くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼 伝えたい思いの丈

物語は、2つの事件が並走する形で描かれた。

昨日のエピソードでのどかを激しく罵倒し暴力も振った優未の後日談が描かれる。

星家を飛び出したわけで冒頭部分では行方不明。

物語がうまく作られているなと感じたのは、寅子が優未の安否を心配するシーン。

登戸の猪爪家のメンバーが夢よろしく物語に登場。

もし行方不明で警察に捜索願いを出したなら、かなりの大事になるのは明らか。

それはできれば避けたくて優未本人もきっと望まないだろうと推察。

しかし、物語の結末はあっさり訪れる。

優未が向かったのは山田轟法律事務所。

子供ながら頭がいいなと思う。

優未は寅子のたいていの仕事仲間と面識がある。

さらには彼らのパーソナリティーも考えようによっては寅子以上に把握しているのかも。

物語は昭和37年の12月の設定で描かれていた。

最初の東京オリンピックの2年前になる。

法律事務所での優未と他のメンバーとのやりとりはさすがに心温まるもの。

考えてみれば、この事務所のメンバーたちは誰よりも人の心の痛みをよく知っている人たち。

納得できるような名アドバイスを優未に

そして物語の後半では、原爆裁判について新たな展開が語られることに。

被爆者の1人広島からやってきた吉田は体に深い傷を負い ケロイドがくっきり。

彼女とよねのやりとりは原爆裁判の本質が語られていたようにも感じた。

よねは虎に翼の物語の中で、一貫して自分のアイデンティティーを貫いている。

よねのもつ人としての本当の優しさがいぶし銀のように光り輝いた回。

もし、優未がこちらの登戸を目指していたなら大事に😨

目次

優未とのどか 顛末

優未が向かったのは山田轟法律事務所

物語を見ていても感じるのは優未の頭の良さと周りに気配りし配慮する力が顕著なこと。

とても子供とは思えないような振る舞いを見せる。

彼女は自分がどのように振る舞えば周りを喜ばせ、自分自身も楽しいかをよく知っている。

星家の百合さんの認知症が進んだときに家族で支え合うはずだった。

しかし、航一の娘のどかは仕事でうまくいかないことが続きどうしても百合さんに笑顔で接することが難しくなってしまっていた。

昨日描かれたのはのどかがついに百合さんに本音をぶちまけてしまうシーン。

その様子を見ていた優未は激昂して、のどかを罵倒したばかりか暴力をふるってそのまま家出。

それぞれの事情を考えないまま、とっさに出てしまった行動なので誰彼を責めることにはならない。

轟の恋人遠藤のアドバイス

怒ってもいいと思う でもその後の落とし前だよね

優未がたどり着いた先は山田轟法律事務所。

1番無難なところに落ち着いたような。

相好を崩して対応する轟。

紅茶を出して、わざわざ砂糖を入れる。

よねだけはいつものようにぶっきらぼうで“紅茶を飲んだら家に帰れ”と。

優未は重い口を開いてことの顛末を説明。

それに対する遠藤の言葉がとても心温まるもの。

怒ったと言う事は、そこで何かが変わってしまったと言う事。

変わったことには責任を持たなきゃ。

優未も納得できる名解答。

世の中には言いたいことだけをまくし立てて、相手の意見に耳を貸そうともしないし自分中心のやり方しかしないヤカラが相当数いる。

今流行の言葉で言えばカスハラ言うやつかもしれない。

カスタマーハラスメント

大声で罵倒する。

傍若無人に相手の時間などを奪う。

他にもいくつか思いつくがこの辺が代表だろうか。

今ではハラスメントの1つとして認定されるので訴えられると裁判では負ける可能性が。

優未は迎えに来た寅子とともに星家に戻ることに。

そこでぶつかり合った2人はきちんと謝罪していた。

もともと2人ともとても頭の良い子たち。

自ら自分の過ちを修正することができる。

現代のどこぞの国の政治家たちは過ちを認めないばかりか、その過ちをごり押ししようとする。

こういった比較は良くないと思いつつ、昔よりも今の方が暮らしにくいと思ってしまう私は感覚がずれているのだろうか。

原爆裁判被爆者の弁

21歳の時、広島の爆心地から2キロのところで被曝

彼女は21歳の時に被爆したと語っていた。

現在の年齢は38歳ないし、39歳位と思われる。

被爆した当初結婚していて子供が生まれたそうな

しかし胸に深傷を負っていた彼女は子供にお乳をあげることができずに辛い目に会ってしまう。

そして三度の流産を経て、夫は蒸発

それ以降は1人で暮らしていたようだ。

若い頃は美人コンテストで優勝したこともあると語っていた。

ケロイドに焼けた姿は、今では見る影もない。

よねは彼女を考えると裁判の法廷に立たせる事は無しだと判断。

そして手紙を書く形で意見陳述をすることに。

このときのよねの反応が鬼気迫るものがあったような気がする。

世の中は弱い女性に対して平気で石をぶつけてくる。

仮に裁判に勝ったとしても、似合うだけの報酬が得られるとは限らない。

苦しみはこれから先もずっと続く。

よほどの覚悟と信念がなければ表舞台に立ってはいけない。

被爆者吉田はなくなくよねの申し入れを受け入れる。

裁判の行方

被爆者吉田が参考人として出席するのではなく、手紙を読み上げてもらう

被爆者として苦しんでいる人たちは、一体誰に助けを求めたら良いのだろうか。

手紙の内容は、深刻かつ切羽詰まったもの。

すぐにでも救済策が欲しいところ。

さて物語はどんどん進んで明日昭和38年春先の設定で最初の結審を迎える。