星家のいつもの朝の様子。
相変わらずそれぞれの好みを聞いて朝食を準備する百合さん。
正直なところ、こんなに贅沢ができる家庭は今の時代はもちろん、この時代だってかなりな少数派だったと思う。
今日は家族のそれぞれの会話の中から誰がどんなことを思っているのか、さらにはお互いに何を望んでいるのかが詳しく語られる。
航一は息子と娘がもっと心を開いて寅子や優未と打ち溶けて欲しいと願う。
朋一は寅子たちと暮らし始めてから少しずつ心が穏やかになってきた様子。
そしてかつての亡くなった母親のことを思い出すとも語っていた。
一緒にピアノを弾いたことや、いつも自分に励ますような声かけをしてくれたことなど。
母親と息子の関係がどんなものだったかを改めて知ることになる航一。
そんな中、まどかはなかなか打ち解けずにいた。
彼女は寅子や優未と暮らすことに初めから違和感を覚えていたが、どうしても好きにはなれないと語る。
自分には無理だと。
そして物語が始まった頃からずっと続いていたが、夕方になってから芸術について語り合う友達との会合に出かける。
これが多分に怪しい集まりだったんだろう。
物語の設定は、昭和31年の秋ごろ。
まどかは警察に補導される事態に。
厳重注意で済んではみたものの、家族は気が気じゃない。
夜中に警察から帰宅した後の翌朝、まどかはもう無理だと告白。
家を出て行くからと宣言するが、優未がなんと麻雀の勝負で事態を収集しようと!
寅子と違って優未の麻雀の腕前はいかに😤
目次
桂場の優しさ
寅子が職場の環境改善のための活動はあらかじめ桂場が根回しをして関係機関に説明していた。
男女平等を目指すなら、それぞれの役割とか持ち味とかを十分に吟味する必要がある。
仕事だけ同じと言っても、家に帰れば家庭があってその中でそれぞれ役割がある。
桂場は「時期尚早」が口癖だったが、それは単に批判だけが目的ではない。
必ず成功するための様々な条件が十分に整う時期を意識していた。
思いつきはたいていの場合、時と場所を選ばない。
行動するときにはふさわしい状況を準備すると言うことで。
星家に優未の提案 番号棚
星家では家族が増えたことで荷物も増えることになる。
特に毎日の食事関係だと食器その他が増えるのは当然。
優未は猪爪家で導入されていた食器棚について提案していた。
番号を振ることで、誰もが共通の情報を持つことができる。
当然手伝う場合も簡単に意思疎通ができる。
この場面のやりとりで朋一が亡くなった母親照子について語るシーンがあった。
寅子が来たことで楽しかった思い出も自然に湧き出てくるように。
何よりも自分のことを褒めてくれる。
そのことがとても嬉しいと。
そして航一も朋一と照子の思い出話を聞きたいと言う。
さりげなく、家族の触れ合いが深まる瞬間。
しかし、1人だけ会話の中に参加できないでいるのどか。
彼女は寅子と優未に心を開けずにいた。
のどかの補導顛末
のどかはどうやら家にいるのが嫌で毎晩出歩いていたようだ。
この年頃の若者にとって、家の中でおとなしくするなんて苦痛だったかもしれない。
しかも、家には打ち解けることのできない嫌いな人も同居している。
寅子と優未のことをどうしても好きになれない。
警察に補導されるほどスレスレは、夜の徘徊をすることで結局家族に心配をかけ、迷惑をかけることに。
のどかも望んで、こんな結果になったわけではない。
彼女は家を出るとさえ言い出した。
家族のようなものとして暮らし始めてはみたものの、どうしても受け入れることができなかった。
星家伝統 お願い事は麻雀で勝ってから!
夜中に警察から帰ってきた翌朝、食事の最中にのどかの爆弾発言が出る。
寅子と優未が目の前にいる状態でも一切臆することなく、
私はこの人たちのことを受け入れられないと断言。
寅子と優未は発言することを控え、その場を立ち去ることにした。
優未はのどかに麻雀の勝負を持ちかける。
自分が勝ったならなぜ母親と私が嫌いなのか、きちんと理由を述べること、そしてどうすれば解決できるのか一緒に探ろうと。
受けてたったのどかはもし自分が勝ったなら、私は家を出ると宣言。
始まった麻雀勝負はとりあえず優未が満貫の手を上がる。
そして優未有利に勝負が進むと思われたとき、のどかは萬子の清一色の好手が。
しかし優未の体調に異変が起こる。
父親譲りのお腹ギュルギュル。
緊張が限界を超えると体調にトラブルが発生する。
これは寅子のプロポーズを受けたときの様子。
はいと返事はするものの、お腹の調子が悪くトイレに行きたくなる。
今回の優未も全く同じ状態だと言える。
それにしても、優未の体調不良をいち早く見抜いたのどかはすぐに休憩を申し出て休ませることに。
そんな中帰ってきたのが寅子。
明日はここからの続きが描かれて今週最後のエピソードとなる。
のどかの心の奥底はどうなっているんだろうか?
幼い頃に実の母親を亡くしているので、そのことを未だ乗り越えられていない可能性がとても強い。