに知れ渡ってしまっているような。
この時代だと個人情報の考え方はほぼなかったと思う。
杉田弁護士兄弟も噂を聞きつければ行動は驚くほど早い。
彼らが噂の拡散元なんだけどね。
今日は最後の方でさらに高瀬事務官と小田知子事務員の恋バナも紹介された。
脚本家はこれでもかと物語を発展させる。
見ているものは退屈しないばかりか次の展開に心をときめかせる。
今週のエピソードは始まったばかりだが、最後に飛び込んできた森口美佐江のニュースは衝撃的。
彼女が売春に関わっているとは思えないけど補導されたのは事実らしい。
美佐江は腕輪の時以来登場してない。
今週の物語の大きなテーマはどこなのかまだいまひとつはっきりしないけど、最後に紹介された売春事件は裁判事例としては大きなテーマになると思う。
美佐江が関わっている事はありえないと思いつつも、そこはしっかりした検証がなされなければ断定には至らない。