くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼1週間振り返り 過去から届いたお土産

カウントダウンの始まった物語は物語から退場するメンバーもあって時代の移り変わりを強く感じさせる。

設定は1968年から1970年にかけて。

この頃は東大安田講堂事件の後始末と原因とされる。日米安保条約の改定等に関わる様々な諸問題が日本中を席巻していた。

かつての穂高教授の3人の教え子

桂場

久藤

多岐川  は日本の司法の中枢で重要な役割を果たしていた。

その中から多岐川がガン闘病の末死去することに。

さらに時代は寅子の子供たちの世代にも変革の嵐が。

多岐川のところに居候をしていた汐見親子は母親ヒャンちゃんの出自をめぐって親子間の争いが。

彼らの娘薫は母親が朝鮮人であることを長く隠してきたことを強く非難。

しかし、薫の結婚話が破談になったことで薫とヒャンちゃんは再び親子の絆を取り戻すことに。

そして星家では優未が寄生虫学の研究をあきらめようとする話が持ち上がる。

研究者として将来やっていくためには、女性は何かと不利なことが優未には耐えられなかったようだ。

相談を受けた義父航一は激しく反対。

大学院まで進んで研究を重ねてきたものを今諦めるのは惜しい。

しかし、話を聞いていた寅子の一言で優未の決断が尊重されることになる。

寅子はどんな形でも

優未には自分で決めた人生を歩んで欲しい

たとえそれが何一つ実らないことであっても、自分で選んで生きることが何よりも優先される。

物語は粛々と進んで多岐川死去の連絡が入る。

物語から退場する多岐川を囲んでオフショット

目次

少年法の果たす役割

オフショット 少年法の果たす役割は愛

少年法は何度か見直し作業が入って、つい最近でも見直された法に基づいて裁判が行われるような。

私の隣町では、吊り橋の上から未成年の少女が年下の高校生を橋から突き落とす事件が起きた。

あまりに凶悪な事件だったため19歳の少女は実名入りで情報公開された。

話を聞いてみたら、確かにあまりに凶悪な事件なので更生とか説得など状況にふさわしくないのは誰の目にも一目瞭然。

物語に登場する多岐川は少年法は若者の更生が1番の目的だと決して譲ろうとしない。

この時代は東大の安田講堂事件があって18歳から21〜 22歳の若者が起訴されていた。

少年と青年では、わずか1歳2歳の差だが裁判の内容は大きく異なる。

それでも青年に満たない若者は少年として扱うべきだと家庭裁判所は意見書をまとめる。

航一は裁判の案件を各法廷に振り分ける役割

世の中が複雑になればなるほど年齢による場合分けは難しくなる。

それは今のご時世を考えればよくわかる。

10代から世の中に出て周りとコミュニケーションを取り働く若者と、中年になっても家に引きこもり周りとコミュニケーションとりにくい大人とどんなふうに分ければいいんだろうか。

結局のところケースバイケースで、単純な場合分けは存在しないのかも。

星家の家族

優未は決心を変えようとはしなかった😓

先週は星家ののどかの結婚話が話題に登っていた。

芸術家を目指す青年と結婚 喜びいっぱいの2人🤣

2人ともかなり若い印象だけど、実際はそれなりの年齢になっているはず。

のどかは銀行勤めでおそらく結婚すれば彼女が家庭の大黒柱になるしかないだろうね。

夫になる彼はほとんど収入らしいものを望めないような気がするので。

それでもお互い気に入ったもの同士の結婚がベストの選択だと2人は喜びいっぱい。

星家ではさらに次女優未の進路問題が勃発。

寄生虫学を極めようとすればするほど彼女は自分の居場所がなくなることに悩みを深めていた。

要するにこのような学術世界は男社会なんだね。

この先お前の座る椅子はない

露骨な嫌がらせ発言が相次いだらしい。

すっかり意気消沈した優未が研究者の道を諦めるのも納得できる。

航一は頑張れば必ず道は開けると励まそうとはしたが優未の決意は硬く、寅子が後押しする形で自分探しの旅を始めることになった。

進む先がどんな地獄でも私は自分で選ぶ😤

寅子は優未の父親優三の言葉を思い出していたに違いない。

どんな道に進んでも寅子らしくいてくれと遺言を残した優三。

寅子は夫の言葉をそのまま優未に託すことに。

時代背景

汐見親子❤️

この時代のことを考えると、私が真っ先に思い出すのは1969年のアポロ11号の月着陸になるかと思う。

夜中とか明け方に起き出してテレビにかじりついていたのを思い出す。

私にとってはそれぐらい心躍る大きなイベントだった。

物語で描かれたのは、まさにこの時代。

この年は私は高校1年生、北海道の場末の田舎町に住んでいたが、実はこの年1年遅れの映画「ロミオとジュリエット」が映画館でやることになって、その時ジュリエットを演じたオリビアハッセーのまぶしかったこと。

半世紀以上も前の話だね 時間ってある意味残酷だ😨

正直なところ世の中で何が問題になっているかなんてあの頃はほとんど気にも留めなかった。

振り返ってみればアポロとかベトナム戦争とか記憶に残っている程度。

本当は現在にも通じる深刻な問題が語られていた。

多岐川の遺言

後は頼んだぞ😅😭

多岐川の退場は時代の流れを感じさせるのに十分なインパクトが。

家庭裁判所の少年部部長として寅子の果たす役割はとても重いものがある。

若者にきちんと向き合うことによって更生の道を探す。

そのポリシーは今も生きている。

来週の予告編では新潟時代の森口美佐江が再び登場する。

虎に翼は物語の中で、宿題のように取り残されたエピソードがある。

どうやら回答が得られそうな雰囲気。